912
本当にあった怖い名無し sage 2005/10/31(月) 18:12:13 ID:Gp74mNkQ0
あんまり洒落にならない話
12年前の話ですが
当時、私は流行りだしたカラオケボックスの従業員
従業員は店長を入れて8人 部屋数は18
(当時流行ったコンテナ式のカラオケボックス 広い駐車場のような
敷地に18個のコンテナが置いてあります)
最近のカラオケボックスに比べると小規模な作りですが、
今では考えられないほど繁盛していました。
(2.3時間待ちが普通、システムは昔の100円1曲式)
開店12時~閉店2時まで非常に多くのお客で賑わってましたが、
何故かいつも決まった特定の部屋でトラブルが起こります。
トラブルの例としては、お客同士の喧嘩と入室後のお客からの部屋替えの希望
(部屋が気持ち悪いと言う人が多い)
7号室と13号室にお客を入れると、週に4,5回のペースで
こういった事が起きてました。
▼ 続きを読む
913
本当にあった怖い名無し sage 2005/10/31(月) 18:13:20 ID:Gp74mNkQ0
トラブルの例としては、お客同士の喧嘩と入室後のお客からの部屋替えの希望
(部屋が気持ち悪いと言う人が多い)
7号室と13号室にお客を入れると、週に4,5回のペースで
こういった事が起きてました。
で、私の体験なんですが、時間的には23時過ぎ
同僚のMが7号室のダスター(後片付け)から青い顔をして帰ってきました。
M「外を見てくれ!7号室は何かおかしい」私は訳がわからず、7号室に向かいました。
受付から7号室までの距離は30mぐらい敷地内の一番端にあるのが7号室
突き当たりの7号室のコンテナの後ろに男(25,6歳)が立っているのが
見えました。外は照明も少なく、見通しも悪く、部屋からお客が出てきて
外に立っているんだろうと考えましたがMはダスターの帰り。
男を見て少し考えていると、血の気が引きました。
突き当たりの7号室は敷地の一番端、隣にはマンションがあり
7号室の壁とマンションの隙間は10センチ
人間が入れる隙間はマッタクありません。
表現が難しいのですが、建物の角から男が半分顔を出して
覗いている感じです。
そんな事をしていると男は消えました。
消えると言うか、煙のような感じで 914
本当にあった怖い名無し sage 2005/10/31(月) 18:14:12 ID:Gp74mNkQ0
少し疲れているのかと思いましたが、Mと私の二人がこの男を見ています。
結局、この日は何もありませんでしたが、
あまりに気持ちが悪いので、仕事が終わった後
スタッフ同士で少し話しをして、事業部に報告することに
その日から、特に何か起こることも無く
報告した事業部も笑って、この話は無かった事になりかけてた
んですが、数ヶ月後大きな事件が起きました。
スタッフ4人が同じ日に事故に遭いました。
私は単車で転倒・Iさん、Hさんは車で事故
同僚のEは事故で亡くなりました。
たった一晩で4人のスタッフが怪我しました。
この事がきっかけで事業部が話をしてくれました。
内容は、このボックスを建設したときに地鎮祭を
やってないらしく、事業部の数人の方は気になってたらしいです。
後からわかった話なんですが、同僚のMは霊感が強く
いつも何か気配を感じてたらしいです。
あの出来事から12年、思わず、書いてしまいましたが
少し後悔しています。
それ以来、人では無い者を見ることは無いですが
いったい何を見たのか、未だにわかりません。
文章下手で申し訳ない でもネタではありません
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09.29 (Mon) 18:50
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※用語を先にしてます。
376
フロムバス釣り板 sage 2007/05/28(月) 17:32:41 ID:XIHa13ZQ0
スマン。たしかに釣りしないとわからんよね。
・アルミ→アルミボート
・フローター→浮き輪と考えてくれればおk
・トップ→沈まないルアー
・エレキ→電動モーター?
・ロッド→竿
・ワンド→エグれた地形のことで、川なんかだと流れが緩くなってる水溜りみたいなところ
分かりづらくてスマンね。 361
フロムバス釣り板 2007/05/28(月) 14:16:58 ID:XIHa13ZQ0
つい最近なんだけどね、アルミ持ってる友達と2人で千葉の某ダム湖に夜釣りに行ったのよ。そこは結構トップで50upとか釣れてる所でかなり期待して行ったのよ。
平日だし、結構山奥なんですっごい静かでちょっとブキミな感じはしてたんだけど、俺も友人も幽霊って今迄見た事無かったし、湖価仕切り状態で釣る気満々でそっちの方が勝ってたから早く釣り始めたかったんだ。
9時位かな?シコシコ準備してつり始めたのは。
上流に向かって流しながら釣って行くって言う計画だったんだ。
結構釣れて2人とも夢中になって気がつくともう中流域位のちょっと広い所迄きてました。
そのまま上流に向けて釣り進んで行くと友人が『あれっ?』って突然言い出して、俺が『なに?どしたの?』と聞くと『俺らの他にも釣り人がいるよ。』って言うのよ。
な~んだ貸し切りじゃなかったのかと思いながら『どこどこ?』って聞きながら友人の指差した方を見ると暗くてはっきりとは見えないけどフローターで釣りしてるヤツが居たのよ
▼ 続きを読む
362
フロムバス釣り板 2007/05/28(月) 14:17:44 ID:XIHa13ZQ0
ここは結構トップでデカイのが釣れるんでフローターでトップオンリーのヤツとか結構居るとこなのよ。
それにしてもフローターで夜釣りとか気合い入ってんな~とか思いながらデカイの釣れたか聞こうと思って後ろ側からゆっくり近づいてったのよ。
70,80m位かな?近づいた時に何かちょっと様子がおかしいことに俺も友人も気づいたんだ。
そのフローターのヤツは岸の方に向いてたんだけどね、
ロッド持ってないのよ...。そいつ...。
はじめはポイント探してるのかな~?とか思ってたんだけど、
ロッドらしき物を持ってないのよ。
『こんな夜中にフローターでロッド無しっておかしくね...?』
おれがボソッとつぶやくと
『なんかやばいよ...。離れようぜ...。』って友人が言い出して急遽ボートをUターンさせて静かに離れたんだ。 363
フロムバス釣り板 2007/05/28(月) 14:18:43 ID:XIHa13ZQ0
エレキは友人が操作してて俺は後ろ側に座ってんだけど
ちょい離れた辺りで2人共振り返って見てみたら、そのフロターがね、最初は岸の方に向いてたんだけど、ゆっくりこっちに振り返ってきてるみたいなのよ。
そのうち、完全にこっち向きになって、友人と『あれ、こっち向いてるよな?』なんて話しながらよ~く目を凝らしながら見てみたんだ。
100m位離れてるし、暗いから顔とか全然はっきり見えないんだけどね、
なんか口の辺りだけ白い物が月明かりにうっすら照らされて見えるのよ。
俺も友人も『?』って感じでよ~く目を凝らして見てると
友人がボソッと、
『笑ってるよ...。』
ってつぶやいたんだ。
もうその瞬間俺も友人も全身鳥肌が立って、とにかくもう釣りはやめて帰ろうって事になって全速力で車に向かったのよ。
全速力って言ってもなにぶんエレキ(109V)だし、スピードもたかがしれてるんだけどね、もう2人共早く戻りたくて無言で前だけ向いて(振り向くの怖かったし。)ボート走らせてました。 364
フロムバス釣り板 2007/05/28(月) 14:19:49 ID:XIHa13ZQ0
途中でいくつかの小さなワンドを越えるんだけど最後の小さなワンドの横をすぎた時チラッと横目で見えたんだけど、ワンドの奥の方になんかね、
そこに居るのよ...。さっきのヤツが...。
やっぱり白い歯だけぼんやり見せて笑ってるのよ。
『なんでっ?なんでっ?』ってもうこの時点で限界MAXでパニックになってました。
友人なんかもう半泣き状態で(俺もだけど)やっと車の所にたどり着いて、急いで片付けて車に乗り込みました。
車の場所からそのワンドは入り口の所だけ見えるんだけど、幸いにもさっきのヤツはもう見えませんでした。 365
フロムバス釣り板 2007/05/28(月) 14:21:29 ID:XIHa13ZQ0
友人と冷や汗かきながらやっと車を発進させてその場を離れたんですが、国道に出る迄にだいぶあって、途中戻る感じでその湖に架かる橋を渡ってちょっと湖沿いの道を走るんだけど途中に自動販売機が3ッ位あってちょっとだけ自販機の明かりで明るくなってるとこが有るのよ。
湖から近いっちゃ~近いんだけどその自販機の明かりで二人ともホッとしてとにかく喉乾いたからドリンク買おうって話して自販機の前に車を止めようと思って脇に寄せた瞬間、急に加速し始めました。
『えっ?なになに?どうしん?』って俺はビックリして助手席から友人の顔を見ると、目を見開いて真っ青な顔しながら小声で『やばい、やばい...。』ってブツブツ言ってました。
『どうしたっ?なにがっ?』って聞いても友人は前を見たまま何も話してくれませんでした。
ようやく国道に出て高速に乗り、途中のインターでやっと友人は車を止めました。
俺は友人に『何があったんだよっ!』て問いただしたら友人もやっと落ち着きを取り戻して話し始めました...。 366
フロムバス釣り板 2007/05/28(月) 14:22:54 ID:XIHa13ZQ0
友人:『あのな...、さっきジュース買おうと思って自販機の前で止めようとしただろ?』
俺 :『あ~、急に加速すっからビビったじゃんよ~!』
友人:『一番奥の自販機の横っていうかちょい後ろに側にさ、...。居たんだよ、あいつが...。』
俺 :『あいつって...。』
友人:『そう。あいつが...。フローター両手に抱えて立ってたんだ...。笑いながら...。』
俺 :『...。マジで...?』
友人:『あぁ。確かにみた...。』
しばらく友人とその場で無言で座り込んでました。
もう、俺らは怖くてその湖に行く気はありません。っていうか夜とか怖くてもうムリです。昼間でもそこには行く気はありません。
皆さんもくれぐれも夜釣りには気をつけた方がイイですよ。
ちなみに俺らが行ったのは千葉のダム湖です。
そいつ赤いフローターに乗ってベージュのキャップをかぶってました。
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09.29 (Mon) 00:05
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186 名前:
その1[sage] 投稿日:2008/09/20(土) 17:25:14 ID:mrtbTujN0
ガキの頃に親父の田舎で起こった話なぞひとつ書き込ませてもらいます。
長文になるのでご勘弁。
自分の親父の実家はよく言えば自然に囲まれた農村で、悪く言えばド田舎。
マムシは出るは、見たこと無いが熊が出るはで、
夏休みに遊びに行くときは色んな意味で自然ってものを教えてもらった。
今から話すのは自分が小学校3年の夏休みの出来事。
自分はお盆の時期に祖父母の家へ家族で1週間程過ごしに行った。
自分は年上の従兄弟(年齢順にA、Bにします)2人と朝から日が暮れるまで遊びまわり、
帰る日が近づく頃には真っ黒に日焼けするぐらい遊びまくった。
そして家に帰る前日になると、死ぬ程遊びまくったはずなのにまだまだ遊び足りない自分は、
AとBに帰る前にもっと楽しいところは無いかと話しかけた。
そしてAの提案で第2の秘密基地と言うところに行くことになった。
第2の秘密基地と言う所は山に少し入ったところにある宗教団体が建てたらしい建物で、
敷地を囲む金網があるが、入口の扉の鎖が緩んでいて、子供なら入れる状態だった。
人気が無く荒れ放題で、ボロボロの金網に囲まれた敷地内は雑草に覆われており、
駐車場や通路はアスファルト舗装されているが殆ど落ち葉で路面は見えない。
平屋コンクリ造りの建物は所々白い塗装が剥げ落ちていて、ドアや窓は雨戸で締め切られていて、多分一つ一つに南京錠がかかっていた。
A達が出入りしている建物入口は倒木で戸板が割れている裏口で、
A達の後について入ってみると中は直ぐに小さな集会場のような部屋になっていて、山形に取り付けられた天窓があり、そこから入る明かりで明るかった。
部屋には横長の祭壇とリアルチ○ポの形をしたご神体らしきものがあり、自分はアホな子供らしくそれを見てゲラゲラ笑っていた。
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187 名前:
その2[sage] 投稿日:2008/09/20(土) 17:26:54 ID:mrtbTujN0
後はご神体を振り回す・投げる・石投げの的にする等罰当たりな事をしたり、
建物内を探検したりと色々遊んだが、いい加減日も傾いてきて暗くなってきたので帰ろうって事になった。
入ったときと一緒でAを先頭に建物から出たとき、Aが突然「下向け!顔をぜったい上げるな!」と怒鳴った。
え?と思ったが、言われるままAの足元を見ながら建物の敷地を抜けようとすると、途中で誰かにすれ違った。
そいつを一言で表現すると「青」。
自分はそいつの足しか見てないが、老人の裸足で色が不自然な青の濃淡だけで見えている。
昔は五百円札みたいだと思ったが、今なら千円札の野口英世があの色合いのママ立っている感じだった。
自分はそんな奴が近くに立っていると思ったら怖ろしくなってきて、出来るだけAやBにくっついて歩いた。
Aは「○○○さん助けて下さい」みたいな事を呪文のように繰り返し呟いている。
自分とBは半べそで兄貴にくっついている感じで、もうひたすら此所から出たいだけだった。
3人で早歩きになりながら、敷地の出入り口に向かうアスファルトの通路にでた。
自分は出口が近いと思ったら走り出したくなり、少し顔を上げたら後ろ姿のAに、
「あと二人いる!頭下げろ!」と怒鳴られた。
見ないで自分が顔を上げた事に気付いたAに驚いたが、
Aの声の感じが何時もと全く違うのと言った内容にビビって直ぐ下を向いた。188 名前:
その3[sage] 投稿日:2008/09/20(土) 17:28:44 ID:mrtbTujN0
暫く歩くと金網が揺すられる音がして、Aが出入り口の隙間から出ようとしているようだった。
見えるAの足が尋常じゃないぐらい震えている。
Aが外に出た後で、まだ敷地内で下を向いているBと自分に差し出す手も震えていたが、
その理由は直ぐに判った。
確かに2人目はいた。
自分は足をチラッと見ただけだったが、さっきの老人の足とは違う若い女性の足で、
くるぶし辺りが縦に数cm裂けている感じに見えたが、皮膚も裂けて見えている肉も青かった。
Aはまださっきの祈りみたいなのを続けている。
祈る声が時々うわずったりして精神的にきつそうだったが、年下の二人を連れている事もあって頑張っていたと思う。
自分とBはAにすがるような気持ちで、並んでAの後ろを並んでAの手を掴んで進むしかなかった。
山道を下りる時もAは祈りを繰り返しながら、時々自分たちに「あと一人いるはずだから下向いてろ」みたいなことを言っていた。
もうすぐ山道を抜ける所まで来たとき、
自分は安心感(と言うより安心したかったかも)から頭を少し上げて前を見たが、
