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14 名前: 閉鎖まであと 8日と 21時間 2007/01/14(日) 23:59:14.04 ID:2Nx7icQbO

同じ画像なりマークなりを
毎日見せることによって、
それがあっても、
それが目に付いてもおかしくない、
不自然ではない状態にすることは
洗脳の第一歩だよ。

仮に君の部屋の壁紙に
普通では視認できないメッセージが刷り込まれていたらどうする?
連日連夜、気づかれないように少しずつ少しずつメッセージを刷り込んでいくんだ。
時々、突然気分が悪くなったり、めまいがしたことはないか?
金縛りにあったことは?
お昼ごはんを食べたのを忘れたことは?
大きな都市が丸ごと停電する夢を見た経験は?
球形プラズマ、蜃気楼、観測気球、写真に撮るとしたらどれ?
マンテル
チャイルズ・ウィッティド
その次は?
『アルミホイルで包まれた心臓は六角電波の影響を受けない』というフレーズ知ってる?
螺旋アダムスキー脊髄受信体って言葉に聞き覚えはある?
さっきからずっと
あなたの後ろにいるのは誰?


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09.29 (Tue) 01:35 [ 怖い ] CM15. TOP▲

759 名前:1/4[sage] 投稿日:2009/08/16(日) 15:27:55 ID:zjiygcNZ0
これから書く話は去年体験した事です。

去年の夏休みの事。
夜中にコンビニへ行き、いつも通る道をいつも通り歩いていると、ビルとビルの間に1m
ちょっとくらいの隙間があるのを発見した。
俺は「こんな所に隙間あったっけ?」と思ったが、特に気にせず通り過ぎようとしたとき、
後ろから早足に歩くカッカッカッというハイヒールの音が聞こえてきた。

かなり急いでいるような足音だったため、俺は歩きながら歩道の端のほうに寄り、
「早く追い越してくれよ」と思っていると、すぐ後ろまで来た時に急に足音がビタッと止んだ。
途中に曲がり角なんてないし民家も無い場所なのにおかしいな?と思って後ろを
何となく振り向くと、20代半ばくらいの女の人がさっきの隙間を覗き込んでいた。

俺は不信に思ったが、「まああの人も気になったんだろう」と前を向き歩き出そうと
したとき、その女の人は何の躊躇も無くビルの間の隙間の中へと歩いていった。
突然の行動に俺は流石にその隙間に興味を持ち、「近道でもあるのか?」と思い
戻って隙間の中を覗いてみると、先は真っ暗で何も見えない。
ずーっと先のほうまで真っ暗闇が続いている。
それどころか、ついさっき入っていったはずの女の人の姿すら見えない。
少し気持ち悪く感じた俺は、「まあ明日明るくなってからまた来てみれば良いか」と
その日はそのまま帰る事にした。



760 名前:2/4[sage] 投稿日:2009/08/16(日) 15:28:38 ID:zjiygcNZ0
翌日
友人と出かける約束をしていた俺は、ついでだからと駅へと向かう道すがらに
昨日のビルの間の隙間を確認する事にした。
昨夜の記憶を頼りに探してみると、たしかに昨日と同じ場所に隙間があった。
「まだ待ち合わせまで時間あるし」と思った俺は、ひとまずその隙間の中を
覗いてみたのだが、おかしな事に2mくらい先にコンクリートの壁があり、どう
考えてもそれ以上先へはいけると思えない。
壁にドアでもあるのかと思って良く見てみたが、どう見てもそんなものはない。
俺は「まあ他の場所なんだろう」と、探すのを諦め友人との待ち合わせの場所へ
と向かう事にした。

その日の夜
友人達とわかれ帰り道を歩いていると、道の先のほうに10歳くらいの子供が
壁の方を向いて立っている。
時間は終電ギリギリだったため夜中の1時過ぎ。

「こんな時間に子供?」と思ったが、どうせDQN親が連れ出しているんだろうとか
考えながら歩いていると、その子供は壁の中へと歩いていった。
その時気が付いた「あの場所って今日の昼間に見たすぐに行き止まりの隙間
じゃないか?」と。

急いで子供がいた場所まで駆け寄ると、やはり昼間に確認した場所だった。
そして、シャッターの閉まった両隣のビルとその辺りの雰囲気で、昨日女の人が
入っていった場所も間違いなくここだ、と、直感的に感じた。
しかしおかしい、昼間確認した時、あの隙間はすぐに行き止まりだったはずだ。
他に通路など無いし、どうなってるんだ?と疑問に思い、俺はその隙間を覗き込んでみた。



762 名前:3/4[sage] 投稿日:2009/08/16(日) 15:29:25 ID:zjiygcNZ0
すると、やはりその先は真っ暗で何も見えない。
流石に中に入るのは不安だった俺は、近くにあった小石を隙間の方へと投げ込んで
みた。壁があるなら、見えなくとも小石が壁に当る音がするはずなのだから。

しかし、予想に反して小石が壁に当る音がしない。
それどころか地面に落ちて転がる音すらしない。
俺は少し気味が悪くなり、確認のためもう一度小石を投げ込もうと、小石を拾うために
屈もうとした。

