25 名前:
掃除当番(dion軍)[] 投稿日:2007/08/28(火) 12:26:30
これは、私が恵子ちゃんから聞いた話です。
父は、物心ついたときにはもういませんでした
母は、女でひとつで私を育ててくれました。
そんな母が死ぬ間際、私にくれた物があった
それはお守り、母は、「本当に辛いときになったら、それをあけるんだよ」といって渡してくれた
私はそれをずっと肌身離さず持ちつづけました。
数年たって、友達にその話をしたらその場で開けようという話になりました。
私も最初は断ったんだけど、「母の死後からだいぶ経っているのでそろそろ良いかな…」
という気持ちもあったので結局開ける事になりました。
お守りの布袋を開けてみると
そこには、一枚の紙
母の震えた字で「恵子、死ね」という文字が書かれていました。
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03.31 (Tue) 15:51
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2 名前: 上野法経学院(アラバマ州)[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 08:40:30
一人で部屋の片付けしてたら、
昔のパソ通時代に使ってたモデムが出てきた。
今のPCにつないでダイアルUPしたらつながった。
1440の低速度で文字列がタタタタって出てくる。
まだパソ通生きてたんだ。昔のIDとPSWDでログインできちゃった。
見たらメールがすんげーたまってる。
そういやメル友になりかけてアボーンした基地外女がいたっけ。
1996年の夏、俺がパソ通を使わなくなってから今日まで、
毎日俺あてにメール出してた。
「返事がない」
「無視?」
「会わない?」
「死ね」
「昨日手首切った」
「返事ちょうだい」
:
:
昨日づけの最後のメールまでみんなこんな調子。
と思ったら今またメールがきた。
「やっと読んでくれたのね」
俺の背後で人の気配がした。
03.31 (Tue) 12:48
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836 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2009/03/20(金) 20:53:49 ID:alA7fYUbO
先日A県に新しく出来た大型ショッピングモールIに行った時の話。
買い物中、急に腹の具合が悪くなって近場のトイレに駆け込むが満室、
仕方ないから従業員用のトイレを拝借したんだよ。で、用も済ませ売り場に戻る途中、
通路脇に狭い地下に降りる階段を見つけ、なぜかそれが妙に気になったんだよね。
その店は地下の売り場や地下駐もなく、降り口に立入禁止の札があったのだけど、
興味本位で降りてみたんだよ。そしたら降りてすぐに観音開きの扉があって、
ちょろっと開けて中を覗いてみたら、かなり広い空間に一面お墓が並んでた。
怖いつーか、正直そこまでするぐらいなら違う場所に建ててろよと思った。
03.31 (Tue) 02:41
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19 名前:774RR :02/04/18 20:34 ID:xmJOmYia
東京に行ったことはあるか? 摩天楼の並ぶ都心を歩くと、さすが日本の首都だと思うぜ。
東京の都心をぐるっと取り囲む、山手線っていう鉄道があってな。
池袋とか新宿とか渋谷とか、都心の繁華街を結んでるんだけど、これがいつ乗っても混んでるんだ。
よくみんなあんなラッシュに耐えてるよな。感心するぜ、マジで。
そして、山手線の内側には、都心全域に網の目のように張り巡らされている地下鉄があるんだ。
全部で12路線もあってな。便利だけど乗換えとかが結構ややこしいんだな。
ところで、その地下鉄の中に、都営三田線っていう路線があるんだ。
正式名称を東京6号線っていってな、去年の秋、三田から目黒まで延長されて、
東急目黒線と相互直通運転するようになったんだ。
直通電車に乗れば神奈川県の武蔵小杉まで行ける。
将来的にはもっと先まで乗り入れるらしいぜ。便利になるよな。
さて、例えば東京駅からこの都営三田線に乗るとしよう。
営団丸ノ内線で池袋方面に一駅の大手町で乗り換えるのが一番分かりやすいけど、
大手町なんて大して遠くもないから一駅くらい歩いてもいいだろう。運賃ももったいないしな。
目黒方面に行きたいとき、運良く武蔵小杉行きが来ればいいんだけど、
半分は途中の白金高輪で折り返しちまって、それより先に行きたかったら
隣のホームの営団南北線の電車に乗り換えないといけない。
ちょっと面倒くさいな。だからここでは逆方向の電車に乗ることにしよう。
20 名前:774RR :02/04/18 20:34 ID:xmJOmYia
大手町の次は神保町だ。書店街で有名だな。
都営新宿線と営団半蔵門線に乗り換えられる。その次は水道橋。
中央線に乗り換えられる。次の春日はつい最近までなんでもないただの駅だったけど、
去年の12月に都営大江戸線が開通したおかげで、後楽園の丸ノ内線と南北線に
乗り換えられるようになった。もちろん大江戸線にも乗り換えられる。
春日の次は白山、千石と続いて、巣鴨に着く。ここからは山手線の外側だ。
巣鴨の次、西巣鴨は都電荒川線の新庚申塚、その次の新板橋は
埼京線の板橋や東武東上線の下板橋にそれほど遠くない。結構便利だぜ。
まあ、JRも私鉄も、都心から伸びる鉄道はほとんどみんな放射状になっているから、
板橋区役所前、板橋本町、本蓮沼と進んでいくうちに他の鉄道からは離れていくけどな。
志村坂上を過ぎるとすぐに地上に出て、志村三丁目からは終点まで高架線だ。
はっきりいって、これじゃあもう地下鉄じゃないよな。
蓮根の次の西台の横には三田線の車庫があって、ここから出てきた電車は
次の高島平から発車する。終点の西高島平まではあと二駅だけど、
その一つ手前の新高島平で降りておこう。
新高島平の改札口を出てすぐ左に昇り階段がある。
これを昇ると歩道橋に上がれる。間違えて駅の外に出ちまっても、
左の「高島平3・4丁目方面」に出てすぐ左にあるから、そっちから行けばいい。
歩道橋を渡って、左側に下りる。下りてから駅や道路から離れる向きに進むと、
すぐ高い建物に突き当たると思う。そうしたら左へ進む。
そのまましばらく行くと右側の建物が途切れて、次の建物が見えてくる。
たぶん壁には3-11-1っていう標示があるはずだ。
その建物の、こっち側から3分の1くらいのところにエレベーターホールがある。
エレベーターは3台あるけど、行ける階が違うから、右の9号機じゃなくて左の7号機か
真ん中の8号機に乗ろう。そのエレベーターでは8階から14階に行けるはずだ。
とりあえず14階まで上がろう。ちょっと遅いエレベーターだけどまあ我慢してくれ。
そして14階から廊下に出るんだけど、もし三田線の車窓から
この高島平団地をよく観察していたなら、あることに気がつくはずだ。
そう、この建物だけ、廊下の外壁に鉄格子がついていないんだ。
だから下界の風景が何にも邪魔されないで、よく見える。
結構な眺めだからよく目に焼き付けておくといい。そう、顔を出して、体を十分に乗り出して。
そしてそのまま飛び降りて死ね。
03.23 (Mon) 03:32
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637 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/04/29(日) 16:40:50 ID:sy0VCHxfO
友人から聞いたその友人(以降Bとする)の話
友人の友人の友人(以降A)はB学生時代とよくつるんでいたが、ここ数年縁遠くなっていた。
ある日Bの携帯にかなり久しぶりにAから電話がかかってきたので出てみると