道の先に誰も立っていないことに本気で安心したが、やはり甘かった。
最後の一人は、進む先の路上から4m位の高さに時々ブレながら浮かんでいて、
今じゃ見ないような結った髪型の着物を着た青い女が半笑いでこちらを凝視していました。
自分は怖さの余りAにしがみついき、
Aは自分がそれを見たのが直ぐに判ったようで、自分を抱えるように歩いてくれた。
そして日が落ちた頃にやっと祖父の家についた。189 名前:
その4[sage] 投稿日:2008/09/20(土) 17:33:45 ID:mrtbTujN0
出迎えた祖父は怪我でもしたのかと心配して聞いてきたが、
Aがそれを見た事とちゃんとお祈りしながら帰ってきた事を話すと家中が大騒ぎになったのを覚えている。
祖父と親父は慌てて供え物をもって何処かにでかけ、後から来た伯父も親父達の後を追って出かけていった。
祖母や母、伯母は祖父の家に残ったが、伯母は大泣きでAに付きっきりだった。
自分とBは起こったことが良く判らなかった。
しかし、Aが夜になると熱を出し始め、
Aが死んじゃうんじゃないかと心配になって横で泣いていたが、祖母に他の部屋に移されて寝かされた。
次の朝、祖父母の家から全員で少し山を登った所にある墓に手を合わせに行くことになった。
熱の下がってきたAも伯父に背負われていた。
誰の墓だか良く判らなかったが、墓は古く少し大きめの石を土台に据えた感じのものだったと覚えている。
自分の家系の氏神か何かかもしれないが、社とか無かったから只の墓かもしれない。
後は帰っただけなんでこの話は終わりです。
後日談としては、祖父の葬式の時に久しぶりにAにあって話をしましたが、その時の話をすると
A「オレが彼奴らにヤられたらイカレてお前ら殺してたから、気持ちで負けん様に必死だったよ。
お前は分家だから取り憑かれないけど、Bが見てたらやばかったかもな。」
みたいなことを言っていました。
うちの家系って祟られてんのか?と思って少し怖かったかな。
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09.28 (Sun) 01:49
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799 本当にあった怖い名無し sage New! 2008/01/06(日) 07:03:38 ID:otb1BZRvO
もうずいぶんと昔。まだ小学生だったころ。
教室で昼休みの終わりを待っていたら、いつもは私に冷たい担任の先生が血相を変えてやってきた。
「○○くん、落ち着いて聞いてね。お母さんが仕事先で倒れたの。すぐ帰る用意をして職員室へ行きなさい」
驚いてランドセルに手当たり次第に物をつめて職員室に向かった。
校長先生がいた。
「お父さん、いまトイレに行かれているから、すぐに一緒に病院に行きなさい」
校長先生もおちつかない様子で、しきりに腕時計を見ていた。
「あの…先生…」
言わないといけない。
「うちにおとうさんはいないんですけど…」
母子家庭だった。
大騒ぎになった。
男が誰だったのか、今でもわからない。
09.24 (Wed) 11:39
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258 名前:
本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/09/21(日) 03:17:19 ID:G0lBhYvz0
8歳ぐらいのときに体験した話。
俺の住んでいた近所に市営住宅があったんだけど、そこは
なぜかエレベータに二階のボタンが無かった。
なのに二階は存在していて外から窓越しに二階を眺めると
気の天井が目に入ったのを覚えている。
なんというか、子供ながらに気味が悪いと感じたし、寒気
がした。
その二階へは階段からも行けないようになっており、階段
の途中で二階へ通じる扉もなかった。
その住宅に住んでいた友達Aは「あそこにはルンペンがいる
らしいぞ!」って冗談で言いながら笑ってた。
ある日、そろばん教室の帰りで夕方6時ごろだったと思う。
例の市営住宅は帰り道なんだけど、前を通るときに誰かに
呼ばれた気がした。立ち止まって市営住宅に目をやると、
二階の窓が目に付いた。
中では白い人影が右へ左へと行ったり来たりしていた。
するとたまたまそこをクラスの友達Bのおばちゃんが通りが
かったので「おばちゃん、あそこに誰かおるで」って呼び
止めた。おばちゃんは「ええ?誰もおらんよ?」って俺が
指差したほうを見ている。
俺は少しイライラして「ほら!あそこにおるって!白い人影
が動いてるやん。よく見て!」と強い口調で言った。
おばちゃんは困った顔をして「ああ、ほんまやねえ。誰やろ
ねえ」と嘘を言いながらそそくさと帰っていった。
だって本当に見えていたらもっと凝視するはずだ。
その後も俺は白い影を見ていると、影はピタッと止まって手
招きみたいな動作をし始めた。
▼ 続きを読む
259 名前:
本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/09/21(日) 03:17:42 ID:G0lBhYvz0
俺が恐怖で硬直していると、人影が二人、三人と増えた。
一人は手招き、ほかの二人はこちらを直視している。
恐怖に震えた俺は何を思ったのか、その市営住宅に住んでいる
Aのところへ行こうとエレベータに乗った。
Aの部屋は4階だ!早く!早く!とエレベータの中で焦った。
1→3→4とエレベータが上がって行き、4階に着くと同時に俺は
転がるようにエレベータから飛び出した。
友達の住む部屋へ一目散に走った。
しかし、途中で俺は妙なことに気がついた。扉が無いんだ。
今までエレベーターから数十メートルは走ったはずなのに
通路には一つとして扉がなかった。
それに気付いた俺は叫びながら無我夢中でエレベータに戻った。
でもボタンを押しても1階からエレベータが動かない!
・・・くそ!こんなときに!
どうしよう・・・
どうしよう・・・・・・
・・・そうだ!階段で降りれば良いんだ!
俺はエレベータの右側を少し行ったところに階段があること
を知っていたので走った。
すると階段の扉が見つかり、俺は救われた気持ちで扉のノブ
に手をかけたがそのとき、扉にかかれた数字が目に入った。260 名前:
本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/09/21(日) 03:19:54 ID:G0lBhYvz0
それは4でもない・・・2でもない・・・・。
42だった。
42階!?ここが?どういうことだ?
俺は動揺して、そのとき初めて外の風景に目をやった。
ところが外は真っ暗で何も見えない。
第六感がやばいことを告げている。逃げないと!
そのとき、エレベーターが開く音がした。
恐る恐る覗くと、Aだった。261 名前:
本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/09/21(日) 03:21:11 ID:G0lBhYvz0
俺は安心したせいか体の全身から力が抜けるのを抑えて
駆け寄った。するとAが一言言った。
「おまえ、何か見たんか?」
その顔があまりにも真剣だったので、いや見てないけど
って嘘を言ってしまった。
するとAは少し笑って家まで送ってくれた。
そしてバイバイした後にAがボソッと言った。
「嘘つきはいらん」
は?って思ったが、家の扉を開けると母親が
「あんた今何時や思ってんの!?」
って怒って来たので、時計を見たら9時だった。
え?三時間もあそこにおったんか?と不思議な気持ちになった。
次の日、学校に行ったら昨日家まで送ってくれたAが交通事故
で死んだと聞かされた。
事故があった日は昨日の9時過ぎで俺と別れたすぐ後だが、俺の家
と市営住宅とは逆方向の場所で車に轢かれたらしい。
ひょっとするとAは何か知っていたのだろうか。
あの白い人影と関係あるかは謎であるが、俺は関係がある気が
してならない。親に聞いても、あそこにはちょっと変わった人が
住んでるんや、としか言ってくれないし。
そして、この文章を打っていたら非通知で電話がかかってきたので
驚いて屁をこいてしまった。
▲ 追記を閉じる
09.24 (Wed) 02:32
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738 名前:
怖かったので転載 投稿日: 2001/01/15(月) 15:56
Kさんという若い女性が、両親そしておばあちゃんと一緒に
住んでいました。おばあちゃんはもともとはとても気だての
よい人だったらしいのですが、数年前から寝たきりになり、
だんだん偏屈になってしまい、介護をする母親に向かってねちねちと
愚痴や嫌味をいうばかりでなく
「あんたたちは私が早く死ねばいいと思っているんだろう」などと
繰り返したりしたため、愛想がつかされて本当にそう思われるようになりました。
介護は雑になり、運動も満足にさせて貰えず、食事の質も落ちたために、
加速度的に身体が弱っていきました。最後には布団から起き出すどころか、
身体も動かせず口すらもきけず、ただ布団の中で息をしているだけ
というような状態になりました。はたから見ていても命が長くないだろうことは
明らかでした。
さてKさんの部屋は2階にあり、ある晩彼女が寝ていると、不意に外で
クラクションの音が響きました。Kさんはそのまま気にせず寝ていたのですが、
しばらくするとまた音がします。何回も何回も鳴るので、時間が時間ですし、
あまりの非常識さに腹を立ててカーテンをめくって外を見ました。
Kさんはぞっとしました。家の前に止まっていたのは大きな一台の
霊きゅう車だったのです。はたして人が乗っているのかいないのか、
エンジンをかけている様子もなく、ひっそりとしています。
Kさんは恐くなって布団を頭から被りました。ガタガタとふるえていましたが、
その後は何の音もすることなく、実に静かなものでした。
▼ 続きを読む
739 名前:
怖かったので転載 投稿日: 2001/01/15(月) 15:59
朝になってKさんは、両親に昨日の夜クラクションの音を聞かなかったかどうか
尋ねました。二人は知らないといいます。あれだけの音を出していて気づかない
わけはありませんが、両親が嘘をついているようにも見えないし、
またつく理由もないように思われました。朝になって多少は冷静な思考を
取り戻したのでしょう、Kさんは、あれはもしかしておばあちゃんを迎えに来たの
ではないかという結論に至りました。彼女にはそれ以外考えられなかった
のです。しかし、おばあちゃんは相変わらず「元気」なままでした。
翌日の夜にも霊きゅう車はやって来ました。次の夜もです。Kさんは
無視しようとしたのですが、不思議なことにKさんが2階から車を
見下ろさない限り、クラクションの音は絶対に鳴りやまないのでした。
恐怖でまんじりともしない夜が続いたため、Kさんは次第にノイローゼ気味に
なっていきました。
7日目のことです。両親がある用事で親戚の家に出かけなくてはならなく
なりました。本当はKさんも行くのが望ましく、また本人も他人には
言えない理由でそう希望したのですが、おばあちゃんがいるので誰かが
必ずそばにいなくてはなりません。Kさんはご存じのようにノイローゼで
精神状態がすぐれなかったために、両親はなかば強制的に留守番を命じつつ、
二人揃って車で出ていきました。Kさんは恐怖を紛らわそうとして出来るだけ
楽しいTV番組を見るように努めました。おばあちゃんの部屋には恐くて
近寄りもせず、食べさせなくてはいけない昼食もそのままにして放っておきました。
さて両親は夕方には帰ると言い残して行きましたが、約束の時間になっても
帰って来る気配がありません。
時刻は夜9時を回り、やがて12時が過ぎ、いつも霊きゅう車がやって来る
時間が刻一刻と迫ってきても、連絡の電話一本すらないありさまなのでした。
はたして、その日もクラクションは鳴りました。Kさんはそのとき1階にいたのですが、
間近で見るのはあまりにも嫌だったので、いつもの通りに2階の窓から外を見下ろし
ました。740 名前:
怖かったので転載 投稿日: 2001/01/15(月) 16:01
ところがどうでしょう。
いつもはひっそりとしていた車から、何人もの黒い服を着た人達が下りてきて、
門を開けて入ってくるではありませんか。Kさんはすっかり恐ろしくなって
しまいました。そのうちに階下でチャイムの鳴る音が聞こえました。
しつこく鳴り続けています。チャイムは軽いノックの音になり、しまいには
もの凄い勢いでドアが「ドンドンドンドンドンドン!」と叩かれ始めました。
Kさんはもう生きた心地もしません。ところがKさんの頭の中に、
「 もしかして玄関のドアを閉め忘れてはいないか」という不安が浮かびました。
考えれば考えるほど閉め忘れたような気がします。Kさんは跳び上がり、
ものすごい勢いで階段をかけ下りると玄関に向かいました。ところが
ドアに到達するその瞬間、玄関脇の電話機がけたたましく鳴り始めたのです。
激しくドアを叩く音は続いています。Kさんの足はピタリととまり動けなくなり、
両耳をおさえて叫び出したくなる衝動を我慢しながら、勢いよく
受話器を取りました。「もしもし!もしもし!もしもし!」741 名前:
怖かったので転載 投稿日: 2001/01/15(月) 16:02
「○○さんのお宅ですか」
意外なことに、やわらかい男の人の声でした。
「こちら警察です。実は落ち着いて聞いていただきたいんですが、
先ほどご両親が交通事故で亡くなられたんです。あのう、娘さんですよね?
もしもし、もしもし・・・」
Kさんは呆然と立ちすくみました。不思議なことにさっきまでやかましく叩かれて
いたドアは、何事もなかったかのようにひっそりと静まり返っていました。
Kさんは考えました。もしかしてあの霊きゅう車は両親を乗せに来た
のでしょうか?おばあちゃんを連れに来たのでなく?
そういえば、おばあちゃんはどうなったのだろう?
その時後ろから肩を叩かれ、Kさんが振り返ると、動けない筈の
おばあちゃんが立っていて、Kさんに向かって笑いながらこう言いました。
「お前も乗るんだよ」
▲ 追記を閉じる
09.23 (Tue) 20:42
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44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/04(金) 03:46:28
つい最近、経験した、俺的に洒落にならない怖い話。幽霊とかじゃないんだけど。
バイクが趣味でお盆休み一杯、帰省もかねてあちこちをウロウロしてた。
で、休みの最終日の夕方、また一人暮らしのワンルームマンションに帰ってきた。
一週間、誰一人入る者のいなかった独身男の部屋は、むわっと蒸し暑い。
クーラーをつけて熱いシャワーを浴びて、ビールのカンを空けてソファーに座り、
ひといきついたその時。
ジジジジジジジジジジジジジジジジ!
部屋の中に大音量で奇妙な音が鳴り響いた。
音がした方向を見て、俺は「え!?」と固まった。
白い壁に、蝉、蝉、蝉。蝉が10匹ほどとまっていた。
そのうちの一匹が、人の気配を感じてか、急に鳴きだしたのだ。
気持ち悪い。だが、俺も男だ。別に、虫が怖いわけでもなし。
どこから入ってきたのだろう?換気扇?
などと思いながら、壁の蝉の群れに近づいて、ぞっとした。
その蝉の、一匹一匹が、壁に虫ピンで固定されていた。
鳴いた蝉以外の他の蝉は、既に死んでおり、すっかり乾燥していた。
とりあえず、警察を呼んだ。盗られたものなし。
変質者の仕業であろう、と言う結論に。
カギをかけ忘れた小窓から進入した可能性あり、と。
5Fなんだけどね、俺の部屋。
蝉の乾燥の具合の程度が異なることから、
何日にもわたって変質者が俺の部屋に居座った可能性もある、とのこと。
あらかじめ、死んだ蝉を持ち込んだ可能性もあるけど。
生きた蝉もいたことから、最悪、その日の朝くらいまで変質者が居た可能性も・・・。
さすがに気持ち悪かったので、冷蔵庫の中のもの、
飲みかけのウィスキーのボトルの中身、
全部捨てた。
蝉と虫ピンは、警察が全部持っていった。
09.22 (Mon) 21:45
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590 :
自殺頭痛 1/6:2008/09/01(月) 05:28:19 ID:EhilWKcW0
群発頭痛って病気を知っているか?別名「自殺頭痛」とも呼ばれている。
お前らにも無関係じゃないから、知っておいた方がいい。
これから発症した俺の体験談を書かせてもらう。
4年前の7月。夜中の2時くらいだったと思う。何の前触れも無く左目の眼球の奥と
こめかみに、あり得ないほどの激痛を感じ、飛び起きた。
叫ぶことも出来ず、頭を抱えて蹲っていると、左目から血がボタボタ垂れてきた。
眼球の奥の神経が破裂して、そこから血が流れてるんだと本気で思った。
(実際はただの涙だったんだが)
それくらいの激痛だった。
だけどこの「激痛」は、始まりに過ぎず、5分経つ頃にはこれの倍ほどの「超激痛」に見舞われた。
・・俺が覚えているのはここまで。ここからは家族の話だ。
2階から聞こえる絶叫に何事かと駆けつけた家族が見た物は、頭を掻きむしって白目を剥いている
俺の姿だったそうだ。ほとんど覚えてないが、完全に錯乱していたんだろう。
そして、家族の制止を振り切って2階から飛び降りてしまった。591 :
自殺頭痛 2/6:2008/09/01(月) 05:29:09 ID:EhilWKcW0
全身打撲と右腕の骨折。全治2ヶ月半。
俺は体を痙攣させながら「殺してくれ!」と叫んでいたらしい。
自殺未遂だと思った両親は、俺の退院を待って精神科に連れて行った。この時頭痛の話をすれば
良かったんだが、あれがただの頭痛だったのか、それともほんとに自分が狂ってしまったのか
分からなくなっていたので、とりあえず従った。
結果として精神に異常は無かった。
この時診てくれた先生が内科を少しかじっていて、両親が俺が飛び降りた時の状況を
話していたとき、先生が俺の方を見て「もしかして凄い頭痛に襲われなかったか?」と。
「はい・・今までに経験したことも無いような頭痛に襲われました」
「断定は出来ないが、それほどの痛みなら群発頭痛の可能性がある」と。
▼ 続きを読む
592 :
自殺頭痛 3/6:2008/09/01(月) 05:29:57 ID:EhilWKcW0
群発頭痛。
偏頭痛や緊張性頭痛と同じ慢性的な頭痛で、一度発症すると年に1~3回、群発期は約1ヶ月間
毎日「超激痛」に襲われる。痛みが続く時間は15分~1時間くらいで、それが1日1~3回。
現在確立した治療法は無い。
俺が「群発頭痛」と診断されて医者から最初に聞かされた言葉
「この頭痛は死ぬほどの痛みを伴うが、実際に死ぬ事はない。気の毒だが、治療法が確立
されていない現状では、これくらいしか言えない」
目の前が真っ暗になった。文字通り絶望した。593 :
自殺頭痛 4/6:2008/09/01(月) 05:30:50 ID:EhilWKcW0
お前ら、自分の親指を見てくれ。
その親指くらいの小人が、眼球の奥にある神経や肉を悪意に満ちた顔で食い散らかす。
群発頭痛を例えると、そういう痛みだ。
一度発作が起きたら、もう動くことも話すことも出来ない。仕事中だろうが食事中だろうが、
頭痛は突然やってくる。俺の場合は夜中に来る事が多くて、ひどい時は
痛みで目を覚ます→痛みで失神する→痛みで目を覚ます→痛みで失神する
これを1時間くらい繰り返す。
日中にでかいのが来たときは最悪だ。本気で死を考える。
最初にこの頭痛が別名「自殺頭痛」と呼ばれているって書いたけど、日本ではこの病気が原因で
自殺したって話は余り聞かない。
だけど、アメリカではこの病気が原因で自殺する人が多いらしい。なんでだと思う?
日本人が忍耐強いからじゃないぜ。アメリカ人の場合、この頭痛に襲われると衝動的に
銃で頭を撃ち抜いてしまうんだそうだ。
俺にはその気持ちがよく分かる。
最大の頭痛が来たときは本当に「死」しか考えられなくなる。この時もし自分の部屋に銃があったら俺も頭を撃ち抜いてる可能性が高い。楽に死ねるから。594 :
自殺頭痛 5/6:2008/09/01(月) 05:31:40 ID:EhilWKcW0
俺はこの病気に冒されるまで「癌や外傷でもない限り、人間の体は痛みに耐えるように出来てる」と
勝手に思ってた。でもそれは間違いだった。
耐えられない。俺の限界値が低いとかそういうレベルじゃなく、人類で耐えられる奴はいないんじゃ
ないかって思う。1度の頭痛で最大1~2時間くらいだから何とかもってるようなもんで、これが
半日とか丸1日だったら、まず無理だね。100%発狂して死ぬ。
俺はもし3年以内にこの病気が治らず、治療法も発見されなかったら自殺するつもりだ。
この頭痛が何十年も続くなら、生きていても仕方ないって本気で思う。この事は両親にも話してある。
本来なら引っぱたかれて泣かれるような話だが、医者から群発頭痛がどれだけ凄惨な痛みを
伴うか聞かされてる両親は、否定も肯定もしなかった。
俺は夜中に来ることが殆どだから、この4年間、恐怖心で慢性的な睡眠不足だ。595 :
自殺頭痛 6/6:2008/09/01(月) 05:35:17 ID:EhilWKcW0
最後に。
この病気は発症の原因が解明されていない。
ようするに、これを読んでるお前らも発症する可能性があるってことだ。
マンションの2階以上に住んでる奴は気を付けろよ。初めて発症したときは転げ回るだけじゃ済まないぜ。
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09.22 (Mon) 15:32
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902
本当にあった怖い名無し 2008/01/21(月) 00:52:13 ID:wohjQNUp0
これを書いたら、昔の仲間なら俺が誰だか分かると思う。
ばれたら相当やばい。まだ生きてるって知られたら、また探しにかかるだろう。
でも俺が書かなきゃ、あの井戸の存在は闇に葬られたままだ。だから書こうと思う。
文章作るの下手だし、かなり長くなった。しかも怪談じゃないから、興味の湧いた人だけ読んで欲しい。
今から数年前の話。俺は東京にある、某組織の若手幹部に使われてた。Nさんって人。
今やそういう組織も、日々の微妙にヤバい仕事は、アウトソーシングですよ。
それも組織じゃなく、個人が雇うの。警察が介入してきたら、トカゲの尻尾切りってやつね。
その代わり金まわりは、かなり良かったよ。俺は都内の、比較的金持ちの日本人、
外国人が遊ぶ街で働いてた。日々のヤバい仕事っていうと、すごそうだけど、実
際に俺がやってたのは、ワンボックスで花屋に花取りに行って、代金を払う。
その花を俺がキャバクラから、高級クラブまで配達する。キャバクラ行くと、
必ず花置いてあんだろ?あれだよ。で、花配りながら、集金して回る。
もちろん花屋に渡した代金の、3~5倍はもらうんだけどね。3万が10万、5万が
25万になったりするわけよ。月に3千万くらいにはなったね。
俺がやるヤバい仕事ってのは、最初はその程度だった。それでも結構真面目に
やってた。相手も海千山千のが多いからさ。相手が若僧だと思うと、なめてかかっ
て、値切ろうとするバカもいるんだよね。
その度に暴力沙汰起こしてたんじゃ、仕事になんないわけだ。起こす奴もいるけど。
でも警察呼ばれたら負けだからね。次から金取れなくなるから、組から睨まれる。タダじゃすまんよ。
そういう時、俺は粘り強く話す。話すけど、肝心なトコは絶対譲らない。一円も値切らせないし、ひとつの条件もつけさせない。
▼ 続きを読む
903
本当にあった怖い名無し 2008/01/21(月) 00:54:00 ID:wohjQNUp0
前置き長くなったけど、まあうまくやってるってんで、Nさんの舎弟のSさん、Kさ
んなんかに、結構信頼されるようになった。
それで時々花の配達に使ってるワンボックスで、夜中に呼び出されるようになった。
積んでるのは、多分ドラム缶とか段ボール。荷物積む時は、俺は運転席から出ない事になってたし、後ろは目張りされてて、見えないから。
それでベンツの後ろついてくだけ。荷物を下ろしたら、少し離れたところで待たされて、
またベンツについて帰って、金もらって終了。
何を運んでたなんて知らない。その代わり、1回の仕事で、花の配達の1ヶ月分
のバイト代をもらえた。
ある夜、また呼び出された。行ってみると、いつもとメンツが違う。いつもはSさんかKさんと、
部下の若い人だった。ところがその日は、幹部のNさんがいて、他にはSさん、Kさんの3人だけ。
3人とも異様に緊張してイラついてて、明らかに普通じゃない雰囲気。俺が着いて
も、エンジン切って待ってろって言ったまま、ボソボソ何か話してた。
「・・・はこのまま帰せ」
「あいつは大丈夫ですよ。それより・・・」
途切れ途切れに会話が聞こえてたけど、結局俺は運転していく事になった。何だか嫌な予感がしたけどね。
後ろのハッチが開いて、何か積んでるのが分かった。でも今回はドラム缶とか、段ボールじゃなかった。置いた時の音がね、いつもと違ってた。重そうなもんではあったけど。
更に変だったのが、SさんとKさんが同乗した事。いつもは俺一人で、ベンツについてくだけなのに。しかもいきなり首都高に入った。あそこはカメラもあるし、出入口にはNシステムもあるから。こういう仕事の時は、一般道でもNシステムは回避して走るのに。904
本当にあった怖い名無し 2008/01/21(月) 00:54:47 ID:wohjQNUp0
首都高の環状線はさ、皇居を見下ろしちゃいけないとかでさ、何ヵ所か地下に入るよね。
恥ずかしながら、俺は運転には自信あるけど、道覚えるのは、苦手なんだよね。方向音痴だし。
多分環状線を、2周くらいしたと思う。車が途切れたところで、突然Nさんが乗るベンツが、トンネルの中で、ハザード出した。
それまでSさんもKさんも、ひと言もしゃべらなかったけど、Sさんが、右の車線に入って止めろって。言われるままに止めたよ。そこって合流地点だった。で、中洲みたいになってるとこに、バックで車入れろって言うから、その通りにして、ライト消した。
両側柱になってて、普通に走ってる車からは、振り返って見たとしても、なかなか見つけ
られないと思う。まあ見つけたとしても、かかわり合いにならない方が良いけどね。Nさん
が乗ったベンツは、そのまま走り去った。
SさんとKさんは、二人で荷物を下ろしてたけど、俺にも下りて来いって。俺はこの時も、
嫌な予感がした。今まで呼ばれた事なんて無かったし。
SさんとKさんが、二人で担ぎ上げてるビニールの袋。映画とかでよく見る、死体袋とか
いう黒いやつ。もう中身は、絶対に人間としか思えない。905
本当にあった怖い名無し 2008/01/21(月) 00:55:26 ID:wohjQNUp0
とんでもない事に巻き込まれたって思って、腰が痛くなった。多分腰抜ける寸前だったん
だろう。何で組の人じゃなくて、俺なの?ってその時は思ったけど、その理由も後になれば
分かったんだけど。
で、Sさんがポケットに鍵があるから、それ使って、金網の扉の鍵開けろって言うから、言
う通りにした。金網開けて、5~6メートルで、また扉にぶつかる。扉というより、鉄柵って感
じかな。だって開ける為の把手とか無いし、第一鍵穴すら見当たらない。
どうすんだろうな~と思ったら、またSさんが別のポケットを指定。今度は大小ひとつずつの鍵。コンクリの壁にステンレスの小さい蓋が付いてて、それを小さい方の鍵で開ける。中に円筒形の鍵穴があって、それは大きい方の鍵。それを回すと、ガチャって音がして、柵が少し動いた。
右から左に柵が開いた。壁の中まで柵が食い込んでて、その中でロックされてる。鍵を壊して侵入は、出来ない構造らしい。
更に先はもう真っ暗。マグライトをつけて先に進んだけど、すぐに鉄扉に当たった。
『無断立入厳禁 防衛施設庁』って書いてあった。
これは不思議だった。だってここ道路公団の施設だよね?
ていうか、こんなとこ入って、平気なのかなって思った。まあこの人たちのやる事だから、
抜かりは無いとは思うんだけど、監視カメラとかあるんじゃないのって、不安になった。
まあ中に進んだら、もっと不思議なもんが、待ってたんだけどね。
鉄の扉も、さっきの鉄柵と同じ要領で開いて、俺たちは中に入った。906
本当にあった怖い名無し 2008/01/21(月) 00:56:30 ID:wohjQNUp0
SさんもKさんも、うっすら汗かき始めてて、随分重そうだったけど、運ぶの手伝えとは言わなかった。中に入るとすぐ階段で、ひたすら下に下りて行った。
結構下りた。時々二人が止まって、肩に担ぎ上げた「荷物」を担ぎ直してた。
階段を下りると、ものすごく広い通路が、左右に伸びてた。多分幅10mくらいあったと思う。
下りたところで、ひと休みした。通路はところどころ電灯がついてて、すごく薄暗いけど、一応
ライトは無しで歩けた。俺たちは反対側に渡って(って言いたくなるくらい広い)、左手に向かっ
て進んだ。
時々休みながら、どれくらい進んだかな。通路自体は分岐はしてない。ひたすら真っ直ぐで、
左右の壁に時々鉄の扉がついてる。ある扉の前でSさんが止まって言った。
「これじゃねえか。これだろ」
そこには『帝国陸軍第十三号坑道』そう書いてあった。字体は古かったけど。信じられる?
今の日本にあるのは、陸上自衛隊でしょ。何十年も前のトンネルなのか、これは?
SさんもKさんも、汗だくで息も荒くなってたから、扉を入ったところで、また「荷物」を下ろして、
休憩する事にした。二人とも無言だったから、俺も黙ってた。
しばらくして、Sさんがそろそろ行こうって言って、袋の片側、多分『足』がある側を持った。
そしたら・・・
『袋』が突然暴れた。Sさんは不意を突かれて、手を放してしまい、弾みで反対側の袋の口から、顔が出てきた。猿ぐつわを噛まされた、ちょっと小太りの男。907
本当にあった怖い名無し 2008/01/21(月) 00:57:16 ID:wohjQNUp0
どっかで見たことある・・・それもあるけど、分かっていながらも、袋からリアルに人が、しかも生きた人が出てきた事にビビッて、俺は固まってた。
SさんがKさんに
「おい何で目を覚ました!」
「クスリ打てクスリ!」
「袋に戻せ!」
とか言ってるのが聞こえた。
Kさんはクスリは持って無いとか、何とか答えてた。その間も『袋』は暴れてた。
暴れてたというか、体を縛られてるらしく、激しく身をよじって、袋から出ようとしていた。
するとSさんが、袋の上から腹のあたりを、踏んづけるように蹴った。
一瞬『袋』の動きが止まったけど
「ウ~!」と、すごい唸り声を上げながら、また暴れ出した。
Sさんは腹のあたりを、構わず蹴り続けた。それでも『袋』は、暴れ続けた。やがてKさんも加わって、二人で滅茶苦茶に蹴り始めた。パキって音が、2、3回立て続けにした。
多分肋骨が折れたんだと思う。
『袋』の動きが止まった。その時なぜか、男は頭を振って、俺に気が付いた。
それまですごい形相で、暴れていた男が、急に泣きそうな顔で、俺を見つめた。
Sさんが「袋に戻せ」と言うと、Kさんが男の肩のあたりを、足で抑えながら、袋を引っ張って、男を
中に戻した。今でもその光景は、スローモーションの映像のまま、俺の記憶に残ってる。男は袋に
戻されるまで、ずっと俺を見てた。一生忘れられない。908
本当にあった怖い名無し 2008/01/21(月) 00:57:44 ID:wohjQNUp0
Kさんが、袋の口をきつく縛るのを確認すると、Sさんは更に数回、袋を蹴った。
「これくらいかな。殺しちゃまずいからな」
Sさんはそう言って、俺を見た。
「お前、こいつの顔を見たか」
「いえ・・・突然だったんで、何が何だか」
そう答えるのが、精一杯だった。その時は本当に、どこかで見たような気がしたけど、思い出せなかった。
SさんとKさんは、再び動かなくなった『袋』を担ぎ上げた。それまでと違うのは、真ん中に俺が入ったこと。もう中身を知ってしまったので、一連托生だ。
それからその13号坑道ってやつを、延々歩いた。今までの広い通路とはうって変わって、幅が3mも無いくらいの、狭い通路だった。
右手は常に壁なんだけど、左手は時々、下に下りる階段があった。幅1mちょいくらいの階段で、ほんの数段下りたところに、扉がついてた。
何個目か分かんないけど、Sさんがある扉の前で止まれって言った。そこもまた『帝国陸軍』。
『帝国陸軍第126号井戸』って書いてあった(128だったかも。偶数だった記憶があるけど忘れた)
それでSさんに言われるまま、中に入った。
中は結構広い部屋だった。小中学校の教室くらいはあったかな。その真ん中に、確かに井戸があった。でも蓋が閉まってるの。重そうな鉄の蓋。端っこに鎖がついてて、それが天井の滑車につながってた。滑車からぶら下がっている、もうひとつの鎖を引いて回すと、蓋についた鎖が徐々に巻き取られて、蓋が開いてく仕掛けになってた。909
本当にあった怖い名無し 2008/01/21(月) 00:58:23 ID:wohjQNUp0
オレは言われるままに、どんどん鎖を引っ張って、蓋を開けていった。完全に蓋が開いたとこで、二人が『袋』を抱え上げた。もう分かったよ。この地底深く、誰も来ない井戸に、投げ込んでしまえば、二度と出てこないもんね。でもひとつだけ分からない事があった。なんで「生きたまま」投げ込む必要があるの?