B「よう!久しぶり!」
A「…」
B「どうした?」
プツッ プーップーップーッ
と言う様な感じだったそうだ。
気になってリダイヤルしようとしてみるが、何故か履歴に残っていない。
アドレスから呼び出してかけてみると
お客様がおかけになった電話は現在使われておりません
みたいなメッセージが流れた。
物凄く気になったBはAの自宅へかけてみると、Aの母が出た。
Aの母の話によるとAは数ヵ月前死亡したとの事。
とりあえず今から線香でもあげに行こうと思ったBはAの自宅へ車を走らせた。
A宅付近に近付いたBはある違和感に気付いた。
無いのだ
A宅が。
Bは訳がわからず学生時代Aと仲が良かった友人Cに電話をかけた
Cの話によると、A一家は数ヵ月前自宅が全焼する火事があり、
みんななくなったそうだった。
03.20 (Fri) 05:10
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791
ドトール sage 2009/02/10(火) 12:31:52 ID:vfY8Yr9w0
あまり怖くないかも知れないけど。知人の話を書き起こしたものです。
昨日初めて霊を見た。
と言うより、「これは霊だ」と認識した状態で、霊を見たのは初めてだった。
私は半年ほど前から某SCのテナントでバイトをしているんだけど、そこの社員食堂には
喫煙室が無いので休憩は一階のドトールと決めていた。週に3~4回決まった時間に
通っていれば店員とも親しくなるし、同じ常連の顔も何となくだが憶えてくる。そんな時、
私が喫煙席に座ると必ず居る人物に、ふと気づいた。その人は服装も髪も雰囲気も
何となく黒っぽく、俯いているため顔立ちはおろか年齢も分からない人だった。
影が薄いって言うより、そいつの存在自体薄くて……ファミレス行ったら注文とか
絶対忘れられるんだろうな、と思わせるような奴。そいつはいつも何も置いてない
テーブルでぼーっとしていた。今から考えるとおかしな話なんだけど、私はオカルト話は
大好きでも本当に霊感がなく霊の存在もどちらかと言えば否定的なタイプだったので、
そいつが「何者」かなどと、考えた事もなかった。(コーヒーもお冷やも持ってこないで
何してるんだ、待ち合わせかな?変な奴)とちらっと思っただけで。
まあドトールは客同士で喋るような店じゃないし、そいつが男か女すらも知らなかったが、
20分の休憩時間は貴重なのでタバコを吸ったり携帯で2ちゃんするのに忙しく、
そいつや周りの事を観察した事もなかった。
▼ 続きを読む
792
ドトール sage 2009/02/10(火) 12:33:00 ID:vfY8Yr9w0
で、一ヶ月くらい前の話。
その日は昼下がりにしては珍しくドトールは混んでいた。いつものようにタバコだけ
置いてから注文をしようと喫煙席に入ると、喫煙席は満室だった。隅の方に
いつものように何もないデーブルの前でぼーっとしてる黒っぽい奴を見て
(何もしないのならさっさと帰れよ)と思ったが、まあ席は早い者順なので仕方なしに
禁煙席に座り休憩時間を過ごした。
帰り際、仲良くなった店員の子に
「今日混んでるね、喫煙席満席だったからタバコ吸えなかった」
と声をかけると、その子はきょとんとした顔で
「え?私さっき行ったけど一つだけ開いてなかったっけ?席移ればいいのに、って
言おうとしてたんだけど」
「あれ?そうだった?ずっと満席だった筈だけどな」
変な話、と思ったが私かその子が見間違えたんだろうと、気にも留めなかった。
と言うか、実は昨日までそんな事も忘れていた。 793
ドトール sage 2009/02/10(火) 12:36:06 ID:vfY8Yr9w0
そして、昨日。
昨日もドトールは混んでいて、喫煙席は満席だった。でも、その黒っぽい奴は1人で
4人掛けのテーブル(そこのド○ールのテーブルは全部2人用か1人用で、人数が多い時の
ために1つ2つくらいは小さなテーブルをくっつけてある。黒っぽい奴は
1人で4人用の席に座っていた)のシート側に座っていたので「ラッキー」と思い
そいつの傍まで歩いていった。
「すいませーん、今満席なんでテーブル半分借りちゃって良いですか?」
黒っぽい奴は何も答えなかったが、かすかに頷いた気がした。気を良くした私は
「あざーっす」
と、テーブルを壁際に動かしタバコを座席に投げると注文を取りに行った。
コーヒーと灰皿を手に戻ると、ふと隣の変な奴の事が気になったので、わざと
そいつの隣のシートに座る。タバコに火をつけながら、横目でその黒っぽい奴を
ちらりと見た。そうやって、意識してそいつを見たのはこの半年で初めてだった。
黒っぽい奴は暑いくらい暖房の効いた店内で膝の下くらいまである長い
チャコールグレイのコートを着て、深緑色のニット帽を目深に被っていた。
俯いているため表情は分からないが、服装や雰囲気から年輩のおっさんみたいだった。
でも、何よりおかしいのは、そいつの持つ影。なんと言っていいのか……普通だったら、
照明に当たってる部分は明るく、影になる部分は暗くなるはず。でも、そいつにだけ
光が当たっていないように全身が影がかかっていた。まるで、薄い墨で
そいつの周りだけを一捌けしたような、輪郭がはっきりしない影絵のような、
そんな感じだった。 794
ドトール sage 2009/02/10(火) 12:40:10 ID:vfY8Yr9w0
おかしな奴だな、と思いながらコーヒーを口に運んだその時、1人のおばちゃんが
こちらに歩いてきた。おばちゃんは黒っぽい奴のテーブルにコーヒーを置くと、
そいつの向かいにどしんと座った。(なーんだ、このおっさん待ち合わせだったのか)
と1人納得し携帯を手にしようとした時、奇妙な事に気がついた。そのおばちゃんは
飲み物を一つしか持ってきていない。そして、そのおっさんに声をかける事もなく
完全に無視してカバンから文庫本やらタバコを取り出している。(あれ?知り合いじゃない
のか。じゃあ相席?いや相席するにしても一言くらいは声かけるだろjk……)と、
私が首を傾げているとそのおばちゃんは立ち上がり、用の済んだカバンを
黒っぽい奴が座っているシートに放り投げた。うわ~痛そう、と思いながら
カバンを投げつけられたおっさんの膝を見ると、そいつの膝は……いつのまにか
透けていて、カバンだけがあった。あり得ない光景に、私の頭は混乱する。
(えっ?あれ、おかしい、おかしいよ!なんだコレ!?何で体が透けてるんだ?
まさかまさか……)
その時、カバンを投げつけられても無反応だった黒っぽい奴が、ゆっくりと
顔を上げてこちらを向いた。やっぱりおっさんだ。肝臓でも壊してるのかと思うくらい、
皮膚が赤黒い。そのおっさんは唇の端を上げ、黄色い歯をむき出して笑った。
「気づくのが遅いんだよ」
小さくて低い声だけど、頭に直接響いてくる声。それを聞いた時に私はやっと、
全てを理解した。私が、黒っぽい奴の正体に気付いていなかっただけだったのだ。
気付いてしまえば、そいつがいつ行っても同じ格好で同じ姿勢で喫煙席で座って
いるのもテーブルに何も置かれていないのも一ヶ月前の話も全て説明が付く。
思い返すと、半年前は8月だった。40度近い真夏に暑苦しいコート着ている奴に
初めて会った時、私はどうして違和感を憶えなかったのか。そうだ、このおっさんは
人間じゃない。
「うわあああああああああああああっ!!!!」
店中の人が振り返るのも構わず、私は弾けるように立ち上がるとダッシュで逃げ出した。
そのおっさんが追いかけてきたらと思うと、怖くてとても振り向けなかった。 796
ドトール sage 2009/02/10(火) 12:43:38 ID:vfY8Yr9w0
その後、上の空で仕事をこなした。帰り道でもまだ放心状態でぼーっとしていると、
携帯が鳴った。メールは、親しくなったドトールの子からだった。
「さっきはどうしたの?急に叫んで出ていったからびっくりしたよ」
震える指で、ずっと浮かんでいた疑問を返す。
「そんな事より、昼下がりにいつもいる黒っぽいお客さんって知ってる?