二人は袋を井戸に落とした。ドボーン!水の中に落ちる音が、するはずだった。でも聞こえてきたのは、バシャッて音。この井戸、水が枯れてるんじゃないの?って音。SさんとKさんも、顔を見合わせてた。
Sさんが俺の持っているマグライトを見て顎をしゃくってみせ、首を傾げて井戸を覗けってジェスチャーをした。マグライトで照らしてみたけど、最初はぼんやりとしか底まで光が届かなかった。
レンズを少し回して焦点を絞ると、小さいけど底まで光が届いた。光の輪の中には『袋』の一部が照らし出されてる。やっぱり枯れてるみたいで、水はほとんど無い。
そこに手が現れた。真っ白い手。さらにつるっぱげで、真っ白な頭頂部。
あれ、さっきの『袋』の人、つるっぱげじゃ無かったよな。
ワケが分かんなくて、呆然と考えていたら、また頭が現れた。
え?2人?ますます頭が混乱して、ただ眺めてたら、その頭がすっと上を向いた。目が無い。
空洞とかじゃなくて、鼻の穴みたいな小さい穴がついてるだけ。
理解不能な出来事に、俺たちは全員固まってた。しかも2人だけじゃ無さそうだ。
奴らの周囲でも、何かがうごめいている気配がする。何だあれ?人間なのか?なぜ井戸の中にいる?何をしている?910
本当にあった怖い名無し 2008/01/21(月) 00:58:52 ID:wohjQNUp0
その時、急に扉が開いて、人が入ってきた。俺は驚いてライトを落として、立ち上がってた。SさんとKさんも。入ってきたのは、Nさんだった。Nさんは俺たちを見て、怪訝そうな顔をした。
「S、もう済んだのか」
Sさんは少しの間、呆然としていたけど、すぐに答えた。
「済みました」
Nさんは俺たちの様子を見て、俺たちが井戸の中身を見た事を悟ったみたいだった。
「見たのか、中を」
俺たちはうなずきもせず、言葉も発しなかったが、否定しないことが肯定になった。
「さっさと蓋閉めろ」
言われて俺は、慌てて鎖のところに行って、さっきとは反対側の鎖を引いて回した。少しずつ蓋が閉まっていく。
「余計な事を考えるんじゃねえ。忘れろ」
そう言われた。確かにそうなんだけど、ぐるぐる考えた。殺しちゃまずいって、Sさんは言ってた。
Sさん自身も、なぜ殺しちゃだめなのか、知らなかったんだと思う。生きたまま落とした理由は?
生きたまま・・・・あの化け物のような奴らがいるところへ。考えたく無くなった。
俺たちは来た道を戻り、車で道に出た。今度はSさん、Kさんは、Nさんのベンツに乗っていった。そしてそれが3人を見た最後になった。911
本当にあった怖い名無し 2008/01/21(月) 00:59:15 ID:wohjQNUp0
俺は思い出していた。あのとき『袋』に入っていた男の顔を。最近出所してきた、会長の3男だった。出来の悪い男というウワサだった。ケチな仕事で下手を踏み、服役していたらしい。俺は2、3回しか顔を合わせた事が無かったが、大した事無さそうなのに、威張り散らしてヤな感じだったのを覚えてる。
だからといって、会長の息子を殺すのはアウトだよ、死体を隠したっていずれバレる。それでも出来るだけバレないように、俺を使って運んだんだろうけど。
あの出来事から2週間くらいして、Nさんが居なくなった、お前も姿をくらませって、Sさんから電話があった。バレたんだ。会長の息子を殺ったのを。
組から距離をおいていたのが幸いして、俺は逃げ延びる事ができた。SさんやKさんがどうなったのかは知らない。あれから数年、俺は人の多い土地を転々としている。これはあるネットカフェで書いた。
もうすぐネットカフェも、身分証を見せないと書き込めなくなるらしい。これが最後のチャンスだ。
組の人たちがこれを知れば、どこから書いたのか、すぐに突き止めると思う。
だから俺はこの街には、二度と戻ってこない。
誰かあの井戸を突き止めて欲しい。なぜあの井戸に、暴力団なんかが鍵持って入れるのか。そうしたら俺の追っ手は、皆捕まるかも知れない。俺は逃げ延びたい。これからも逃げ続けるつもりだ。
▲ 追記を閉じる
09.21 (Sun) 20:07
[ 怖い ] CM4. TOP▲
658 :
618:2008/09/12(金) 18:23:45 ID:CDuB6P0t0
>>619
タイトル「M君」じゃなくて「変な約束」だった
URLの貼り方分かんないからコピペで
コピぺ
中学二年の終わりに引っ越すことになった。
引越しの前日、家の前を同級生のM君が
ブツブツ独り言を言いながら、歩いているのを見つけた。
M君とは、幼稚園から中二まで同じ学校で、家も近所だったが、
小学校の低学年以来、話すことは殆どなかった。
M君は小太りで運動神経が鈍く、気の弱い、友達の少ないタイプで
私は苦手だった。だから何故、あの時、M君に声をかけたのか自分でも分からない。
でも、その時の会話はハッキリ覚えている。
「何ブツブツ言ってんの?」
「変な約束しちゃったよぉ、変な約束しちゃったよぉ」
「誰と、どんな約束したの?」
「約束だから言えない…でも転校するんだっけ?じゃあいいかなぁ。
俺が俺じゃなくなるんだ…ア~やっぱダメだ。約束だから言えない」
そしてM君は行ってしまった。(続く)
▼ 続きを読む
659 :
618:2008/09/12(金) 18:26:29 ID:CDuB6P0t0
(続き)
先月、中学二年まで在籍していた中学の同窓会があった。
途中で転校した私も出席させてもらった。
懐かしい面々の中、知らない顔。しかもカッコイイ。
私は友達に「あの人誰」と尋ねた。
友達は「M君だよ」と教えてくれた。私はビックリして
「M君変わったね。別人みたい。昔はドンくさかったよね」と言った。
すると友達は「え~、M君昔から人気あったじゃん。今と全然かわんないよ」と。
他の友達数人も、M君はスポーツ万能、リーダー的存在、モテモテ…等
私の記憶とは、まったく違うことを言っていた。
その日はM君と会話することはなかった。
家に帰り、M君の写っている筈のクラス写真や、小学校の卒アルを探したが、見つからない。
やっと見つけた一枚は、幼稚園の時の写真。小太りのM君。
母や姉にM君であることを確認し、印象を聞いてみると、私の記憶と同じ。
で、中学の友達に、中学の卒アルを借りてきた。
そこには、同窓会で見たM君の面影があるカッコイイM君が写ってた。
私が最後に会ってから、一年くらいしか経っていない写真なのに。
母や姉も「これM君じゃないよ」とおどろいていた。
そしてアルバムに書いてあったM君の寄せ書きの言葉は、
「俺は俺さ。約束だからな」だった。
他の友達に話したら「少し見ないうちに、劇的にカッコ良くなっちゃう奴っているじゃん。
それじゃないの?」って言われた。
でも中学の友達との記憶の違いや、M君と最後に交わした会話が気になって
ついオカルト的のことを考えてしまう。で、直接本人に聞こうと思っているんだけど
何て聞いていいか分からない。
突然「あんた、本物のM君?」て聞いたら、へんだしね。
▲ 追記を閉じる
09.21 (Sun) 15:55
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532 :
逆吸血鬼と下水処理場跡:2008/08/31(日) 18:29:49 ID:YaF8J6x30
逆吸血鬼というあだ名は、俺が夜の暗闇やひどいときは昼間の暗い影にすら怖がって近づこうとしないところから由来しているが、その反応が面白いのか滑稽なのか知らないが、よく友達やクラスメイトに引っ張られ森とか廃墟とかに行かされたことがよくある。
俺としてはこのあだ名は少しでも早く返上したかったから、怖くても誘われれば断れなかった。
仮にもし断ろうもものなら、「逆吸血鬼(笑)」とかいわれるのは必死。
もっと酷くなれば、付き合いの悪いやつ、として虐めの対象にされる可能性もある。
子供の世界も面倒なのである。
もっとも行った先で、いつも死にそうな顔をしているから「横井は光が完全になくなると灰になる」説の信憑性がさらに高まり、逆吸血鬼としての地位は磐石のものになっていたなんて当時は思いもよらなかった。
誰でも子供のころからあだ名というのはあったと思う。それも一つではなく複数。
逆吸血鬼はそんな複数のあだ名の中の一つで、俺からすれば他人には絶対にばれたくないあだ名の一つだが、こういう話をするときはこのあだ名は欠かせない。
前述した通り、心霊スポットとかにいく時によく使われるあだ名であることもそうだが、この異常な恐怖心が時に救ってくれたこともあるからだ。
「おい、逆吸血鬼」
放課後、家に帰ろうとして呼び止められた。普段は俺のことを横井と呼ぶやつである。
「何?」
だからこのあだ名で呼ばれるときは、碌なことがないと知っているが、此処で逃げるわけにも行かないから返事をした。
「山下りたところにある下水処理場を探検しようぜ!」
やっぱり、としか言いようがない。
下水処理場とは家のすぐそばにある5年位前から活動を停止していた廃墟のことである。
当時は機能をほかの施設に移し、公園にする計画があったそうだが予算の関係で当時そのままの状態で未だに放置されている。
「もちろん行くよな?」
もちろん行くに決まっている。
そのときメンバーは俺を含めて4人。
家にランドセルを置いた後、下水処理場の入り口で待ち合わせることになった。
▼ 続きを読む
533 :
逆吸血鬼と下水処理場跡:2008/08/31(日) 18:31:00 ID:YaF8J6x30
まず下水処理場に一番近い所に家がある俺と、通学路途中の家がある友人の正人が先に着いた。
次についたのがクラスのガキ大将的存在とその腰巾着だが、プライバシーの問題があるので、ジャイアンとスネ夫ということにしておく。
ジャイアンが入り口に到着し、ようやく探検を開始する。
とはいえ、人通りの多い入り口から入るわけではない。
まず、グルリと下水処理場の裏に回りそこにある入り口から中に入るのが近辺の子供たちの公然の秘密だった。
当時は格好の遊び場であった此処は、たまに違うグループが先に入っていることもあったが今日は俺たちが一番乗りだった。
かつての社員寮跡は建物がつぶされて広い草原となっており、近所に公園がなかったので、みんなはそこでボール投げをしてよく遊んでいるのだ。
本当は不法侵入もいいところなのだが、予算の関係で公園にできなかった負い目があるのか、たまに来る職員みたいな人に見つかっても建物には近づくなといわれるだけで、草原でのボール遊びは認めていた節がある。
だが、今回は違う。
その近づいてはいけない建物に近づこうというのだから。
当然、俺は法律的、経済的に反対した。
「びびってんのか?逆吸血鬼(笑)」
「びびってねえよ!危険だし、見つかったらお前だけじゃなく皆怒られるだろが。ボール遊び禁止になってもいいのか?」
「今日は職員こねーよ。知ってるだろ?」
知っている。目の前に家があるのだから。
ジャイアンもそれをよくわかっている。正人はこちらが不利だと味方しない。スネ夫は言うまでもなく。
結局3対1で押しきられることになった。
ちょっと入るだけ、危なそうならすぐ引き返すこと。
この二つを条件に俺は承諾した。
ジャイアンがまず先頭で建物の中に入る。
次に正人、その後ろに俺、そして俺を逃がさないためにスネ夫が最後に建物に入った。
下水処理場の建物の中は、保存状態がよく、物がない以外は稼動中とまったく変わらないようだった。
ただ、長年の放置のせいでガラスなどが一部割れており、そこから木の葉が入り込んでいたりするところが廃墟らしい。
「おい知ってるか?」534 :
逆吸血鬼と下水処理場跡:2008/08/31(日) 18:31:50 ID:YaF8J6x30
研究室みたいな一角で、ジャイアンは立ち止まる。
廃墟なので電灯はついておらず、あるのは部屋のドアの小さい窓から入る明かりだけという中で、わざわざ止まったのに悪意を感じた。
既にこの時点で顔は真っ青になっており、正人やジャイアン達の手前、プライドだけで平静を保っていられるような状態である。
「ここが何故閉鎖されたのかという理由を」
「知るわけねーだろ!」
恐怖を紛らわすためにわざと大声で答えた。
だけどそれは他人から見たら強がりなのは明らかなようで、ジャイアンはその様子に満足げだった。
「ここでは昔、」
「人死があったらしいね」
わざとらしく言葉をつなげたいたのはスネ夫だった。
人死・・・・・・そんなわけない。
ここの閉鎖理由は機能を別の場所を移転したからだ。それ以上でもそれ以下でもないだろうと。
「じゃあ、何故機能を移転しなければならなかった?別にこのままでもよかったじゃないのか?」
「移さざるを得なくなる理由があったんだよ。そうとしか考えられない」
「それが人死だって?」
スネ夫は語り始めた。
ここでは昔ある職員が水質調査のために、水槽の水を取ろうとして誤って足を滑らせたらしい。
しかもそこは水を攪拌するために機械が作動していた。
気づいた職員が慌てて機械を緊急停止させたが、手遅れだった。
職員は機械に巻き込まれバラバラになった。
後に遺体の殆どは回収されたのだが、何故か右腕が見つからない。
右腕は汚泥と区別できないくらいバラバラに分解された。
そう結論付けられた。
そしてその日以来、機械の故障が頻繁に発生するようになる。
職員たちの間に死んだ職員のことがささやかれるようになり、ついに下水処理場の閉鎖を決定的にした事件が起こる。
それはいつものように機械が故障した日のこと、その機械を管理していた職員が原因を探るために水槽に近づいた。535 :
逆吸血鬼と下水処理場跡:2008/08/31(日) 18:32:44 ID:YaF8J6x30
その時、水槽から伸びた右腕が突如職員の手をつかみ水槽に引きずり込んだ。
そして故障していたはずの機械が突然動き出し、その職員はバラバラにされた。
二人もの人死を出したことで、警察のメスが入る。
その結果、市会議員と企業との癒着が発覚し、そのせいでこの事故は有耶無耶になったのだ。
その機械は今でも放置されているのだという。
「その機械は実はこの建物の地下にあるという話だ」
スネ夫の話は実に巧みだった。
自分にもその話の才能が10分の1でもあればいいと思う。
その話は、与太話だと分かっているはずなのにこの下水処理場の雰囲気もあいまって、鬼気迫る臨場感があった。
正人も、これが嘘であるというのは分かっているはずなのに思わずつばを飲み込んだ。
ジャイアンですら、俺を怖がらせるための話のはずなのにビビっていた。
「とと、言うわけだ。こ、これからそこに行くつもりだが、ももちろんついてくるよな?正人も逆吸血鬼も」
ジャイアンが俺を逆吸血鬼と呼ぶときは暗に逃げるなよといっているに等しい。
その話だけでもう今すぐ死にたくなっていた自分はうなずくことはできない。
無言を肯定と受け取ったのか、ジャイアンは恐る恐る歩いてゆく。
正人がそれに続き、スネ夫に背中を押され俺もようやく歩き出す。
やがてその地下に続くという階段があるドアの前にたどり着く。
どうやらジャイアンとスネ夫はあらかじめ建物の中を歩き、その目星をつけていたらしい。
すでにそこは窓からの光も差さない場所で、ジャイアンが持って来ていたライト以外には光が存在しなかった。
俺はというともうライトの光を見ること、もうそれだけに意識を集中している状態。
それ以外はどうでもよかった。
だから、ライトの先に「非常階段」と書かれていたのをはっきりと覚えている。
「おい、逆吸血鬼。お前があけろ」
いきなりの指名。
無我の境地に達していた俺にその言葉はすんなり入り、まるで幽鬼のようにフラフラとドアの前に立ち、ノブを回した。
だが、その地下に続くはずの階段は水の底に沈んでおり、どう見てもいけそうな感じではなかった。
「うわああああああああああ!!!」536 :
逆吸血鬼と下水処理場跡:2008/08/31(日) 18:33:31 ID:YaF8J6x30
いきなりジャイアンが叫んだ。
驚いて振り向いた先で、ジャイアンの右手にあったライトが床に落ちてゆく。
もし、もし床に落ちた衝撃でライトが消えたら?
真の暗闇、自分が最も恐れるもの。
その発想は俺に不思議な力を与えた。
時間がゆっくりになった。
俺はすかさず飛び出し、ヘッドスライディングの要領でライトを手に取り、起き上がった。
光になるものを持っていれば心はだいぶ落ち着く。
「どうしたんだよジャイアン?」
そういったのは正人である。
ジャイアンもスネ夫もまるで幽霊を見たかのように、ドアの向こうを見つめていた。
だが、光に照らされた先には水面が移るだけでほかには何もない。
「違う、違うんだよ。そんなつもりはなかったんだ」
ジャイアンは訳の分からないことをつぶやいている。
スネ夫も壁に張り付いて息を荒くしていた。
ここに居ても仕方ないし、何時までも居たくなかったので、外に出る。
建物の入り口でジャイアンとスネ夫はようやく落ち着いたらしく、ポツポツと語りだした。
「実は昨日あそこに行ってたんだ。その時はあんなふうにはなってなかった」
「階段が暗闇の向こうに続いていて、その先は行き止まりだったんだ」
だから、一つのいたずらをひらめいたそうだ。
そこに俺を閉じ込めたらどんな反応をするのか。
そこはライトがなければ、何もない暗闇。
そんなところに逆吸血鬼を閉じ込めたら・・・・・喚くだろうか、叫ぶだろうか、きっとドアを激しく叩くだろう。
そんな反応を楽しむのが今回の探検の本当の目的だった。
「はじめは横井がドアを開けた瞬間に背中を押して閉じ込めるつもりだったんだ」
つまりこいつらはあの時、俺の背中を押そうとしてたのだ。
そのために、俺にドアを開けさせた。
そしてその直前に気づいたのだ、地下が水で満たされていることに。
暗闇で、水が満たされた地下に服を着ている小学生が背中を押されて飛び込んでいたら・・・・・・結果は火を見るより明らか。
「ごめん、そんなつもりはなかったんだ。ごめんよお」537 :
逆吸血鬼と下水処理場跡:2008/08/31(日) 18:34:33 ID:YaF8J6x30
「済んだことだし。実際にしたわけじゃないんだから、いいよ」
俺は何故か不思議と怒る気にはなれなかった。
それは予想外の事態に二人がかわいそうなくらいに怯えていたからだろうか。
特にスネ夫の怯えようといったら、普通ではない。
たしかに悪戯のつもりが危うく殺人犯になりかけていたのだから、当然といえば当然なのだろうが。
ジャイアンと一緒に座っていたスネ夫は建物の中に居た時の俺以上に顔を真っ青にして座っていた。
「スネ夫どうしたんだよ?」
その様子があまりに気になったので俺は声をかけた。
「僕が話したことは嘘だったはずなんだ」
スネ夫はポツポツと語りだす。
何かが変だ、直感でそう思った。
「全部僕が思いついた作り話で、自信はかなりあった」
「そうだな、俺は最初からちゃんと分かってたよ」
俺はうなずく。
「嘘のはずなのに・・・・・・でも見たんだよ」
水の中に人がいるのを
「水が張ってあるという時点でおかしいとは思ってた・・・・・・」
スネ夫は顔を上げた。
建物の奥をじっと見つめていた。
「またまたそんな与太話かよ。今度は信じないからな」
内心ヤヴァいくらいビビリながらも、自分は平静を装った
恒例のスネ夫トークなんだと思った。
スネ夫は本当に話し方がうまい。
何もこんなときにそんな話をしなくてもいいじゃないか。
それも計算づくなのだろう。
だから最高に怖かった。
本当に100分の1でもあればいいなと思うよその才能。
「横井、実は俺も見た」538 :
逆吸血鬼と下水処理場跡:2008/08/31(日) 18:35:19 ID:YaF8J6x30
俺は油を差し忘れた機械のように後ろを振り返る。
正人がスネ夫と同じくらい真っ青な顔をしていた。
「自分もはじめは勘違いかと思ってた。勘違いかと思ってたんだけど、スネ夫も見たのならあれは勘違いじゃなかったんだ・・・・・だって」
水が右手を形づくって水面から出てきてたんだよ
「・・・・・・」
それは初耳だった。
少なくとも、
え?でも俺はそんなの見てないぞ・・・・・・
何だよ?皆で俺をびびらせやがって!
もう騙されないぞ、そんなのあるわけねえよ。
ここはただの下水処理場なんだからな。
いい加減にしないと怒るぞ。
絶対確かめになんか行くもんか!!
俺はそう思ってた。
「え?でも俺は・・・・」
そう口に出そうとして
ゴボン
という音、たとえるなら水の底から巨大な気泡が上がって表面で弾けたかのようなそんな音が聞こえた。
建物の廊下の先、例の地下室への入り口から。
「・・・・・・」
聞き違いようがない。
全員が一斉に振り向いたのだから。
俺たちは顔を見合わせて、その後全速力で下水処理場から脱出した。539 :
逆吸血鬼と下水処理場跡:2008/08/31(日) 18:37:41 ID:YaF8J6x30
嘘から出た真、瓢箪から駒、そういう印象があった出来事。
本当にそんな噂なんて存在してなかったはずなのに、本当になったせいであっという間に広がった。
それ以来、しばらくの間小学生の間ではその地下室の場所を突き止めることが流行になった。
ところが、自分たち以外であの部屋を見つけた人は未だに居ない。
代わりに新しい噂が次々と生まれた。
曰く、下水処理場にいた番犬の霊が生前と変わらないまま下水処理場を守っているとか、右腕が本体を求めて夜な夜な徘徊しているとか。
実際にそれらを確認したわけではないが、俺たちの間ではそれらが下水処理場で本当のことになっているように思えてならなかった。
だから俺たちは噂が収まるまで決して下水処理場には近づかなかった。
俺たちだけが下水処理場では嘘が真実になると知っているために。
俺たちが中学生のとき、その下水処理場は取り壊されることになる。
原因は火事だった。
誰かが下水処理場に侵入し、タバコを消し忘れたのだ。
ボヤ騒ぎから数日後、解体業者がやってきて3ヶ月もたたないうちにそこは更地になった。
高校生になったときには巨大なホームセンターになっていた。
昔の面影はもうどこにもなく、店の中で客が冗談半分に話したことが、本当のことになるはずもない。
そういえばある日久しぶりに会った友人からこんな話を聞いた。
あの下水処理場の火事の犯人は未だに捕まっておらず、そして今日が時効だというのだ。
このときになってようやく、俺は下水処理場との因縁を断ち切れた。
放火の犯人の時効なんてどうでもいい話だが、あの下水処理場との関係を断ち切ってくれた点については感謝したほうがいいのかな?と、そう思った。
今その犯人はどうしているのだろう?
俺はホームセンターの駐車場にあるマンホールの前に立っていた。
そこは昔、例の地下室への入り口があった場所
「お前は知っているのか?」
ゴボン
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09.20 (Sat) 20:03
[ 怖い ] CM7. TOP▲
19 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/03/01(Sat) 15:23
最初にお願いと注意を。
この文章を読む前に、身近なところに時計があるかどうか確認してもらいたい。
十分、二十分が命取りになりかねないので。では・・・
先月、高校時代の友人がポックリ病で逝ってしまい、通夜の席で十数年ぶりに集まった同級生の、誰からともなく「そのうち皆で呑もうなんていってるうちに、もう3人も死んじまった。
本気で来月あたり集まって呑もうよ」という話になった。
言い出しっぺのAという男が幹事になって話しは進行中だが、なかなか全員(男5、女3)のスケジュール調整がつかない。
今年の夏はくそ暑いし、9月に入ってからにしようかと、幹事のAと今昼飯をいっしょに食べながら話し合った。
そのときビールなんか呑んだのが、間違いだった。
Aが、ふと言わなくてもいいことをつい口に出し、おれは酔った勢いで、それに突っ込んだ。
それは先月死んだ友人に先立つこと十年、学生時代に死んだBとCのカップルのことだった。
十年前AはB(男)の家(一人暮らしのアパート)で、Cと三人で酒を呑んだ。
直後、BCは交通事故で死亡。
Bの酔っ払い運転による事故という惨事だった。
Aはその事故の第一発見者でもある。
おれは、2ちゃんねるのことをAに説明し、事故の第一発見者のスレッドに書き込めと、悪趣味な提案をしたのだ。
すると、Aはたちまちにして顔面蒼白となり「冗談じゃない!」と本気で怒り出した。
おれは、いささか鼻白み「むきになんなよ」と言い返したが、Aの怒りは収まらず「じゃあ、あのときの話を聞かせてやるが、後悔するなよ」と言って、恐ろしい早口で話し出したのだ。
Aのはなし
おれ(A)がBCと呑んでいたとき、D先輩がいきなりBのアパートを訪ねてきた。
顔面真っ青で、突然「おまえ等、裏返しの話を知ってるか」と話し出した。
そのときおれは、酒を買い足しにいこうとしたときだった。
Dさんが止める様子もないので、缶酎ハイを買いに出て、十五分ばかり中座した。
部屋に戻ると、Dさんは大分くつろいだ様子で、おれが買ってきた酎ハイを喉を鳴らして一気に呑んだ。
「なんの話だったんですか?」
「だから裏返しだよ」
「裏返し?」
「裏返しになって死んだ死体見たことあるか?」
「・・・いいえ。なんですか、それ?」
「靴下みたいに、一瞬にして裏返しになって死ぬんだよ」
「まさか。なんで、そんなことになるんですか?」先輩は、くっくと喉を鳴らして笑った。
「この話を聞いて、二時間以内に、他の人間にこの話をしないと、そういう目にあうんだ」
「不幸の手紙ですか?」
おれは本気にしたわけではないが、聞き返した。
今なら「リング」ですか? と言うところか。
「なんとでも言え。とにかく、おれはもう大丈夫だ。もさもさしてないで、おまえ等も話しにいった方がいいぞ」
なにか白けた感じになったが、買い足してきた分の酎ハイを呑み干して、宴会はお開きになった。
先輩はバイクで去り、BCはBのサニーに乗った。スタートした直後、サニーは電柱に衝突した。
呑み過ぎたのかと思い、すぐに駆け寄ってみると、BCは血まみれになっていた。
そんな大事故には見えなかったので、おれは少なからず驚いた。
いや、もっと驚いたのは二人がマッパだったってことだ。
カーセックスなんて言葉も浮かんだが、そうでないことはすぐに分った。
二人は、完全に裏返しになっていたのだ。
おれは大声で叫んだ。
「裏返しだ!裏返しで死んでる!」すぐに人が集まってきて、現場を覗き込んで、おれと同じ言葉を繰り返した。
だから、皆助かったのだろう。
Aは逃げるように帰って言った。
おれはこんな話むろん信じないが、一応このスレッドを立てて、予防しておく。
後は、04:30分までに誰かが読んでくれればいいのだ。
肝心な部分を読んでいないとカウントできない。
読んだ方。
一応後何時間あるか、時計でご確認を・・・
09.20 (Sat) 14:00
[ 怖い ] CM596. TOP▲
133 名前:
北陸住民[sage] 投稿日:2008/09/05(金) 15:05:15 ID:aM93+Lrg0
怖い話では無いかも知れませんが、忘れ去る前に記録するつもりで書きます
これは業務中に起こった変わった体験です。話に出てくる同僚はまだ勤めています
自分は数年前に北陸のCホテルでフロント業務をしていました。その時の話です
普通のビジネスホテルなので当日深夜のフリー客に関しては基本的に受けたりしません
それに都会では無いので深夜に宿泊を依頼してくる客はトラブルの匂いを隠せないのです
その日は既に午前2時を回っており、仮眠の準備を始めた時の事でした
「ルルルル・・・」電話の甲高い呼び出し音に少々焦りながら受話器を取り応対を始めました
今から一部屋取れますか?の質問に、今夜は満室にしておりますと丁重にお断りしました
一応その日勤務の同僚に、先ほどした電話でのやりとりを手短に説明しておく事にする
「さっきのフリー予約が少し変だった。断ったのでフロント来ても入れちゃ駄目だよ」
同僚が承諾してくれたのでトイレと歯磨きを済ませるべく席を立ち別のフロアへ・・・
用を済ませてフロントデスクに戻ってくると昨日のチェックイン時に覚えの無いお客の顔が、
同僚に聞くと自分がフリー予約を断った客のようだったが同僚は断れずチェックインの最中だった134 名前:
北陸住民[sage] 投稿日:2008/09/05(金) 15:06:11 ID:aM93+Lrg0
>>133の続き
仕方ないので泊める事にしたが、防犯の事もあるので通常の客よりも注意深く観察する事にした
もう変とかそういうのではなく、あきらかに普通じゃない風体に愕然とした・・・やばいと感じる
先ず、夏なのにコートを着ている。ファッションではない。薄汚れた染みだらけのコート
汚れた帽子を深く身につけ、その脇から洗ってはいないであろうベトベトな髪の毛が見えた
しかしそんなのは普通と思えるほど他に異常な部分がある。それが圧倒してどうしてもそっちに目がいく
それは皮膚の至る所に”瘡蓋”があるのです。しかも鮮血と膿に塗れているために余計目立ちました
宿泊表に連絡先を書いている最中も血が溢れ膿が滲み出ており、フロントデスクにも飛び散っている
同僚は目が極端に悪い為、おそらくは見えていないのかもしれませんが普通に応対していました
前受け金として通常よりも多めの1万円を預かり、翌日アウトの際にお釣を返却する事を説明した
逃げて料金が回収不能にならないようビジネスホテルでは当然の対応なのだが慣れていないようだった
鍵を渡して部屋にあがってもらい、何故入れたのかと同僚と揉めたのだがそれも止めて仮眠する事にした
「おおい!A君!起きてくれ!逃げられた!!!」時計を見たらAM5時、、、なんなのよ・・・全く
寝起きで頭が回らないのだが、同僚の慌てぶりが尋常じゃないので説明して貰う事にした
「やっぱりあの客が逃げた」あの客とは深夜のフリー客のようだった。やっぱりな・・・だから云ったんだ
でもまだAM5時だし、鍵を持って出てるから散歩かもしれない。なにより1万円の預かりがある
同僚のSさんに何故1万円の預かりがあるのに逃げたと思うんだ?と問いかけると予想外の答えが返ってきた
「早朝に自動ドアの音がしたので朝刊だと思い取りに行ったら、点々と血の跡が駅方面へ続いていた」
「ピンときたので深夜のフリー客の部屋に行くとベットも使ってないし鍵も消えていたんだよ」
でも逃げた事にはならないでしょ。同僚にそう促したのですが納得してくれない
「宿泊表の住所はデタラメだった。電話番号は繋がるんだけど誰も出ないんだよ。おかしいよ絶対」
じゃあ最終チェックアウトのAM10時までに帰って来なかったら考えましょうという事で落ち着いて貰った
▼ 続きを読む
135 名前:
北陸住民[sage] 投稿日:2008/09/05(金) 15:07:43 ID:aM93+Lrg0
>>134の続き
結局、あの男は帰って来なかった。しかしどうでもいい、預かり1万円で部屋未使用なら丸儲けだし
とそこにルームメイクさんが「A君!A君!ちょっと!きて!早く!!」と慌てふためいてやってきた
どうしました?と聞くと「あんなの見たこと無いから黙ってついて来て!」とあのフリー客の部屋に案内された
え?ここに何が?「とにかくA君!風呂場見てよ!」。部屋に入ると酷い臭いに鼻を突かれた
ちょっと嗅いだことのない臭いだった。何が近いかというと食肉センター等で屍骸を焼く臭いのような感じ
ユニットバスの戸を開けると凝縮されたその臭いが一気に開放され顔面に叩きつけられた感じがした
バスタブ前の床には血の付いたトイレロールが無数に捨ててあり、便器の中には理解しがたい物が詰っている
それらをやり過ごしバスタブのカーテンを掴み勢いよく横に引いた・・・目の前には壮絶な光景が見えた
恐らく水深は20~30cmぐらい。どす黒い、というかそう見えた水に無数の人間の皮膚や瘡蓋が浮いていた
見ただけで吐き気をもよおすのが臭いも手伝ってさらに加速する感じだったけど一度部屋から出て落ち着く事に
「A君、あんな客からは掃除代も含めてふっかけなきゃ駄目だよ」と冗談まじりに言われ思い出した
あ、そういえばSさんはフリー客の自宅電話は繋がったと言ってたな・・・かけてみるしかないな・・・
フロントデスクに戻り女性スタッフに当日の集計をお願いし、Sさんにはあの男の清算処理を頼んだ
早速あの男の自宅に電話をかける「ルルルルルル・・・ルルルル」呼び出し8回程で通信可能になった