年輩の男の人で、長いチャコールグレーのコート着て緑色のニット帽
被ってるんだけど」
返信は、すでに予想がついていた。
「そんな人、見た事ないよ」
明日はバイト。
私は休憩時間のドトールで、またあのおっさんをみかけるのだろうか。
以上です。ちなみに、知人がそれ以降も黒っぽいおっさんを
見かけたかどうかはわかりません。
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03.16 (Mon) 00:49
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560 本当にあった怖い名無し sage 2008/12/04(木) 22:29:12 ID:IqAuZ6wNO
では、自分から投下させてもらうか。
今から約10年位前の話し。
自分が卒業した高校が少子化の為に廃校となり取り壊される前日、地元にある都立高校なので幼なじみ5人と、居酒屋で当時の思い出話に花を咲かせていた。
しこたま酔っ払った後、我が学舎の最後を見ようと5人全員で夜の高校へ。
流石に夜は暗く薄気味悪いが、そこは酔っ払いの集団、我が青春よサラバwなどと叫びながら校舎の前にて写る〇です(当時は写メより一般的だった)で全員仲良く記念撮影。
で、後日その時のメンバーの1人Hから、真剣な声で近くの神社に直ぐに来る様電話が合った。
仕事中だからと断ったが、余りのHのしつこさに根負けして、呼び出された神社へ。
巫女さん?に説明をすると、神社の離れの事務所に通される。
驚く事に、Hを含むあの夜のメンバーが揃っていた。序でに何故か神主さんもいた。一体何事かとHに詰め寄ろうとすると神主さんが「これで全員ですかな?」H「はい、これで全員です」嫌にHの顔色が悪い。自分「おい、お前一体何事だよ」皆も急にHに呼び出され困惑気味の様子。
H「これ見ろ」と一枚の写真を差し出す。自分「何だよ、あの夜の写真じゃねーか。これが何なんだよ?」そこには、赤ら顔の酔っ払い5人が満面の笑みを浮かべ肩を寄せ合い写っている。はっきり言ってキモいがw
自分「良く撮れてるじゃんw」Hは青白い顔で「何も気が付かないのか?」自分「だから何が?」残りの3人も写真を除き込み、なぁ?何なんだ?と言い合っている。
H「あの夜5人で行ったのに…何で5人全員が写ってるんだよ…誰が撮ったんだよ!」それを聞いて背筋が氷付いた…
562 560続き sage 2008/12/04(木) 22:32:10 ID:IqAuZ6wNO
幾ら酔っ払っていても、誰かに撮ってもらったら流石に誰かしら覚えてる筈…
神主さんが説明をし始めた。
実はあの高校の土地は戦国時代に合戦所になったらしく、未だにそこで命を落とした者達がさ迷っていると…
確かに、7不思議などの噂は絶えなかったが…まさか…
実は、その神社の神主さんが毎年毎年、お祓いをしており何とかさ迷える霊を鎮めていたそうだ…
で、丁度少子化に託つけて近隣の高校と合併と言う形で取り壊すのを町が決断したのだと…
我々はお祓いを受け、10年経った今でも皆変わらずに過ごしているが、あの高校の合った場所は四方がコンクリートの壁に覆われ未だに更地のままらしい…
あの時の写真は、誰が撮ってくれたのか…今でも不明のまま。
ありふれた話し、長々すまん。終わり。
03.15 (Sun) 21:37
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356 本当にあった怖い名無し 2009/02/05(木) 22:01:27 ID:S+rSaRqT0
俺が小学生時代の80年代前半の実話。
当時ラジオを買ってもらっていろいろ既存の番組を聴いていたが飽きてきて
いろんな微弱電波の放送を聞き耳たてて聴いてた。ある日、聞いたこともない
国の言葉が流れてきた。そのあと放送局の所在地などが流れてきた。
当時の俺はいろんな電波を受信しては放送局に「いつも聞いてます」とハガキ
を送り「ベリカード」と呼ばれる視聴確認カードを記念品にもらっていたので
その放送局にも送ったらすぐべリカードが送られてきた。
そのうち数週間もすると今度は綺麗な絵ハガキや大勢の人が笑って偉い人と
指差している絵のハガキが届いた。お礼の手紙を出すと今度は手紙が届き
「一度放送局へ遊びにきませんか?」との誘いの内容だった。
ほどなくすると、俺の周辺には得体の知れないスーツ姿のオッサンがうろつく
ようになり学校でも問題になった。近所の駄菓子屋のババァが「アンタの家を
しきりにのぞく人がいたから気をつけな」と教えてくれた。
しばらくすると俺の家にスーツのオッサンがきた。
飯時になにごとかと親父とお袋が驚いてると、なんとそのオッサンたちは公安
の人間で北がらみの案件を追ってる人たちとのことだった。俺のベリカードや
北の放送局からの郵便物が頻繁に届く家をマークしてたらしい…
もし放送局の誘いどおりに遊びに行ってたら…
03.15 (Sun) 18:19
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617 本当にあった怖い名無し sage 2009/02/08(日) 15:26:33 ID:y7hdHHDV0
数年前から、階段がうまく上れなくなった。
だいたい十段上ったあたりで、必ず右足が躓いてしまう。
左じゃなくて右だけ。下りじゃなくて上りでだけ。
次の段に右足をつける寸前、突然足が強張って硬直してしまい、
そうするとガクッってなって、バランス崩して前のめりになる。
そういう時は手すりと掴むか、2,3段先に無理やり着地することになる。
だから階段上るときは、ゆっくり一段一段確認しながらじゃないと上れない。
早足できないから、急いでるときは足元確認しつつの一段抜かしで上ってるのね。
多分原因は、私は背骨や骨盤曲がっていて、その上足首の力が弱い?らしいので
(足の裏つけたまましゃがめない)そういう身体的なものなんじゃないかと思ってた。
この症状には地味に困ってたんですよ。
転倒したことはないんだけど、ラッシュ時とか超邪魔になるんでw
618 本当にあった怖い名無し sage 2009/02/08(日) 15:27:16 ID:y7hdHHDV0
なので先日夕方、職場近くの歩道橋を通る際、階段上る練習をしようと思ったわけ。
ちょうど通行人が誰もいなかったんで、ガクッてなっても誰にも迷惑かけなさそうだし。
下を向かず階段の一番上を見たまま、普通の人の早足程度の速度で足を動かし階段を上っていく。
こうすれば十段目くらいでガクッて躓くなるのが常なのに、その時は違った。
おおよそ十五段目まで、スムーズに上れてしまった。
この歩道橋は全部で三十三段。このまま全部いけるんじゃ、とwktkしてたんだけど
だいたい十八段目くらいで突然、ぐにょ、って不可解な感触がした。
驚いて足元を見る。何か落ちたもの踏んだか、まさか犬のフンを…。
でも何の変哲もないコンクリートの階段があるだけだった。それだけ。他は何もない。
「?」となりつつも、勢いがついてたからそのまま左足が十九段目に乗ってしまう。
ぐにゃ。やっぱり変な感触。
十八段目とは違うのは、やや盛り上がりがあるところ。なんだろ、潰れたアルミ缶を
踏んでるみたいな感じ?右端から左端まで足で確かめたところ、階段は不均一でところどころ節ばってた。
前にコタツで寝てた兄の手をうっかり踏んづけたことがあるんだけどw今思い返せば、それに近かったかも。
手だったのか?兄のよりもう少し柔らかくて、ぐにょぐにょしてたけど。……腐っていた?
とはいえ見た目は普通のまっ平らな階段。足の感触と見た目が余りにも違って、軽く混乱中。
手で触って確かめようかと、一旦十七段目に降りたところで、
後ろから人の気配がした。巻き髪でハイヒールの派手なお姉さんがカツカツ音を立てて上ってきてた。
619 本当にあった怖い名無し sage 2009/02/08(日) 15:27:52 ID:y7hdHHDV0
何もない階段の途中でうだうだやってるなんて、傍から見たら怪しい人じゃん。
急に恥ずかしくなって、もういいやこのまま頂上まで上っちゃおうと、再び十八段目に足をかけたのね。
したらいきなりポケット入れてた携帯からストラップが取れて、階段の下に落ちていった。
友人からもらったご当地キティのストラップが、下から三段目くらいに転がってる。
慌てて取りに行ったよ。途中で女の人とすれ違った。こっちのことは気にせず上っていった。
で、キティちゃん救出。紐部分が切れてた。ずっと使ってたからなー直るかなーと眺めてると
女の人の足音がしないのに気付いた。さっきヒール音すっごい響いてたのに。
振り返ると、歩道橋上のどこにも女の人の姿が見えなかった。
その歩道橋は階段が4つあるタイプじゃなくて、道路の両端に一つずつしかないやつ。
この短時間に階段上って、向こう側渡って、階段下りたとは考えられない。
上でしゃがんでいるか、倒れているのかも?どきどきしながら階段を上った。
急いでたのでいつものようにガクッと躓いたけど、手すり掴んで上った。
十八段目に差し掛かる。今度は変な感触がしない。十九段目も同様。
手でも触ってみたけど、ごくごく普通の硬いコンクリートの感触しかしなかった。
620 本当にあった怖い名無し sage 2009/02/08(日) 15:28:43 ID:y7hdHHDV0
結局、女の人は一番上にもいなかった。どこにもいなかった。
確かに自分の横を通り過ぎて、階段を上っていったのに。
通り過ぎる時、きつい香水の香りがしたのも覚えてる。見間違いじゃない。
でもヒールの音は……覚えてる限り二十回くらいで途絶えてるんだ。三十回は鳴ってない。
あの女の人はどこを上って行ったんだろう?
そしてあの十八段目の感触は何だったんだろう?
あのまま変な感触の十八段目以降をするする上ってったら、どうなってたんだろう?
そう考えると怖いんだよね。
階段で躓く症状は、もしかしたら誰かが躓かせてくれてるのかもしれない。
私がうっかり変なとこ上らないように。ちゃんと正しいところに足を下ろすように。
そういえば私は逆子で、右足から生まれたらしい。(結局帝王切開したけど)
ストラップくれた友人には感謝している。来週、また友人の墓参りに行く予定。花奮発してきます。
また変な感触したらどうしようと考えると、最近階段恐怖症になってきた。
しかも最近、更に左足でも躓くようになってきたんだよね……。
階段上るときには気をつけて、よく確認しつつ上るようにしている。
本当にここは上っていいところなのか、って。
03.15 (Sun) 14:09
[ 怖い ] CM4. TOP▲
270 本当にあった怖い名無し sage 2009/02/04(水) 21:25:53 ID:zsTbp5Pv0
小学校の時の事です。
私の小学校は、いわゆる「校内掃除」が放課後にある所でした。
教室で集めたゴミを、外の焼却炉まで捨てに行く係だった私は、
その時も、普通にゴミを運んで行っていました。
冬だったので、裏口から外に出ると、外がもう薄暗かったのを覚えています。
ぱんぱんになったゴミ袋を焼却炉に投げ込んで、引き返し、歩いていたのですが、
後ろでガサゴソ、と音がしたので反射的に振り向きました。
見ると、焼却炉のそばに、人が直立姿勢で立っていたのです。
驚きました。たった今まで誰も居なかったはず。しかし、薄暗くてよく見えません。
下半身の辺りは草で隠れていて、トレーナーのような服の上半身だけがかすかに揺れています。
何がなんだかよく分からないまま、数秒は動けずにいたのですが・・・
何気なく横に目をやると、自分のすぐそばに、人間の下半身だけがありました。
本当に下半身だけ。あまりの事に喉から変な声が出てしまいました。
衣服は、ジャージのような感じだった気がしますが、この辺は曖昧です。
下半身は、腰の辺りから急激に細くなり、焼却炉のほうに向かって、ゴムのように伸びていました。
私は一目散に逃げました。意味不明すぎる。
誰かに話そうとも思ったのですが、うまく説明する自信が無かったのでやめました。
なので今まで、この話を誰かに言ったこともありません。
また当時の焼却炉は新品同様だった筈なので、そういう事に思い当たる節も無いのです。
あの下半身は、あの上半身のものだったのでしょうか?
03.15 (Sun) 09:58
[ 怖い ] CM1. TOP▲
136 本当にあった怖い名無し 2009/02/14(土) 13:07:58 ID:pcz91D7tO
私は職業柄いろいろな職業の人の裏話を聞くことがあります。
先日漁師の方とお話する機会があったので、
裏話というか、ほんの少し怖い話を投下します。
漁師となればやはり陸にいる時間よりも海にいる時間の方が長いですよね。
マグロ漁船などともなれば1年や2年は帰ってこないなんてざらです。
きっとその間の漁師の性欲処理に女性が乗る、という話を聞いたことがあるでしょう。
マグロ漁船に乗る女なので、彼らはその職業をマグロ女と呼ぶそうです。
マグロ女の報酬は月に100万以上とも言われますが、
本来、漁船には作業が出来ない人間が乗ってはいけないことになっています(当たり前ですが)。
ましてや性欲処理のために女性が乗るなどというのは言語道断。
だから女を乗せる際は、
乗船登録せずに、要するにこっそりとマグロ女が乗っていたそうです。
ですがマグロ漁船は海外の港に寄港することのある漁船。
乗船登録と船内の人数が合わないとなれば一大事ですよね。
138 本当にあった怖い名無し sage 2009/02/14(土) 13:10:32 ID:pcz91D7tO
そこでどうするかというと、マグロ女を文字通り解体するんです。
乗船登録もない「いない」はずの、
漁船にマグロ女として乗るような人生を歩んできた女を
大海原のど真ん中に捨てるわけですから、
犯罪がバレる心配もないわけです。
今もマグロ女が乗っているかどうかは分かりませんが、
昭和の時代には存在していたそうですよ。
長文失礼しました。
03.15 (Sun) 01:56
[ 怖い ] CM3. TOP▲
21 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2009/03/11(水) 17:20:53 ID:FZ922gVHO
私は未だにどこか呆然としていた。
太郎が、あんなに大事に育ててきた太郎が、突然死んでしまい心に穴が空いたかのようだった。
にーちゃん、にーちゃんと慕っていた次郎もまだ兄の死を受け入れられておらず、
にーちゃんはまだ生きてるよ、すぐ前みたいに一緒に遊べるよ、などと言っている。
ああ、ついに火葬だわ…。
太郎を入れた棺が、火の中へ入っていく。
次郎もついに泣きだした。
にーちゃんが泣いてる、太郎にーちゃんが泣いてるよ。
そう言ってびいびい泣いた。
それを見て私ももう耐えきれなくなってしまい、ひとしきり泣いたはずなのにどこからか涙が溢れだした。
一粒、また一粒と。でも太郎は安らかに逝ったと信じたい。
だから私は次郎に、しっかりと諭した。
おにいちゃんは泣いてないよ、今も天国で笑ってるよ、と。
しかし次郎は言った。
ちがうよママ、にーちゃん泣いてる、今も苦しそうに泣いてるよ…。
03.13 (Fri) 03:42
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703 名前:
つんぼゆすり 1/6 投稿日:03/06/17 17:07
こどものころ伯父がよく話してくれたことです。
僕の家は昔から東京にあったのですが戦時中、本土空爆がはじまるころに
祖母と当時小学生の伯父の二人で田舎の親類を頼って疎開したそうです。
まだ僕の父も生まれていないころでした。
戦争が終わっても東京はかなり治安が悪かったそうで、すぐには呼び戻されな
かったそうです。
そのころ疎開先では色々と不思議なことが起こったそうです。
そこだけではなく、日本中がそうだったのかもしれません。
時代の変わり目には奇怪な噂が立つ、と聞いたことがあります。
伯父たちの疎開先は小さな村落だったそうですが、村はずれの御神木の幹にある日
突然大きな口のような「うろ」が出来ていたり、5尺もあるようなお化け鯉が現れたり。
真夜中に誰もいないにもかかわらず、あぜ道を提灯の灯りが行列をなして通りすぎて
いったのを多くの人が目撃したこともあったそうです。
今では考えられませんが狐狸の類が化かすということも、真剣に信じられていました。
そんな時、伯父は「つんぼゆすり」に出くわしたのだと言います。
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704 名前:
つんぼゆすり 2/6 投稿日:03/06/17 17:08
村のはずれに深い森があり、そこは「雨の森」と呼ばれていました。
森の中で雨に遭っても、森を出れば空は晴れているという不思議な体験を多くの
人がしていました。
伯父はその森の奥にうち捨てられた集落を見つけて、仲間たちと秘密の隠れ家
にしていました。
4、5戸の小さな家が寄り集まっている場所で、親たちには当然内緒でした。
チャンバラをしたりかくれんぼをしたりしていましたが、あるとき仲間の一人が見つから
なくなり、夕闇も迫ってきたので焦っていました。
日が落ちてから雨の森を抜けるのは独特の恐さがあったそうです。
必死で「お~い、でてこ~い」と探しまわっていると誰かが泣きべそをかきはじめました。
伯父は「誰じゃ。泣くなあほたれ」と怒鳴ったが、しだいに異変に気付きました。
仲間の誰かが泣き出したのだと思っていたら、見まわすと全員怪訝な顔をしている。
そしてどこからともなく聞こえてくる泣き声が次第に大きくなり、それは赤ン坊の泣き声
だとはっきり分るようになった。
ほぎゃ ほぎゃ ほぎゃ ほぎゃ
火のついたような激しい泣き方で、まるで何かの危機を訴えているような錯覚を覚えた。
その異様に驚いて、いたずらで隠れていた仲間も納屋から飛び出してきた。
そして暮れて行く夕闇のなかで、一つの家の間口あたりに人影らしきものがうっすらと
見えはじめた。 705 名前:
つんぼゆすり 3/6 投稿日:03/06/17 17:08
子供をおぶってあやしているようなシルエットだったが、どんなに目を凝らしても影に
しか見えない。
人と闇の境界にいるような存在だと、伯父は思ったと言う。
日が沈みかけて、ここが宵闇に覆われた時あの影が蜃気楼のようなものから、もっと
別のものに変わりそうな気がして、鳥肌が立ち、伯父は仲間をつれて一目散に逃げ
だした。