おはよう御座います。私CホテルのAと申しますが××○○さんのご自宅で御座いますか?と聞いた、が
「はい、おはよう御座います。○○火葬場です」、、悪い冗談だよな?これ・・・
何度聞きなおしても○○火葬場のようだったので少し経緯を説明して電話を終える事にした136 名前:
北陸住民[sage] 投稿日:2008/09/05(金) 15:09:46 ID:aM93+Lrg0
>>135フロント処理がすべて終了した後に同僚を少し咎めた。やはりルールを守らないとロクな事が無い
そこへルームメイクさんが「あれ一体なんだったの?流れないし全体的にゼリーのようだったわ」と質問してきた
憶測ではあるがあの男が関係しているのは事実だと思う、しかしあのグロテスクな溶液がどうやって溜まったか
それだけはもし真実を知っていてもメイクさんに伝えるのは止めることにした。辞められると困る・・・
酷い臭いが留まったままのその部屋は今もお客様を泊めている。
あの液体がなんだったのかわからない。思い出したくもない。
あの男はなんだったのか、今となってはどうでもいい事かもしれない。
本当に奇妙な体験でした。
あの男は3時間程いた部屋の中で一体なにをしていたのか・・・
何故、火葬場の電話番号を自宅連絡先として選んだのか・・・
それよりもあの出血で街中を歩けば目立つのに目撃者もいない・・・
自分はドッキリテレビに騙されたと思う事にしている
▲ 追記を閉じる
09.18 (Thu) 12:46
[ 怖い ] CM3. TOP▲
ごめんね。こんなブログなのに本当にごめんね。
更新期待してる人・・・無理wwwwwwみりだからwwwwwww
言い訳じゃないんだけど、面白いコピペを探す習慣がつきすぎて、
怖い話を見つけるのが難しいのです・・・って、モロに言い訳だなwwww
まぁボチボチとコツを掴めるはずだと思うんで、生温かく見守ってください。
2,3日に1回訪れてくれると、お得感が湧くかもですwwww
さて、こんなブログなのに10,000アクセスとは・・・あざーす。
本館は来月で1周年ですが、10,000アクセスを達成したのは、
今年の6月なのですwwwww実に7ヶ月ほど要してます。
が、別館は1ヶ月で達成・・・こりゃ東西南北に向って祈りを捧げるしかないな。
あっ、更新してお礼するのが筋だな・・・その使命感からか、久々に会社に行ったのに、
「よーし。今日は怖いコピペ集めちゃうぞー」なんて、思ったりした。ホントに。
でも、社員達の視線と罵倒が怖くて断念www
って事で、事務処理だけして家に帰って更新しよう!最悪な人だわ。私。
で、家に帰って頑張るも怖いコピペが見つからず・・・
諦めて某ブログさんのTOP画像作って遊んでたwwwさーせんwww
って事で、明日から頑張るよ。マッターリと・・・。
09.18 (Thu) 00:43
[ ひとりごと ] CM5. TOP▲
48 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2008/08/31(日) 04:01:30 ID:seJKF9bVO
心霊とは関係ないが俺が体験した話。
俺の実家のすぐ隣には友達の家があって、よく子供の頃、遊んだりしてたんだ。
ある日曜日、急にそいつから電話があって、
「お前のお母さんに替わってくれる?」って受話器とっていきなり言われたんだ。意味が理解できなかったが、母親と替わると、少し話した後足早に母親がそいつの家にチャイムも押さずに入っていった。
俺も気になったから付いて行ったんだが、そこには割れたガラスのテーブルと右足が血まみれの友達の姿があった。
49 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2008/08/31(日) 04:13:24 ID:seJKF9bVO
状況を把握すると、どうやら両親の留守中にふざけてガラステーブルを踏み抜いてしまったらしい。
外科医院に連れていかれたんだが、しばらくして母から電話があり、内容は
「?D?Dくんは足の肉が削げ落ちてて急いで縫い合わせないといけない。そこらへんに落ちてる筈だから自分が戻る迄に探しておくように」との事だった。
50 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2008/08/31(日) 04:19:15 ID:seJKF9bVO
こんな事を平然といってのける母に驚いたが、見つからない事を祈りつつ事件現場へと足を踏み入れた。
恐る恐る見渡したが、それらしき物は見つからず、僕は安堵した。
部屋の中には割れたガラス片と壊れたテーブル、血まみれの床と丸まったガムテープだけだった。
しかしその瞬間すぐに疑問が沸き上がってきた。
「丸まった…ガムテープ…?」
51 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2008/08/31(日) 04:25:30 ID:seJKF9bVO
当初それは無造作に捨てたガムテープが室内の毛やホコリを吸着して役目を終えた物にしか見えなかった。
しかし注意深くそれを観察すると確かに表面はガムテープと遜色のない色合いではあったものの、裏側はまるで収縮するアワビに小さなとうもろこしを埋めこんで赤く塗ったような感じだった。それが何であったかはあえて言いません…。
以上、友人の肉片を見てしまった話でした。
09.17 (Wed) 17:16
[ 怖い ] CM2. TOP▲
889 名前:
本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/09/14(日) 17:54:21 ID:cGHke2U50
数年前にあった出来事。
夜中、友達から携帯に電話がかかってきた。話の内容は「今、近くの山にツーリングに
きてるからおまえもどうか?」という誘いの電話だった。
時計をみるともう夜中の1時、その山の指定されたドライブインまで行くのに自宅から
30分以上はかかるので俺は断った。
「つれないやつだなぁ」といいながら友人の話は続いた。まぁ夜中のドライブインで
1人でいるわけだからさびしから電話を続けてるのはわかったので話にはつきあった。
しばらくくだらない話をしてると、その友人から「お、このドライブイン、俺だけかと
思ったら幼稚園バスとまってらぁ、山登りの遠足するにはいい時期だもんぁ」っていう
話がでた。
俺もその時はなにも考えずに「ああ、そだなぁ、、俺なんて高校の時に山登りさせられたわ」
なんて話で切り替えした。
しばらくそんな雑談が続いてたんだが、、ふと、、奇妙に思って時計をみた。
時刻はAM1:20
あいつから電話かかってきてツーリングに誘われたのを断ったのは時間が
1時をすぎてたからだった、、、、、、
そんな夜中に幼稚園バスが山奥のドライブインなんかに止まってるのはおかしい
▼ 続きを読む
890 名前:
本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/09/14(日) 18:07:12 ID:cGHke2U50
(続き)
俺はおもわずそいつに聞いた「なぁ、、さっきの幼稚園バスだけど、、それって、、
人のってないよな?」「いや乗ってるぞ、ちゃんと引率の先生とその幼稚園の園児が
今は、、、なんか降りてたみたいだなぁ、たぶんトイレタイムなんかじぇねえの?」
やばいと思った、、、夜中、、それも1時まわった時間に幼稚園のバスがそんなとこに
いるのはおかしい、、俺は、、なんとかそいつを怖がらせないようにその場をすぐに
離れるように伝えようした「とりあえず、、もう遅いから山降りて家こいよ」
「え?なんでだよ?ちょっと気晴らししたいからツーリングにきたのに、、もうちょい
流してからいくわ」「バカ、、、おまえ、、、今時間何時だとおもってんだよ、、、」
「え、、ああ、、1時すぎてんなぁ、、、、」「おまえ、、1時すぎた夜中のドライブイン
に幼稚園児のせたバスなんか普通とまってねえだろ!!」
「あ!!」
たぶん、、それで気づいたんだと思う、、、しばらく会話が途切れた、、、
「わ、、、、わかった、、、すぐ山降りるわ、、、、てか、、さっきまでいた
園児どこに、、、」「バカ、、余計なこと考えんな、とりあえずすぐそこから
出ろ!!」バイクのエンジンがかかる音がした、、、、「と、、とりあえず
お前の家いくわ、、、」「わかったから、すぐ出ろ、んで速攻家までこい」
「わ、、わかっ、、、、、うわああああああああああああああああああああああ」891 名前:
本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/09/14(日) 18:20:05 ID:cGHke2U50
(続き)
電話はそこでいったん途切れた、、、、そいつが家にきたのは、、それから1時間後
くらいだったと思う。
顔が真っ青だった、、、、、、とりあえず、、、俺はそいつが落ち着くまでなにが
あったか聞かなかった。
30分くらいたって、、、おもむろにそいつがしゃべりだした、、、、、
「あのときなぁ、、、、、おまえに教えられてバイクのエンジンかけて、すぐに
出ようとしたとき、、、、いたんだよなぁ、、、バスに乗ってたやつが、、、
俺のすぐそばにさ、、、どうにも、、電話に夢中で気づかなかったみたいなんだよ
、、、、たぶん、、、ずっと周りでみてたんだとおもう、、、、、
だってよ、、、、バイクに跨った瞬間さ、、、そいつらがいるのに気づいたとき、、
笑ったんだよなぁ、、、、やっと気が付いた、、、みたいなカオでよ、、、、、、
でもよ、、、笑ったのって、、口元だけなんだよな、、、、だって、、そいつら
、、、全員、、、目がねえんだよ、、、、、、マジで、、、あれはやばかった」
そいつの、、怖がり方からみても、、たぶんほんとにあったことなんだと思う。
実際、、電話で直前まで話してた俺だけど、、、やっぱそういう話って普通ありえ
ないから信じられないって思うんだけど、、、あれは、、きっとマジだったんだなぁ。
その後、あいつ携帯その場で投げ捨ててきたみたいなんで朝になってから2人で
拾いにいったんだけど、、そのドライブイン、、別にそんなことがあるなんて
話は全くきかないんだよなぁ、、、その山自体だってそういう怖い話があるわけで
はないんだが、、、、、まぁ、、ふしぎなこともあるもんなんだな。
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09.15 (Mon) 11:35
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949 名前:
1/2[sage] 投稿日:2008/08/16(土) 00:02:06 ID:dN3hu4Fz0
ある有名な話について、興味深い話を聞いたので、少し書いておこうと思う。
会社の先輩と言う人が割とオカルト話が好きな人で、同行営業の折に停車中の車の中でそういう話で
盛り上がった事があった。
その人は俺より一回り以上歳上で、子供の時分は、所謂『見世物小屋』と呼ばれる胡散臭さ抜群の見世物が
まだまだ、そこかしこで見られたそうだ。
そんな人であるから、俺はこの地方でも特に有名なある話について聞いてみた。
「そういえば、牛女って話、知ってます?」
『え。何それ?』
「知らないですか? ほら、六甲山に出てくる牛頭の着物女って言う話なんですけど・・・
ここら辺じゃ有名らしいですよ?」
どうやら知らないらしい彼女に、俺はネットなんてかで見聞きした話を話してみる。
すると、先輩は少し考えるような素振りを見せて不意に、
『ああ。それ、違うのよ』
「違う?」
『うん。まだ、わたしが子供の頃なんだけどね・・・』
わたしが子供の頃ね、六甲の山に遠足に行く事になったの。
その事を近所のお婆さんに話したらね、彼女、真剣な顔でこんな話を教えてくれたの・・・
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950 名前:
2/2[sage] 投稿日:2008/08/16(土) 00:02:38 ID:dN3hu4Fz0
六甲の山の中を歩いているとな、大きなお屋敷を見かける事がある。
だけど、そこには決して近づいたらあかんよ。
そこはあるお金持ちの別宅でな、でも今は使われておらんのよ・・・
と、言うのもそこの家と言うのが、たった一代で大きなお屋敷を幾つも建てたんやけど、
ある日、そこのひとり娘が、急におかしくなってしまたんよ・・・気がふれたんやね
方々の医者に診せては見たけど、一向に良くならない。
それで、世間体もあったんやろうなあ、最後には六甲の山の中に建てたばかりの
そのお屋敷に娘さんを隔離してしまったそうや。
でも、身の回りの世話をする使用人も最低限しかつけてなかったんやろ
しょっちゅうお屋敷を抜け出して、山の中を叫びながら走り回ってたそうでなあ
婆ちゃんも、見たことは無いけど子供の頃、山の中で「ぎゃあああ!」って叫ぶ声を聞いたこと
あるしなあ・・・何にせよ可哀想な話や
『だから、それは牛女とか言うものじゃないと思うのよ』
「ははあ、なるほど・・・でも、何でそれが牛女になったんですかね?」
問いかける俺に、先輩は『ああ、そうそう』と頷き、
『そのお金持ちって言うのがね、何でも精肉業か何かで身を立てたらしいのよ
ほら、当時お肉って言うと牛らしくてね・・・お婆さんも「殺生が過ぎたんやろうなあ」って言ってたわ』
「なるほど『肉屋の娘』→『牛屋の娘』転じて『牛の女』つまり『牛女』って事ですか
・・・でも何か、こじつけっぽいなあ」
『ん~・・・でも、わたしの子供の頃に「牛女」なんて話聞いたことないしねえ』
そう言いながら、先輩はゆっくりと車を発車させた。
とまあ、そんな内容なのだが、全然怖くないな。ゴメン。
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09.15 (Mon) 02:09
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461 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2000/10/31(火) 02:09
女の子2人が韓国へ旅行に行った。ブティックに入り、一人の女の子が試着室に入った。
だけど待てども待てどもいっこうに試着室から出てくる気配がない。
カーテンを開けるとそこには誰もいなくなっていた。
店の人に警察に連絡してもらい、試着室、店内、近隣を捜索してもらったが結局見つからず、
行方不明のままになる。残された女の子は一人日本に帰った。
そして3年後、別の友達と韓国へ旅行にいくと「日本だるま」という看板が目に付いた。
無性に胸騒ぎがしたその女の子はその看板がかけてある建物へとはいっていく。
そこは見世物小屋のようで薄暗い店内の奥の方に行方不明になっていた女の子が
手足をもぎとられ日本だるまとして観客の前にさらされていた。
うっすらと開けた目が合ったとたん、その目をかっと見開き「助けて!!」とその女の子は叫んだ。
今その女の子は、両親がマフィアから高額な金額で買い戻し、日本に戻り、
病院で過ごしているらしい。
626 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2000/12/13(水) 23:51
>461
だいぶ前の話題でアレなんだが、これに似た話を先日友人から聞いちゃったよ。
なんでもその友人の知人が先月中国に行ったときに、森の中で迷子になりかけたと。
そのときにどこか休憩できるところはないのかと探したところ、
ふと「達屋」なる建物を見つけたそうです。入り口には誰もいないので、
真っ赤な壁に黒い天井の長い通路を進んでいったら日本人と思われる達磨が・・・
その中の一人が「俺は○×大学の学生だが、3年前にやつらに捕まった・・」などと
話し始めたそうです。隣の部屋から物音がするのに気づいた彼はさすがに怖くなり
一目散に逃げ帰ったそうなのです。
帰国後、興味と恐怖半々でその大学に問い合わせたところ実際に失踪した学生がいたそうな。
達磨話をはじめて読んだのがここの461で、ただの都市伝説だそうなんで一安心したのですが、
全然違う筋から同じ話を聞いてしまうとちょっと怖いです。この手の話ってよくあるんですか?
09.14 (Sun) 17:33
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16:名無し 2008/08/09 02:26:07
大学時代に友人から聞いた話。
釣りが大好きだった友人はその日も朝から釣りに出かけていた。
場所は川の上流域で、かなりの山奥である。
ここから先は、友人の語り口調で書かせていただきます。
「車で行ったんだけど、途中からは獣道すらなくてな。
仕方なく歩いたんだよ。かなりの悪路だったな。
崖も越えたし、途中クマが木をひっかいた痕もあったな。
で、やっと釣れそうなポイントにたどり着いてな。
早速、そこらへんの石をひっくり返して川虫を集めたのよ。」
俺「餌ぐらい買えばいいのに。」
「いや、現地でとった餌は食いつきが違うんだよ。何よりとるのも楽しいしな。」
俺も現地で餌を調達したことがあるが、あの作業は虫が嫌いな人間にとって
地獄である。それ以来、俺はもっぱらイクラ派だ。
そんなわけで不本意ながら同意し、話の続きを催促した。
「虫を確保して、早速釣り始めたんだ。
そしたら面白いぐらい釣れてな。ものの3時間で十五、六匹は釣れたんだ。
でも朝まずめが終われば流石に途絶えるだろうなって思ってたのよ。」
知ってる人も多いと思うが、釣りは朝と夕方の「まずめ時」が最も釣れる。
「けど爆釣モードは昼を過ぎても全く終わる気配がない。
生涯で最高の一時だったね。時がたつのも忘れて夢中になったよ。
気付いたら辺りは薄暗くてな。もう夕方になってたんだ。
身の危険を感じて、帰り支度を始めたんだよ。
ふと背後に気配を感じて振り返ったら、小さい女の子が背を向けて立ってる。
少し近づいて「こんなとこで何してんだい?」って聞いてみたんだよ。
振り向いた顔を見てギョッとしたね。顔がお婆さんだったんだよ。
しかも、顔がひきつるぐらい満面の笑顔だったんだ。」
俺もギョッとした。
「でも病気か何かだと思って、同じ質問を繰り返したんだ。
今度は丁寧語でな。
そしたら笑顔を崩さないまま、「いつまで」ってつぶやいたんだよ。何回も。
キチ〇イだったんかなあと思って、軽く会釈して帰ろうとしたんだ。
「そしたら、急に婆さんの声が合成音声みたいになって、
「いつまで生きる?」って言ったんだよ。背筋がゾクッとして、
こいつはこの世の人間じゃないと思ってな。
凄い勢いで下山したんだよ。途中、婆さんのつぶやく声が何度も聞こえた。
薄暗い山奥でだせ?発狂寸前だったよ。あ~あ、最高のポイントだったのにもう行けねえなぁ…。」
俺は自分の膝がガクガク震えているのを感じた。
話の途中から友人は気持ち悪いほど満面の笑顔だったのだ。
それからしばらくして友人は自殺した。
09.13 (Sat) 11:19
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811 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/09/11(木) 15:06:10 ID:ilHOHGkl0
樹海に行く途中にあるポスト、絵葉書を出そうと
投函口に突っ込んでも何かが詰まっていて入らない
仕方なく投函口にある蓋のような板を手で押さえ中に押し込んだら
ポストの中で冷たい手に腕を掴まれたような気がした
急いで車にもどると彼女から「大丈夫?」
「ポストの速達用の口から誰か覗いてビックリしてクラクション鳴らしたのに全然気が付かないんだもん」と言われた。
急に怖くなり樹海に行く予定だったけど諦めて帰った。
あのポストに出した父と母にあてた最後の絵葉書は行方不明
09.12 (Fri) 18:36
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789 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/09/10(水) 12:42:47 ID:WMdZ8aKN0
元同僚から聞いた話。ちょっと長文。
事件自体は扱いは小さいながらも全国ニュースで流れたらしいので、
一応場所などは伏せておく。
それはマイカーでのドライブ旅行中の出来事だという。
休暇を利用しての旅行、夫婦水入らずで楽しみ、
次の目的地を目指している時にそれは起きた。
ある河川を跨ぐ橋を通過中、突然妻が叫んだ。
「川に人が飛び込んだ!」
驚いた彼は車を止め、妻が示した方向を見ると、
欄干の側に揃えて置かれた靴とその人の物と思われる自転車が。
それからは大変な騒ぎだったという。
慌てた彼は警察に通報、駆けつけた警察消防は川を大捜索。
通報した彼らも聴取も含めて発見まで足止めされることとなった。
……数時間後、下流で男性の遺体が発見された。
自殺現場を目撃したこと、長時間拘束されたこと、結局亡くなっていたことで、
ようやく解放されて宿に着いた頃には疲労困憊意気消沈。
心身ともに疲れ果てて床に就いたそうだ。
翌朝、その自殺者のニュースは全国ネットで報道されたが、その内容に彼らは耳を疑った。
『昨日○時○分頃、○○県○市○○の△橋で、「男性が川に飛び込んだ」と110番通報があった。
○署員が駆けつけ川を捜索したところ、○km下流で男性の遺体を発見。
橋には男性の物とみられる靴が置かれており、同署では自殺とみて調べている。
なお、遺体は 死 後 1 週 間 経っており……』
……色々な解釈があると思う。
同僚も未だにどういう事なのか良くわからないという。
09.12 (Fri) 01:50
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448 名前: 船長(愛知県)[] 投稿日:2008/09/05(金) 23:06:23.43 ID:Q4KioaKb0
自分(女)の名前で検索をかけてみた。
すると十数件、同姓同名の人たちが検索に引っかかった。
研究者や会社の経営者、同じ名前でありながら全然別の生活をしている人たち。
その中に「○○○○○(自分の名前)のページ」というHPがあった。
それはプロフィール、BBSだけの初心者が作った感じのよくある個人のHPだった。
プロフィールを見ると、自分と同じ歳であり、趣味なども良く似ている。
BBSなどを見ると、常連っぽい人が5~6人いるらしく、この手のHPとしては
まあまあ流行ってる感じだった。
何となくお気に入りにして、時々見るようにした。
しばらくすると、コンテンツに日記が増えた。
日記は、まあ、そのへんのサイトによくある内容の薄い日記だ。
今日は暑かったとか、日本がサッカー勝ったとか、そんな感じの
ある時、日記の内容が自分の生活とよく似ていることに気づいた。
始めに気づいたのは野球観戦に行ったときだ。その日、そのサイトの管理人も同じ球場に行ったらしい。
その時はもちろん偶然だなとしか思わなかった。球場には何万人もの人間が行くのだから。
次の日の、日記は会社でミスをしたことについて書いてあった。
私もその日、会社でミスをして少々落ち込んでいた。
449 名前: 船長(愛知県)[] 投稿日:2008/09/05(金) 23:07:08.71 ID:Q4KioaKb0
次の日も、その次の日も、よく見ると日記の内容はまるで自分の生活を書かれているようだった。
大半は「カレーを食べた」とか「CDを買った」など対した偶然ではない。
しかし、それが何ヶ月も続くと気味が悪くなってきた。
ある日、掲示板を見ると、常連たちが管理人の誕生日を祝っていた。
その日は私も誕生日だ。
それでいよいよ怖くなってきて初めて掲示板に書き込みすることにした。
しかし、書き込みしようとしても、名前や内容を書くところに文字が打てない。
色々やってみるが書き込めないどころか文字すら打てない。
「おかしいな?」と思っていると、あることに気づいた。
それは掲示板ではなく、ただのページだった。
つまり、一人の人間が掲示板っぽく見せかけて作った一つのページだったのだ。
「いったい何のためにこんなこと…」とすごく怖くなり、
管理人にメールを打った。
「初めまして。私は貴方と同姓同名の人間で、よくこの~」のような当たり障りのないメールだ。
そして次の日、そのページを見ると、全て消されていた。
メールボックスには一通
「見つかった」
という返信があった。
09.10 (Wed) 18:27
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179
本当にあった怖い名無し sage 2007/09/23(日) 22:56:00 ID:1zdreh4Z0
既出だったらスマソ、投下します。
今日はエイプリルフールだ。特にすることもなかった僕らは、
いつものように僕の部屋に集まると適当にビールを飲み始めた。
今日はエイプリルフールだったので、退屈な僕らはひとつのゲームを思い付いた。嘘をつきながら喋る。
そしてそれを皆で聞いて酒の肴にする。
くだらないゲームだ。
だけど、そのくだらなさが良かった。
トップバッターは僕で、この夏ナンパした女が妊娠して実は今、一児の父なんだ、という話をした。
初めて知ったのだが、嘘をついてみろ、と言われた場合、人は100%の嘘をつくことはできない。
僕の場合、夏にナンパはしてないけど当時の彼女は妊娠したし、一児の父ではないけれど、
背中に水子は背負っている。
どいつがどんな嘘をついているかは、なかなか見抜けない。見抜けないからこそ、楽しい。
そうやって順繰りに嘘は進み、最後の奴にバトンが回った。
そいつは、ちびり、とビールを舐めると申し訳なさそうにこう言った。
「俺はみんなみたいに器用に嘘はつけないから、ひとつ、作り話をするよ」
「なんだよそれ。趣旨と違うじゃねえか」
「まあいいから聞けよ。退屈はさせないからさ」
そう言って姿勢を正した彼は、では、と呟いて話を始めた。
僕は朝起きて気付くと、何もない白い部屋にいた。
どうしてそこにいるのか、どうやってそこまで来たのかは全く覚えていない。
ただ、目を覚ましてみたら僕はそこにいた。
しばらく呆然としながら状況を把握できないままでいたんだけど、急に天井のあたりから声が響いた。 180
本当にあった怖い名無し sage New! 2007/09/23(日) 22:56:41 ID:1zdreh4Z0
続き
古いスピーカーだったんだろうね、ノイズがかった変な声だった。
声はこう言った。
『これから進む道は人生の道であり人間の業を歩む道。選択と苦悶と決断のみを与える。
歩く道は多くしてひとつ、決して矛盾を歩むことなく』
って。で、そこで初めて気付いたんだけど僕の背中の側にはドアがあったんだ。横に赤いべったりした文字で
『進め』
って書いてあった。
『3つ与えます。
ひとつ。右手のテレビを壊すこと。
ふたつ。左手の人を殺すこと。
みっつ。あなたが死ぬこと。
ひとつめを選べば、出口に近付きます。
あなたと左手の人は開放され、その代わり彼らは死にます。
ふたつめを選べば、出口に近付きます。
その代わり左手の人の道は終わりです。
みっつめを選べば、左手の人は開放され、おめでとう、
あなたの道は終わりです』
▼ 続きを読む
181
本当にあった怖い名無し sage New! 2007/09/23(日) 22:57:34 ID:1zdreh4Z0
めちゃくちゃだよ。どれを選んでもあまりに救いがないじゃないか。
馬鹿らしい話だよ。でもその状況を馬鹿らしいなんて思うことはできなかった。
それどころか僕は恐怖でガタガタと震えた。
それくらいあそこの雰囲気は異様で、有無を言わせないものがあった。
そして僕は考えた。
どこかの見知らぬ多数の命か、すぐそばの見知らぬ一つの命か、一番近くのよく知る命か。
進まなければ確実に死ぬ。
それは『みっつめ』の選択になるんだろうか。嫌だ。
何も分からないまま死にたくはない。
一つの命か多くの命か?そんなものは、比べるまでもない。
寝袋の脇には、大振りの鉈があった。
僕は静かに鉈を手に取ると、ゆっくり振り上げ
動かない芋虫のような寝袋に向かって鉈を振り下ろした。
ぐちゃ。鈍い音が、感覚が、伝わる。
次のドアが開いた気配はない。もう一度鉈を振るう。
ぐちゃ。顔の見えない匿名性が罪悪感を麻痺させる。
もう一度鉈を振り上げたところで、かちゃり、と音がしてドアが開いた。
右手のテレビの画面からは、色のない瞳をした餓鬼がぎょろりとした眼でこちらを覗き返していた。
次の部屋に入ると、右手には客船の模型、左手には同じように寝袋があった。床にはやはり紙がおちてて、
そこにはこうあった。 182
本当にあった怖い名無し sage New! 2007/09/23(日) 22:58:33 ID:1zdreh4Z0
『3つ与えます。
ひとつ。右手の客船を壊すこと。
ふたつ。左手の寝袋を燃やすこと。
みっつ。あなたが死ぬこと。
ひとつめを選べば、出口に近付きます。
あなたと左手の人は開放され、その代わり客船の乗客は死にます。
ふたつめを選べば、出口に近付きます。
その代わり左手の人の道は終わりです。
みっつめを選べば、左手の人は開放され、おめでとう、
あなたの道は終わりです』
客船はただの模型だった。
普通に考えれば、これを壊したら人が死ぬなんてあり得ない。
けどその時、その紙に書いてあることは絶対に本当なんだと思った。
理由なんてないよ。ただそう思ったんだ。
僕は、寝袋の脇にあった灯油を空になるまでふりかけて、用意されてあったマッチを擦って灯油へ放った。
ぼっ、という音がして寝袋はたちまち炎に包まれたよ。
僕は客船の前に立ち、模型をぼうっと眺めながら、鍵が開くのをまった。 183
本当にあった怖い名無し sage New! 2007/09/23(日) 22:59:13 ID:1zdreh4Z0
2分くらい経った時かな、もう時間感覚なんかはなかったけど、人の死ぬ時間だからね 。たぶん2分くらいだろう。
かちゃ、という音がして次のドアが開いた。
左手の方がどうなっているのか、確認はしなかったし、したくなかった。
次の部屋に入ると、今度は右手に地球儀があり、左手にはまた寝袋があった。
僕は足早に紙切れを拾うと、そこにはこうあった。
『3つ与えます。
ひとつ。右手の地球儀を壊すこと。
ふたつ。左手の寝袋を撃ち抜くこと。
みっつ。あなたが死ぬこと。
ひとつめを選べば、出口に近付きます。
あなたと左手の人は開放され、その代わり世界のどこかに核が落ちます。
ふたつめを選べば、出口に近付きます。
その代わり左手の人の道は終わりです。
みっつめを選べば、左手の人は開放され、おめでとう、
あなたの道は終わりです』 184
本当にあった怖い名無し sage New! 2007/09/23(日) 23:00:04 ID:1zdreh4Z0
思考や感情は、もはや完全に麻痺していた。
僕は半ば機械的に寝袋脇の拳銃を拾い撃鉄を起こすと、すぐさま人差し指に力を込めた。
ぱん、と乾いた音がした。ぱん、ぱん、ぱん、ぱん、ぱん。
リボルバー式の拳銃は6発で空になった。初めて扱った拳銃は、コンビニで買い物をするよりも手軽だったよ。
ドアに向かうと、鍵は既に開いていた。何発目で寝袋が死んだのかは知りたくもなかった。
最後の部屋は何もない部屋だった。
思わず僕はえっ、と声を洩らしたけど、ここは出口なのかもしれないと思うと少し安堵した。やっと出られる。そう思ってね。