この話を大人に聞いてもらいたかったが家の者には内緒にしたかった。
近所に吉野さんという気の良いおじさんがいて、話しやすい人だったのであるとき
その話をしてみた。
すると「そいつは、つんぼゆすりかいなあ」という。
「ばあさまに聞いた話じゃが、あのあたりではむかしよく幼子が死んだそうな。
つんぼの母親が子供をおぶうて、おぶい紐がずれてるのに気付かずにあやす。
普通は子供の泣き方が異常なのに気付くけんど、つんぼやからわからん。
それでめちゃめちゃにゆすったあげく子供が死んでしまうんよ」
伯父は寒気がしたという。
「可哀相に。せっかくさずかった子供を自分で殺してしまうとは、無念じゃろう。
それで今でも子供をあやしてさまよい歩いてるんじゃなかろうか」
それがつんぼゆすりか。と伯父がつぶやくと
「鬼ゆすりとも言うな」 706 名前:
つんぼゆすり 4/6 投稿日:03/06/17 17:10
「鬼ゆすり?」
「なんでそう言うかは知らんが・・・。まあそうしたことがよくあった場所らしい」
伯父はなんとなくあそこはそうした人たちが住んだ集落なのだろうと思った。
ほとぼりがさめたころ、伯父は仲間と連れ立ってまたあの集落にやってきた。
一軒一軒まわって念仏を唱え、落雁を土間にそなえて親子の霊をなぐさめた。
そしてまた以前のように遊びまわってから夕暮れ前に帰ろうとしたとき異変が
起きた。
森に入ってから雨が降り出したのだ。さっきまで完全に晴れていて綺麗な夕焼け
が見えていたのに。
伯父たちは雨の降る森を駆け抜けようとした。
しかしどうしてそうなったのか分らないが、方角がわからなくなったのだという。
一人はこっちだといい、一人はあっちだという。
それでもリーダー格だった伯父が
「帰り道はこっちだ間違いない」と言って先導しようとしたとき、その指挿す方角か
らかすかに赤ん坊の泣き声が聞こえてきた。
一人が青くなって「あっちは元来た方だ」と喚いた。
頭上を覆う木の枝葉から雨がぼたぼたと落ちてくる中で伯父たちは立ち尽くした。
仲間はみんな耳を塞いで泣き声の方角からあとずさりはじめた。
「違う違う。だまされるな。帰り道はこっちなんだ。間違いない。逆にそっちにはあの
集落があるぞ」 707 名前:
つんぼゆすり 5/6 投稿日:03/06/17 17:11
伯父は必死に叫んだ。
そうしている間にも泣き声は不快な響きをあたりに漂わせていた。
伯父は一人を殴りつけてむりやり引っ張った。
「耳を塞いでろ。いいから俺の後について来い」
そうして伯父たちは泣き声のする方へ歩いて行った。
やがて木立が切れて森を抜けた時、そこはいつもの村外れだった。
みんな我を忘れてそれぞれの家に走って帰ったという。
僕はその話を聞いて伯父に「雨は?やっぱり降ってなかったんですか」
と聞いたが、伯父は首をかしげて「それがどうしても思いだせんのよ」
と言った。
これにはさらに後日談がある。
伯父が家に泣きながら帰ってきたとき、なにがあったのか聞かれてこっぴどく
怒られたらしい。
当然もうあの森に入ってはいけないと、きつく戒められたそうだ。
そしてしばくたって伯父はその家の当主でもあった刀自の部屋に呼ばれた。 710 名前:
つんぼゆすり 6/6 投稿日:03/06/17 17:19
刀自は伯父を座らせて言った。
「つんぼゆすりとはそうしたものではない」
この刀自は僕にも遠縁になるはずだが、凄く威厳のある人だったという。
一体誰に吹きこまれたか知らぬが、と一睨みしてから刀自は語りじめた。
この村はむかし、どこでもあったことだが生まれたばかりの子供を口減らしの
ために殺すことがあった。貧しい時代の止むをえない知恵だ。
本来はお産のあと、すぐに布で首を締めるなりして殺し、生まれなかったことに
するのだが、おぶるくらいに大きくなってから殺さなければならなくなったときには
世間というものがある。
そこで母親はつんぼがあやまって赤子を揺すり殺してしまうように、わざとそういう
あやしかたをして殺すのだ。
事故であると、そういう建前で。
業の深い風習である。それゆえに鬼ゆすりとも呼ばれ忌避されるのだ。
「おぬし、弔いの真似事をしたそうだが、そのとき母親に情をうつしておったろう」
伯父はおもわずうなずいた。
「あのあたりに昔あった集落はどれも貧しい家だった。とりたてあそこでは鬼ゆすり
が行なわれたはず。いいか、浮ばれぬのは母親ではなく殺された赤子のほうじゃ。
助けをもとめて泣き叫び、それもかなわずに死んだ赤子の怨念が、泣き声が呪詛と
なって母親の魂をとらえ、この世に迷わせて離さぬのだ」 712 名前:
つんぼゆすり ラスト 投稿日:03/06/17 17:20
伯父はそれを聞いて総毛立ったという。やはりあの時森の中で聞いた声は
伯父たちを誘っていたのだ。
『母親の成仏を願ったから』
あのまま元来た道を行っていたら、とり殺されていたのかもしれない。
刀自は静かに言った。
「鬼ゆすりのことを伝え継ぐのはわしら女の役割じゃ。産むことも殺すことも
せぬ男はぐっと口を閉ざし、見ざる言わざる聞かざるで過ごすものだ」
伯父は恐れ入って、もうこのことは一切忘れると刀自に誓ったそうだ。
時代が大きく変わる時、廃れていく言い伝えや風習が最後の一灯をともすように
怪異をなすのだと、伯父はいつもそう締めくくった。
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03.12 (Thu) 17:25
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809 :本当にあった怖い名無し [] :2009/03/04(水) 19:47:57 ID:Ef2Pin83O
オカルトではないかもしれないけど
土曜日の夜、新しいゲームを買った俺は夢中になり日付を越えて明け方の3時過ぎまでゲームにかじりついていた。
ふいに小腹がすき部屋を見渡したがろくに食い物がない。
大人しく寝れば良いんだが、なぜか腹が減って仕方なくコンビニへ出掛けた。
路地を抜けるとちょっとした緩い坂の通りがある。
ただ大学が近いことあり、週末に通りは夜中はDQNが溜まってから、路地を抜けて考える事にした。
通りへ出ると、深夜でもタクシーや酔っ払いなんかが必ずいるのにその日は酔っ払いどころか、タクシーもいない。
時間が時間だしなぁとか思いながらコンビニへ向かうとコンビニの手前のバス停のベンチに人影が見える。
白い上着に白いスカートを穿いた女だった。辺りに人影もなくやや不気味だったから足早に横をスルーしようとすると、か細い声で「すいません、今何時ですか?」と女が話し掛けてきた。
わりとかわいらしい顔立ちだったが構いたくなくて、「○時○○分ですよ(時間ははっきり覚えてない)」と告げ、コンビニへダッシュ。
素早く買い物を済ませ、帰りはさっきと反対側へ渡り帰る事にした。
810 :本当にあった怖い名無し [] :2009/03/04(水) 19:48:48 ID:Ef2Pin83O
続き
反対側から、女を見るともう姿はなく安心して家に向かうと、坂の上からキェーーとなんか変な叫び声がする。眼を細めると坂の上から誰かが走り降りてきてる。
危ないかもと建物の影に隠れ通り過ぎるのを待つ事にした。 段々声が大きくなると共に足跡もはっきりしてくる。
やべぇと思い固まってると上半身裸の若い男が俺には気付かず坂を駆け降りていった。 一瞬見えたのは男の体に細い線のような傷が何箇所か見えた事。赤いのが見えたが多分血だとおもう。
男が走り去り早く家に帰ろうととおりに出ると今度は坂の上からヒールの足音みたいなのが聞こえてくる、カツーン、カツーンて。
アパートへの路地の曲がり角はもう少し、はずかしながらやや腰が抜けたような感じで曲がり角へ急ぐ、
坂の上からは白い上着に白いスカートの女だと思う人影が足早に降りてきてる。カツーン、カツーンて音と共に。
街灯に移った女の左手がなんかしらんがキラッと光った。そんで俺はビビりMAXでここ最近で一番なぐらいのダッシュで家に急いだ。
耳の奥にまだヒールの音がコダマしながら家のドアを閉め、外を確認しようとスコープで外を見てると、遠くからまたヒールの音が近づいてくり。 カツーン、カツーン、カツーン
ドアに背を向け、完全に腰が抜けてうずくまっていると、足音は家の近くまできて、玄関の辺りを
往復せるそぶりをみせ、チッと言う声と共にまた離れて行った。
あれから深夜のコンビニは行ってない。
03.08 (Sun) 13:30
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128 名前:
1/5[sage] 投稿日:2009/02/28(土) 22:08:06 ID:+BuEMFrL0
洒落コワはここでいいのか?
何年か前にあった怖い話を投下する。
そん時は俺は地方大学の学生で、同じ科の連中とグループでよく遊んでた。
たまに混ざる奴もいて、男4~6人で女4人。
一人暮らしの奴の部屋で集まって飲んでると、よく怪談したがる女の子がいた。
決まって嫌な顔する子も居て、Aとする。
こっちの子が俺とかなり仲良かった。
怪談好きな方をBとするが、Bも別に電波とかじゃなくて、
怪談も体験談はなくて、それこそこのスレで面白い話を仕込んできてんじゃないか、
みたいな怖い話をする子で、本当は幽霊とか信じてなさそうだった。
むしろAの方が「見えるんだ」と言ってて、AはいつもBを避けてる感じだった。
2人で遊ぶとかは絶対ないし、グループでも距離を開けたがってる雰囲気で、
俺とあと一人、Aの「見える」を聞いて信じてる奴(Cとする)は、
本当に霊感があったら遊びで怪談するなんて嫌なのかもしれない、と思ってた。
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129 名前:
2/5[sage] 投稿日:2009/02/28(土) 22:09:37 ID:+BuEMFrL0
ある日、Bと仲のいい男の一人が、恐怖スポットの話を仕入れてきてた。
車で30分くらいで行ける場所にあるそうで、Bも他の連中も面白がって、
その場で肝だめしツアー決定。
来てない他の連中も呼び出そうってことになって、俺はAに電話した。
俺自身は行く気だったけどAは来ないだろうな、と思い、
「これから~~の辺りに行くってことになったんだ。ただ、肝試しだし他にも来ない奴いると思うし」
と言った。そしたら、Aは遮るように
「それって、何か大きな空き家のこと?その辺りで肝試しって」
「あ、そう。その家の裏に何かあるらしいから」
「………よした方が良くない?ってか、やめなよ。誰かの家で飲んで怪談したらいいじゃん、わざわざ行かなくても」
よりによってAに怪談話を進められて少し驚いたが、仲間たちは既にノリノリで準備中。
「いや……みんな行く気だし。Aは気が進まないなら、今回は外していいと思うけど」
するとAは少し黙って、
「………Bは行くの?」
「行くよ。一番、やる気満々だし」
「……そうなんだ……じゃ、私も行くから、ちょっと待ってて」
たまげたことに、Aは本当に来てBと一緒に車に乗った。
結局これない奴も居て、総勢6人で、一台(ワゴン)に乗って出発した。
Bは少しKYなとこがあって、Aに距離置かれてるのもあんまり解ってないっぽく、
車中で初めは面白そうにお喋りし続けてたが、すぐに欠伸をし始めた。
「バイトとかで疲れてんのかなー。眠い~」
眠そうに呟くBに、Aが
「寝てなよ。着いたら起こしたげる」
「ありがと。ごめん、少しだけ寝る」
Bは運転してる奴に断ってうとうとし始め、Aは黙って窓の外を見てた。130 名前:
3/5[sage] 投稿日:2009/02/28(土) 22:12:26 ID:+BuEMFrL0
で。着いたときもBは起きなくて、もはや完全に熟睡。てか爆睡。
「寝かしとく?」って俺らが顔を見合わせたら、Aが
「連れてくね。後で怒るよ、置いてったら」
ってBを担ぎ起こして、強引に車から出したんだよ。
仕方ないからCが背負ってやったんだけど、AはBの手を掴んでて、
他の車の奴らが降りてきたら、一番先頭に立って歩いてった。
そこにあった古い家は、普通に不気味な空き家で、皆は結構もりあがって、
「うわー」とか言ってた。Bは起きないまま。AはBの手を掴んだまま。
いよいよ本番で、家の後ろに回ったら、何かぽつんと古井戸みたいなもんがあった。
近寄ってのぞいて見ると、乾いた井戸の中に、ちっちゃな和式の人形の家みたいなもんが見えた。
「何だー?」って一人が身を乗り出したのと、Aが
「さがってっ!」て叫んだのが同時だった。
覗いた奴がびびって身体ひっこめた、そのすぐ後に、
「カシャ……」だか「ズシャ……」だか、何か金属っぽいような小さな音がした。
「下がって!下がって!こっち来てっ!」
Aが喚き出すまでもなく、もう何か、すごい嫌な感じが一杯だった。
カシャカシャ、ガシャズシャ、て変なジャリジャリした音が、
しかもどんどん増えながら来るんだよ。
その訳解らん井戸の中から、
こ っ ち に む か っ て 。
もう逃げたいのに身体が動かなくて、横見たらやっぱり仲間がへたってるし、
音は近づいてきて、姿は見えないけど絶対に何か居たと思う。
「俺君、もっとこっち来て!!!!」
Aが怒鳴りながら俺の手を掴んで、何かを掴ませた。
俺が掴んだのを見たAは、今度は少し横でヘタってる奴を必死で引っ張って、
また何かをつかませてる。
てか。よく見たら、俺が掴んでるのはBの右足。さっきの奴が掴んだのはBの左手。
Bの右手はAが掴んでる。Cは相変わらずBをおぶってる。AはBから手を離さずに
必死に他の仲間を引っ張り寄せてた。131 名前:
4/5[sage] 投稿日:2009/02/28(土) 22:15:58 ID:+BuEMFrL0
その後のことは、色々とよく解らなかった。
ただハッキリ覚えてるのは、気がついたら、目の前に何かがいたこと。
白いんだかグレーなんだか透明なんだか、煙なんだか人影なんだか、何か良く解らない「何か」が俺らの前に居た。
ちょうどその辺りから、ガシャガシャガシャガシャガシャ、ズシャズシャズシャズシャズシャ、みたいな金属音が耳一杯に響いてきてた。
いや、こう書くとその煙みたいなもんが金属音立ててたみたいだけど、そうじゃなかった。
俺らは「煙か人影みたいなもん」の背中を見てて、それが「見えない金属音の奴」とぶつかり合って止めてるんだって、そういう光景だった。
「俺君、C君、動ける?逃げよ!!速く逃げようよ!」
Aが叫んで、俺らは必死で身体を動かして車へ向かって、何とか乗り込んで逃げ出した。
Cがハンドルを握る車の中で俺が振り返ったとき、もう何も見えなかったけど、金属音だけは結構長いこと耳に残ってた。
その後。結局帰り着くまで熟睡こいてたBに「何も出なかったから起こさなかった」と
説明して帰らせた後、皆で震えながら明け方まで飲んだ。
数日後にAを捕まえて経緯を聞いたら、げんなりした顔でいろいろ教えてくれた。
あの古井戸がマジで危ない本物だったのは予想通り。
「家の正面に居る分には大丈夫だけど、裏に回って井戸まで見たらダメ」
だそうだった。
問題は俺らを助けてくれた妙な影なんだけど、Aは凄い嫌な顔で、
「あれはBの……何ていうか、ついてるものなの」と言った。
AがBを避けてたのは、嫌いだからじゃないそうだった。
ただ、Bに纏わりついてるものがいて、それが凄く強くて薄気味悪いものだったんだと。
で、初めはBに取りついてる霊か、と考えたがどうしても違和感があって。
ある日、Bから出てくる『それ』を見て、不意に気づいたんだそうだ。
『それ』は『Bの中』にいるんだと。
「……Bがあれのいる世界に繋がってて出入り口になってるのか、それともB自体があれの棲む場所なのか、どっちかだと思う」
Aもよくは解らないようで、とにかくそれはBから出てきてまた戻っていくんだと言っていた。他の霊的なものは全部Bを避けるそうで、多分あれのせいで近寄れないんだとも。132 名前:
5/5[sage] 投稿日:2009/02/28(土) 22:18:40 ID:+BuEMFrL0
「あれは私たちを守ったんじゃないし、Bのことも大事だとかじゃないと思う。ただ、ドアとか家が壊れたら困るでしょ。だから」
何とかした方がいいのか、と思っても、Bは本気では霊を信じていないようだったし、普通の霊じゃないから払えるとも思えなかった。
だから放っておいたけど、自分は近寄りたくなかったんだ、とAは言った。
ただ、『それ』がBを深刻な危険から守っているのは知っていた。
そして、あの日俺らが本当に危ない場所に行くと感じて、止められないならBの中に居る『それ』に守ってもらうしかない、と考えてついてきたのだという。
「あれが守るのはBだけだからね。少しでも離れたら、井戸から来てた方に憑かれて人生終わってたよ。俺君も、他の皆も」
言われて背筋が寒くなったのを紛らそうとして、
「……でも、何だろうな?Bについてるのって。結構よくないか?結局守ってくれるんなら」
そう言ったら、Aは羨むような蔑むような複雑な眼を向けてきた。
「あのね俺君。お腹に住みついた寄生虫が孵化するまでは守ってくれるって言ったら、
それって嬉しい?」
「……」
……何となく、言いたいことが解った。
Bに巣くってるモノは、とにかく自分だけの都合でBの中に居座ったり顔を出したり
するわけで、ひょっとしたらBから何かを奪ってるのかもしれないわけで。
いつか自分の都合でBをぶち破って出て行ったりするかもしれないわけで、
その時には周りにも影響するかもしれないわけで、しかもBは本気で何ひとつ全く気づいていないわけで。
「放っとくしかないんだよね」
そう言ってAはため息をついた。
「井戸から出てきた方も、凄かった。神様が最悪の状態になったみたいな感じだった。
並みの霊能者とかじゃ負けちゃうだろうって思うくらいの奴だった。
あんなのと渡り合える、Bの『あれ』も、どうせ何やってもどうもできない」133 名前:
6/5[sage] 投稿日:2009/02/28(土) 22:19:22 ID:+BuEMFrL0
収まりきらなかったorz