すると再び頭の上から声が聞こえた『最後の問い。
3人の人間とそれを除いた全世界の人間。そして、君。
殺すとしたら、何を選ぶ』
僕は何も考えることなく、黙って今来た道を指差した。
するとまた、頭の上から声がした。
『おめでとう。
君は矛盾なく道を選ぶことができた。
人生とは選択の連続であり、匿名の幸福の裏には匿名の不幸があり、匿名の生のために匿名の死がある。
ひとつの命は地球よりも重くない。 185
本当にあった怖い名無し sage New! 2007/09/23(日) 23:00:57 ID:1zdreh4Z0
君はそれを証明した。
しかしそれは決して命の重さを否定することではない。
最後に、ひとつひとつの命がどれだけ重いのかを感じてもらう。
出口は開いた。
おめでとう。
おめでとう。』
僕はぼうっとその声を聞いて、安心したような、虚脱したような感じを受けた。とにかく全身から一気に力が抜けて、フラフラになりながら最後のドアを開けた。
光の降り注ぐ眩しい部屋、目がくらみながら進むと、足にコツンと何かが当たった。
三つの遺影があった。
父と、母と、弟の遺影が。
これで、おしまい。 186
本当にあった怖い名無し sage New! 2007/09/23(日) 23:01:37 ID:1zdreh4Z0
彼の話が終わった時、僕らは唾も飲み込めないくらい緊張していた。
こいつのこの話は何なんだろう。
得も言われぬ迫力は何なんだろう。
そこにいる誰もが、ぬらりとした気味の悪い感覚に囚われた。
僕は、ビールをグっと飲み干すと、勢いをつけてこう言った。
「……んな気味の悪い話はやめろよ!楽しく嘘の話をしよーぜ!ほら、お前もやっぱり何か嘘ついてみろよ!」
そういうと彼は、口角を釣り上げただけの不気味な笑みを見せた。
その表情に、体の底から身震いするような恐怖を覚えた。
そして、口を開いた
「もう、ついたよ」
「え?」
「『ひとつ、作り話をするよ』」
をわり
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09.09 (Tue) 23:00
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232 :本当にあった怖い名無し:2007/08/20(月) 02:52:02 ID:rA4VgMmg0
妻が事故で死んだ。
わたしはしばし呆然としていたが、やがて冷静さを取り戻すと、
妻を送るためのあれこれの儀礼のために忙しくなる前に、
現実と向き合うことにした。
息子が、数年前から自室に引きこもっている。部屋に鍵をかけて一歩も出ず、
顔をあわせることさえない。妻が食事を部屋の前に起き、空の
食器をさげるという毎日を繰り返していた。
世間体を気にする妻に強く言われ、誰にも相談できなかった。
わたしが働いている時間帯に息子が暴れることがあるらしく、
だから極力刺激しないようにしてきた。
しかし、妻はもういない。息子も、そのことを理解すべきだ。
わたしだってもう歳だ。いつまでも息子を守ることはできないのだ。
意を決し、息子の部屋の前にわたしは立った。鍵がかかっている。
わたしは息子に声をかけた。返事は無い。
わたしは息子の部屋のドアをこじ開けた。
息子はベッドに横たわっていた。
死後数年はたっているかのように、すでにミイラ化していた。
09.08 (Mon) 18:28
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907 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/08/14(木) 15:58:26 ID:DBTloLW40
消防のころ、教室で女子たちが話していたのを盗み聞きした話
何やら怖いことがあったらしくて、どうしたらいいかって相談をしているようだった
内容は、こんな感じ
仮に、その女子をAと呼ぶとして、Aには友人が2人いた
いわゆる仲良しグループと言うヤツで、彼女たちはいつも3人で遊んでいた
Aたちは下校中に、あるウワサを検証することを思い立った
それは、複数の公衆電話からぴったり同時に177にかけると、
混信して10円で何分でも電話で話ができる、と言うものだった
彼女たちは何度目のチャレンジで、ついに成功し、電話でのおしゃべりをたっぷり楽しんだ。
しかし、
「4人いない?」
確かに電話口の向こうから聞こえてくる声は3人。自分も含めれば4人いることになる
さらに奇妙なことに、声はどれも聞き覚えがあり、どれが4人目なのかわからなかった
4人目は誰か。そして、何者かとパニックになりかけたとき、ひとりが提案した
「ひとりずつ名前を言おう」
名案だと思ったAは、真っ先に名前を言った。
それに続いて、電話口からも、2人目、3人目の名前が聞こえてくる
どれも最初に実験を始めた仲良しグループのメンバーだった。
つまり最後の1人が、謎の4人目と言うわけだ
しかし、4人目は名前のかわりにこう言った
「覚えたよ」
そこでAは「名前を言おう」と言い出したのが4人目だったことに、ようやく気が付いた
声は、それっきり聞こえなくなった
4人目は何者だったのか? 名前を聞かれた自分たちは、どうなるのか?
それからしばらくして、俺は親の都合で転校することになった
だからAたちが、その後どうなったか俺は知らない
09.08 (Mon) 02:38
[ 怖い ] CM4. TOP▲
390 名前:
本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/08/03(日) 10:09:09 ID:wMyB1WVX0
城東区で仕事していた時だけど、飲食店を経営するにあたって結構お得な物件を見つけた
2回は普通の大家さんが住んでて1階がテナントなお店
たむけんの焼き肉屋から近いかな
まぁ、食べていくには困らない経営していたんだけど
あるとき車の事故起こして修理するために店から3分位離れた修理工場に持って行った
近所付き合いする方ではなかったんだが向こうはこちらを知っていたらしく
修理の人にあそこのテナントですね、大変でしょうwといわれた
へっ?と思ってなにかあったんですか?
と聞いたら知らないならそれに越したことはありませんよ、とはぐらかされた
あまりに気になってしつこく食い下がると教えてくれたんだが
過去そこのテナントは3回経営者が変わっているらしい
で、2人そのテナント内で首つり自殺してて、一人はノイローゼになって方向不明らしいとか
にわかに信じられずにそんな馬鹿な!と思ったが不況だったんでまぁありえるかなと思った
(ちなみに店で自殺はあれだが、自殺ごときの人間に俺が祟れる訳ない的思考です)
けどお店にいてもずっと気になって近くの喫茶店とかアルバイトに聞いてみたらなんか
嫌な話が続々出てきた
テナント借りている家は名家の類いだけど4代位続けて男は30までに死んでいるとか(今の家主さんの子供は男3人娘一人だけど男は全員30までに死んでいる、旦那も30前に病死、首つり自殺一人有り)
また3件位離れたバーに霊感がある人が誘われたら、こんな怖いとこでは飲めないと帰っていったとか・・・
自分の店の周辺は空襲で死んだ人を取りあえず置いておく場所につかわれていたとかetc
そういえば霊で有名な深江橋の近くだしなんかあるのかなぁと思ったけど
商売順調で関係ないやだった
忙しい時は店に泊まってたけど霊とか微塵も感じられなかったしね
で、平和な日々が続くある日それは起こった
▼ 続きを読む
395 名前:
本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/08/03(日) 11:35:45 ID:wMyB1WVX0
その日、オープン前に店の前を掃除していたらパソコンのプリンターを買った大家さん(未亡人30前半?)が
プリンターを休憩挟みながら必死で2階の家に持っていこうとしていた
しんどそうなので自分で良ければ家まで運びましょうか?
といったら迷惑かけますのでいいです、と言われたけど
微妙な下心があったので半ば強引にお手伝いしますよと、家まで運ぶことにした
2階まで運んで、ここでいいです、ありがとうございました。とお礼されたけどパソコンに詳しかったんで接続しますよ、と玄関で話していたらその家のおばあちゃんも出てきて少々のやり取りの後、お願いされることになった
で、無事接続も完了し、てお礼にコーヒーを用意してくれる事になって、未亡人とおばあちゃんが出て行ったあとに尿意を催してトイレにきたくなった
お店でしようかなと思って1回店に戻ろうとして廊下を通ると
半分障子があいている部屋が目に入った
なんとなく部屋を障子ごしに覗いたら仏壇(今思うと仏壇かどうかはわからない)があり
部屋の上のほうに物故者の写真が額縁入りで大量に飾られていた
結構壮観な並びでさすが早死に名士の家計だなと感心して
通り過ぎようとして妙な違和感を感じた
1個だけ写真がない額縁があったのだ
こういう時に他と異質な物を注視してしまうのは人の常であろう
ついついその額縁を見てしまい自分は心の底から恐怖した
朱色の墨で自分の名前と生年月日が書いてあったのだ
周りを慌てて見渡すと台所でなにかしゃべっている声が聞こえる
黙ってさっきの部屋に戻り、急な仕事の用を思い出した事をつげて、
家を脱出して店に戻らずに色々な事を投げ出して逃げた
FC店だったために本部の方を通して一切その大家さんに関わらずに権利関係の処理できたのが不幸中の幸いだった
ホテル暮らしを転々として実家にも連絡を取らなかったけど
後で聞いたところによると最初のうちは頻繁に実家に連絡があったらしい
今は東京に住んでいるけど未だに怖くて大阪には帰れないし、住民票も移していない
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09.07 (Sun) 09:56
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428 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/09/06(土) 21:48:43 ID:u2IcC6Qr0
小学生の頃、数人のいじめグループがあり、そのターゲットになってるA君がいた。
勉強もスポーツもダメでいつもヘラヘラしているから、いじめられやすかったのだと思う。
性格もおとなしく、いじめられても反撃せずに「やめてよぅ、くちゃーに」と言うだけだった。
この「くちゃーに」ってのは彼の口癖のようで、いじめられる時はいつも決まり言葉のように言っていた。
ある日気の毒に思ったので、彼にどうしてやり返さないのか聞いてみた。
彼はヘラヘラ笑いながら「平気だよ、だって…」と言うだけだったが、その目は笑っていないように思えた。
何しろ人の目を見て鳥肌が立ったのは、後にも先にもその時だけだったから。
中学進学を機に彼は転校し、みんな彼のことは忘れていった。
それから20年ほど経ち、同窓会でほどよくアルコールが回ってきた頃「そういえば」と友人が話し始めた。
どうもA君をいじめていた奴が亡くなったらしい、しかも全員…と。
その友人も詳しくは知らないが、いじめグループは中学に入った頃から精神的におかしくなり始め、強制入院させられたが、半年以内に院内で自ら命を絶ったらしい。
そんなことがあったのか、なんか怖いなと思ったとき彼の口癖を思い出した。
「くちゃーに… くちゃーに…」 口…、兄…?
09.07 (Sun) 02:57
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254 :本当にあった怖い名無し:2008/03/10(月) 00:35:26 ID:NLGrrQjOO
俺が独り暮らしてた話じゃないんだが、独身寮に住んでる友人の部屋に遊びに行ったときの話
まあ、夜中まで二人で呑んでどちらからともなく眠っちまったのな
で、途中ふと目が醒めたわけ
なんか寒いな~と思ってふと部屋の入口を見たらドアが少し開いてたわけよ
そしたらその隙間を顔だけニョキっと覗かせた奴がこっちを覗いてた
暗かったから顔は見えなかったけど、髪の長いシルエットが見えたから恐らく女
まあ、最初は目の錯覚かと思った
そしたらその首だけ突き出してる女が首を左右にブンブン振り回し始めた
さすがに戦慄が走ったが、友人は机を挟んで爆睡俺涙目
暫くは凝視してたんだが、すると間も無くして首が引っ込んで扉がピシャリとしまった
もちろん朝までトイレには行けなかった
朝起きて友人に話したら、実は友人も起きててばっちし見ていたらしい
で、部屋の入口側で眠っていた友人はその顔をばっちし見てしまったらしいのな
で、どんな顔だった?って訊いたら
腐った顔した女が声を出さずにケタケタと笑っていたらしい
当然友人はその後独身寮を出たよ
09.05 (Fri) 09:37
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687 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 05:12:22 ID:clsjs8Lt
トラウマ級の話聞いておくれ。
3年前に某沿線ぞいのアパート住んでたんだが、
朝方に人身事故が起きて赤い肉片がガラスにへばりつき、もげた手首がベランダに…
更にお隣のベランダには生首がエアコンと仕切り壁の間に血を垂らしながら挟まってた。
勿論事件後ほとんどの住人が引っ越したよ。
朝から究極のサプライズ。一生忘れまい
09.03 (Wed) 12:46
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名前: マジレスさん 投稿日: 2007/09/07(金) 17:06:23 ID:8AJvxOCl
うちの死んだじいさんは軍人あがりで腕力でブイブイ物いわすタイプで
妻や娘たちにも何か気に入らないと殴る蹴る罵る。酒乱。競馬パチンコ狂。
婆さんはぶたれて鼻が曲がっても、はいはいと黙って従う従順な妻だった。
それでも年をとったら大人しくなり、娘(あたいのママ含)たちも嫁ぎ、平穏な日々を送っていた。
が、ある日夕方頃突然、強烈な頭痛に見舞われた(脳内出血だったの)。
「痛い…痛い…」と苦しむ爺さんを見て、(普通は救急車を呼ぶレベル)
婆さん一言「あらまあ、じゃあ今日は早めに寝てくださいね」
深夜、爺さんは「きゅ、救急車を呼んでくれ」
一緒に住んで回りの世話をしていた末娘が言った。
「おじいさん、救急車は今の時間は営業してないわよ」
未明頃、爺さんは意識不明に陥った。そこで婆さんがいうことには
「救急車は朝の11時からですよ。裏のパン屋も11時だから病院もきっとそのくらい」
で、昼頃救急車を呼んだ結果、おじいさんは手遅れで。(以下略)
この話、末娘(あたいのおばさん)と婆さんが、
ようかんと茶飲みながら楽しそうに話していたんだ。
当時小学生だったあたいは「こいつら馬鹿?」って思ったけど今から考えたら…。
09.02 (Tue) 15:21
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