それから時間が経って、俺もAもBも社会人。
ふと思い出したんで、投下しました。
ちなみに、理由はBから連絡あったから。
結婚した上に子供も生まれて元気にやってるそうです。
Aに電話してそう言ったら、
「Bが寿命になるまで、あれが大人しくしててくれたら、それが一番いいよね」
と言ってたところからして、Aは、Bが今もあれを背負ってると確信してるようです。
普通の霊と違う、そして人間の『中』に居る『何か』って、
何なんでしょうね?いや、井戸の底のミニハウスから来た金属音も気になりますが。
どっちでもいいんで、誰か心当たりでもあったら、教えて下さい。
長文すみません。以上です。
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03.08 (Sun) 02:59
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225 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/02/27(金) 15:03:14 ID:kMV+DRwb0
爺ちゃんの体験談だそうで。所々うる覚えだけど
爺ちゃんは消防士で、その頃はちょっと田舎の詰め所みたいな消防署で待機してたんだと
そしたら警官がその詰め所に飛び込んできた
「すまん、(爺ちゃんの名前)さん! ちょっと手伝ってくれんか!」
「どうしたのね」
「一家心中だわ。揃って首吊り」
「わかった」
職業柄か単に肝が太いのか、元々そういうことにも慣れっこだったみたいで、
言われたまま飛び出した
道中聞いた話では、その一家心中した家族の親戚っていう人がその家を訪ねたら揃って軒先で吊っていたようで、
電話連絡を受けて警官も一回見に行ったんだと
まあ人数が人数で、一家揃って並んでるのを見てちょっとビビったらしく、親戚に人を呼んでくると言って、
爺ちゃんに助けを頼んだらしい
んで二人して家に着いたら、警官が腰を抜かして驚いた
「どうしたね?」
「ひ、一人増えとる!」
軒先に、一家と一緒に、通報した親戚がぶら下がっていたそうだ
03.03 (Tue) 21:26
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161 名前:
トンネルの話。1/3[sage] 投稿日:2009/02/23(月) 22:58:25 ID:bBpoFXjC0
友達が、担当の美容師さん(男、仮にAとするね)から聞いた話。
Aさんは霊感なんかサッパリ無いらしいんだけど、ホラー系の話は大好きなんだとか。
美容師仲間や客から怖い話を聞くことも多かったらしいんだけど、
ある日、割と近くのトンネルに「出る」という噂を聞いた。
まあ定番の、「トンネル真ん中でライト消してクラクション鳴らしたら~」な話ね。
で、半分信じてなかったのと、近くだったってこともあって、行ってみたくなった。
でも一人じゃ怖いからって言うんで、霊感が強いって聞いてた先輩(男)も誘った。
はじめは「遊び半分でそういうのイクナイ!」って反対してた先輩も、
Aが「じゃあ一人で行きます」と言うと渋々OKしてくれたらしい(Aが本気だったかは不明w)。
そのトンネルは地元の人も夜は近づかない山のほうにある。夜なんか真っ暗。
そこに、Aが運転、先輩が助手席で本当に行ってみた、と。
先輩が本気でヤバイと感じたら即逃げる、肝試しのノリだったらしい。
真っ暗な道、ゆっくりめに運転してくと、トンネルが見えてくる。
トンネルに入る前から、普段明るい先輩が無口になっちゃったそうで、
Aはしきりに「大丈夫そうですか?」と聞いたものの、先輩は「う~ん。たぶん大丈夫」と中途半端な返答。
怖くなってきたものの、噂に従ってトンネル中央付近で車を停める。
本当ならここでライト消して…と続くんだけど、先輩が「待って、ライト消すな」と止めたらしい。
山の中の細いトンネルで、電灯なんてついてないから、車のライトだけが頼りの状態ね。
先輩、「車、出して」
▼ 続きを読む
162 名前:
トンネルの話。2/3[sage] 投稿日:2009/02/23(月) 22:59:22 ID:bBpoFXjC0
先輩、「車、出して」
Aは慌ててアクセル踏んで、車発進。
でもまあ何かが追ってきてるのが見えるとか、声が聞こえるとかいうこともなく。
そんなに思いっきり速度出すこともなくトンネルを抜けた。
でも、まだ先輩の表情は硬い。
片側は山肌、反対側は川の真っ暗な山道。
トンネル抜けても黙ってた先輩が、すぐ「もっと速度出して!」と。けっこう緊迫した声だったらしい。
そのあと飛ばしてなんとか人家があるあたりまで降りてきた。
で、先輩がもう大丈夫だろって言うのでとりあえずコンビニ駐車場に入った。
Aはもうビビリまくってたらしい。
どうなってたんすか?と先輩に聞くと…
トンネルに入る前、入り口の両側に男女がそれぞれ立ってたらしい。中年の男女。
車のほうを見てきたらしいけど、まぁ何かしてくるでも無し、
突っ立ってるだけの霊とかは時々いるので先輩もそう警戒はしていなかった。
が、トンネル中央で停車したあたりで、その男女がトンネル内までついて(追って?)来たのが見えた。
歩く速度だけど、車に向かってくる。こういうのはあまりよくないそうで、「車、出して」と。
それで諦めてくれれば良かったものの、その男女は走って追ってきてたらしい。
トンネル出れば(トンネルに縛られているようなモノなら)逃れられるかと思ったけど、
ずっと追ってきて、ついには車に追いつかれて「もっと速度だして」となったそうだ。
男女それぞれが何か言いつつ、それぞれ助手席の窓、運転席の窓から中をじぃっと覗き込んでたらしいよ。163 名前:
トンネルの話。3/3[sage] 投稿日:2009/02/23(月) 23:00:11 ID:bBpoFXjC0
Aは何も見えてなかったらしいけど、冷や汗と震えが止まらなかったそうだ。
先輩は、速度あげて振り切ったからもう大丈夫だろう、と。
ただ、「車に覚えの無い荷物とかゴミとかついてたらすぐ捨てろ、開けたりするな」と言われたらしい。
事故か天災かで亡くなったカンジの男女だった、たぶん息子さんか誰かを探している、
そしてたまたま自分達はその息子さんくらいの年齢だったんじゃないか?と先輩は言ってたそうだ。
その後、Aや先輩が病気に~なんていかにもな後日談は残念ながら無い。
翌日明るくなってからAが車に乗ろうとしたら、後部ドアあたりに小さなビニール袋がひっかかってたらしい。
中はよく見えないが、黒?だか茶色?だかの何かが入ってる。中身は一切見ず、Aは捨てたらしいけど。
開けていたらどうなっていたのか、
もしくはトンネル中央で噂通りいろいろ実行してて長居してたら、どうなってたんだろう。
たいした話じゃないけど、映像で想像したりもし自分だったらと想像したら怖かったので。
読んでくれた人ありが㌧!
▲ 追記を閉じる
03.03 (Tue) 15:25
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189 本当にあった怖い名無し :2008/11/20(木) 04:15:09 ID:J0VrCKmGO
潔癖症の男がいた。
ある日男は椅子の上に立ち、上から部屋を見渡していた。
普段見えない場所にかなり埃がが溜まっていた。
冷蔵庫の上
蛍光灯の傘の上
「今は掃除しなくていいか」
そう言って男は椅子から降りた。
03.02 (Mon) 17:22
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133 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/02/21(土) 09:36:26 ID:+oI8gCwE0
昔の事でどうしても思い出せない事や辻褄が合わない事がある。
中学2年の時の記憶が殆ど無いんだ俺。
昔から仲がいい友達Aってヤツがいるんだけどさ
Aといつ仲良くなったのか全く記憶がないんだけど。
俺はAと別のクラスだったって認識してたんだけど
Aに「クラス一緒だったじゃん」って言われて焦った。
友達の友達繋がりで仲良くなったってずっと思ってた。
中学2年の時に同じクラスだったらしいんだけどマジ記憶ねぇ。
確かに写真も残ってるんだけど全然現実味がない。
その話をAにしたら冗談だと思われたんだけどマジで覚えてない。
話は変わるが、幼稚園の時の話なんだが
帰宅のバスが来る時間が過ぎても友達と二人で
講堂に置いてあったピアノの後ろに隠れてて
俺らを探す先生の反応を面白がって見てた事があったんだけど
気が付いたら俺らそこで眠っちゃったらしくてさ、
先生に揺り起こされて目が覚めた。
俺が行方不明になったと思ってちょっとした騒ぎになったらしい。
だけど一緒にいた友達が何故かそこに居ないんだ。
で、「友達は?」って先生に聞いたら「誰それ?」って。
考えてみると俺はそいつの名前も知らなかったんだ。
「夢みてたんだね」って先生に言われたんだけど、
いや、夢じゃない。だってそいつとはいつも遊んでたんだもん。
寺の経営する幼稚園だったから境内に入ったりとかかくれんぼしたり。
だけどその日を境にそいつとは一度も会えなくなった。
俺はいったい誰といつも遊んでたんだ?
03.02 (Mon) 01:02
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47 名前:
本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/02/15(日) 18:38:10 ID:SuaS2h2C0
これは本当にあった事件の話で、ある精神病院に隔離された事件の生存者の話です。
だから細部が本当なのか、狂人の戯言なのかは、わかりません。
しかし事件そのものは実際に起こり、北海道新聞の過去記事を探せば「大雪山ロッジ殺人事件」というのがあります。
その男は確かにその事件の生き残りであるのも間違いない、という事は初めに言っておきます。
事の発端は主人公である事件の生き残りの男が、札幌市中央区の中○公園にある古本屋にフラリと入ったことから始まった。
余談だが、残念ながらその古本屋は現在はないらしい。
何気なく男が手に取った本の隙間から大学ノートが落ちてきた。
何か書いてあったので読んでみると・・・。
奴がくる奴がくる奴がくる奴がくる奴がくる奴がくる奴がくる奴がくる奴がくる奴がくる奴がくる奴がくる
もう自分で命を断つしかないのか…
助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて
という物騒な内容が最初から最後までびっしりと書いてあった。
気味が悪くなった男は店主に
「こんなものがあったんだけど、なんですか?これ?」
と聞いてみた。
店主は
「あ!」
と声をあげて
「なんでもない、これは売り物じゃないんだ。」
と言ってノートをむしり取った。
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48 名前:
本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/02/15(日) 18:38:27 ID:SuaS2h2C0
その日は仕方なく帰った男だったが、あのノートに書かれていた内容が頭から離れない。
奴とは一体、誰なのだろうか?
ノートを書いた人は今も生きているのだろうか?
男は次の日も気になって気になって、気が付いたらまたその古本屋に来てしまっていた。
そして再び店主に問いただしてみたが、教えてくれない。
それでも更に気になって、男は一週間ずっと通い続けた。
さすがにうんざりした店主は、ついに根負けして口を開いた。
「あんた、そんなにこのノートが何なのか知りたいのかい?」「だったら、八月二十三日に大雪山の五合目にあるロッジに泊まってみると良い…。」「ただし後悔しても私は知らないよ」
男はここまで聞いてしまったら、もう止まらなかった。
友達四人を誘い、五人でその年の八月二十三日に大雪山のロッジを目指して登山を開始した。登山したメンバーの内訳は女二人男三人。
登山そのものには、不可解な事は何も起こらなかった。
順調にロッジまで到着したそうだ。ロッジに到着すると女二人は
「お茶の用意をしてくるね。」と言ってすぐに準備を始めた。
男達は二階に昇り、寝室に荷物を運んで整理を始めた。
登山を提案した男は、窓辺に座り景色を眺めていたそうだ。
五分くらいした後、寝室のドアの向こうから声がした。
「ねえ、開けて。お茶持ってきたよ。」階下でお茶の準備をしていた女の声だった。
手にお盆を持っているから、自分でドアを開けれないらしい。
当然ドアの近くにいた男が、ドアを開けた。その瞬間だった。
突然そいつの首が落ちた…。
ゴトッ!49 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/02/15(日) 18:38:49 ID:SuaS2h2C0
しかし何かがおかしい。
頭部が長髪の女の顔なのだ。
いや、正確に言うと頭部が女なのではなく、首が切り落とされた男の体の上に女の生首が乗っているようなのだ。
そいつの首の付け根からは、絶えず血が溢れてだしていた。
手には何かを持っているようで、生首女の目は恨めしそうにずっとこちらを見ていた。
そいつは有無も言わさず、荷物を整理する為に部屋の中心にいた友人の首も切り落とした。
同時に窓際に座っていた男は、無我夢中で窓から飛び降りた。
そして命からがら逃げ出して、登山道を偶然通りかかった登山者に助けを求めたそうだ。
「な…仲間が何者かに首を切り落とされて殺された!」
この信じ難い話に半信半疑だった登山者だったが、急いでロッジに到着してみると、凄まじい光景に腰を抜かしてしまった。
入口を開けて一階に入ってみると、女が二人とも首を切り落とされて死んでいた。
「これは大変だ…!」
その後すぐに警察が出動した。
生き延びた男は、窓から飛び降りた時に足を骨折していたらしく、病院へ搬送された。
警察が現場検証をしたところによると、四人の遺体の切断された切り口があまりにも鋭く斬られていたのか、出血もほとんどなかったそうだ。
警察はどんな凶器を使用したのか、まったくわからないと首をひねるばかりだった。
そして不思議な事に、犠牲者達の首は一つも見つからなかったそうだ。
結局事件は迷宮入りしてしまった。
病院では、ベッドに横たわる怯えた姿の逃げ延びた男がいた。
そしてその部屋では看護師が男の点滴を替えている時だった。
コンコン…。
「あれ?誰だろう?はーい、どうぞ。」
しかしドアは開かなかった…。50 名前:
本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/02/15(日) 18:39:09 ID:SuaS2h2C0
その替わりに声が聞こえた。
「この部屋に入院している者の母でございます。」
「実は荷物を持っていまして…すいません、開けて頂けませんか?」
男の母親の声だ。
が、母親は単身赴任の父を訪ねて東京にいるはずだった。
ここは旭川だ…こんなに早く母が到着できるのだろうか?
そもそも誰が連絡したのだろうか?
この時、男はその不自然さに気づいた。
「はーい、今開けますね…。」
男は
「駄目だ!開けては駄目だ!」
と男が声をあげようとした瞬間
ゴトッ…!
男が気づいた事とは、どうやらそいつは自分では決してドアを開けない、と言う事。
そいつは、どんな人の声も真似できるらしいと言う事。
そいつはあらゆる口実でドアを開けさせようとする事。
そして最後にそいつは自分の存在を知った人間を、殺すまで追い続けると言う事…。
男はその時はベッドを仕切るカーテンの中で気絶してしまったので、助かったようだった。
しかしそれ以来男はドアのある場所へは近づく事もできなくなってしまったらしい。
現在もその男は精神病院の鉄格子の中で、大学ノートにこう書き続けているそうだ。
あの古本屋で見つけた、ノートの持ち主と同じように…。
奴が来る奴が来る奴が来る奴が来る奴が来る奴が来る奴が来る奴が来る奴が来る奴が来る奴が来る奴が来る51 名前:
本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2009/02/15(日) 18:39:26 ID:SuaS2h2C0
この話を聞いてしまった時、私の所にもそいつが来るのではないかと心配になりました。
しかしいくらなんでも、それはないと思っていました。
しかしこの話を友人二人にしていた時、話が終わった午前五時、いきなり家のチャイムが鳴って驚きました。
恐る恐る玄関に行くと
「おい、俺だよ俺。祐司だよ!開けてくれよ!」
と、東京に就職した友人の声がしました。
さすがに皆焦って、そっと鍵を開けて
「鍵開いてるよ!」
って言ったんです。
そうしたら
「お土産沢山抱えてて…開けてくれよ!なあ!開けてくれよ!」
それを聞いて全員怯えてしまったんですど、友人の一人が機転を利かせて、裏口を開けたんです。
そして
「祐司、なんかドア壊れたみたい。裏口開いてるから入っておいで。」
って言いました。
今考えると入ってきたらどうするんだ!って話なんですけど、その時は無我夢中で。
朝まで友人皆と布団被って震えてました。
十時頃、祐司に電話してみると
「え、今?東京にいるけど、なんで?」
それを聞いて、私達はゾッとしてしまいました。
今でも半信半疑ですが、もう誰かの為にドアを開ける事は絶対にしないようにしています。
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03.01 (Sun) 21:40
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