その時、俺は急に腕を掴まれた。
「えっ!?」と思って顔をあげると、暗闇の中から手だけが伸び、俺の腕を掴んでいる。
俺はパニックになり「うわああああああ」と叫びながら腕を振り払おうとしたが、ありえないくらい
強い力で握られて振りほどく事が出来ない。
そして腕はグイグイと俺を隙間の中へと引きずり込もうとしている。

俺は必死で引き釣り込もうとする手に抵抗し、片方の足をビルの壁に引っ掛けてふんばり
抵抗していたが、相手の力があまりに強く、ジワジワと中のほうへと引っ張られていく。
その時、ふと反対側のビルを見ると近くにところに鉄製?の看板があるのが見えた。
俺は無我夢中でその看板を掴むと、そのまま力いっぱい看板を俺を引きずり込もうと
している腕へと縦に振り下ろした。

それで腕は離れるかと思われたが、実際には予想外の事が起きた。
看板は薄い板だったせいもあるが、看板が当った腕はそこからキレイにスパっと
切れてしまった。



764 名前:4/4[sage] 投稿日:2009/08/16(日) 15:30:43 ID:zjiygcNZ0
そして、俺は急に引っ張る力がなくなったためそのまま道路の反対側まで転げていった。
しかし腕から切り離されたにも関わらず、手の方がまだ強い力で俺の腕を握っている。
俺は半狂乱になりながら、近くにあった街灯に俺を掴んでいる手を何度も何度も叩きつけた。
自分の腕も痛いが、このままにしておけるわけもなく背に腹は変えられない。
10回ほど叩きつけた頃だろうか、メキッという骨の折れるような音がして、手は
俺の腕から離れ地面に落ちた。
俺はそのまま一切後ろを振り返らず、全速力でその場から逃げた。

後になって冷静に考えてみると、ふとおかしな事に気が付いた。
切り離された手を俺はあの場にそのまま放置したはずなのだが、人の手が落ちていた
と騒ぎになった様子がまるでない。
それと、腕は明らかに切れていたのだが、一切血が出ていなかった。
その後俺は夜中にあの道を通っていない。
昼間ならまだ良いが、もう夜中にあの道を通る勇気は無い。
結局、あの隙間はなんだったのか、女の人と子供は何だったのか、まるで何もわからない。

何も謎の解けていない話ですみません。
しかし、これが去年俺が実体験した出来事の全てです。


09.26 (Sat) 20:03 [ 怖い ] CM8. TOP▲

380 名前:お盆だねー 1/2[sage] 投稿日:2009/08/14(金) 16:52:13 ID:ulDLEwh50
オカ板の住民なら「零」というゲームを知っているよね?
幽霊を写せる特殊なカメラを使って悪霊と戦う謎解きゲームみたいなやつ。
それがひとつの発端ともいえる話を、嫁がしてくれた。

オカルトマニアの嫁が大学時代のこと。
嫁と同じサークルに入っていた男で、少し変わった奴がいた。
周りの人間を見下すような態度が多く、場の空気を読まない毒舌家でもあったため、
嫁やサークルメンバーからは敬遠されていたそうだ。
そいつは嫁に気があったようで、しばしば彼女にちょっかいを出してきたらしい。
その日も嫁の気を引くため、次のような幽霊話を振ってきた。

・昔の人が言ったように、カメラには魂=エネルギーを吸い取る効果がある
(彼によれば、写真はエネルギーをもぎ取って紙に焼き付けた物らしい)
・肉体があれば失ったエネルギーは回復できるが、
 純粋なエネルギー体である幽霊には相当なダメージとなる
・よってカメラを使って除霊する「零」のシステムは非常に合理的

箸にも棒にもかからぬ話と一笑に伏した嫁の態度にカチンと来たか、
男は「じゃあお前のために心霊写真撮ってきてやるよ!」とどこかへ行ってしまった。
だが彼の大言壮語はいつものことなので、誰も期待していなかったそうだ。

数日後、男はおかしな写真を持ってサークルに顔を出した。
俯き加減で暗い表情の若い女がカメラを睨んでいる。
フラッシュはたいていたようだが、背景は黒くてほとんど何も見えない。
率直に言って、「零」で撮る幽霊写真のパクリとしか思えない代物だった。
・・・つまりどうみても偽物。

男は興奮気味に幽霊を取る際の武勇伝を語るが、
彼が行った廃墟は、心霊スポットでも何でもないただの空き家。
結局誰も写真を称賛せず、彼は法学部の奴に説教されただけだった。
それが不満だったか、彼は写真を焼き増しして色々な出版社やTV局に送ったが、
どれも送り返されてきて、以後は梨のつぶて。


381 名前:お盆だねー 2/2[sage] 投稿日:2009/08/14(金) 16:53:07 ID:ulDLEwh50
大量の焼き増しの処分に困ったのか、男はメンバーに写真を押し付け始めた。
大抵の者はゴミ箱に直行させたが、
嫁は「偽物としても上手に作ったな」と、冗談半分に保存しておいた。

数カ月が過ぎ、皆が写真など忘れたころ、自宅の火事で男が亡くなった。
火元は彼の部屋だったそうだ。
たとえ普段はウザいと思っていても、
知っている人間が死んだというのは相当なショックらしく、
サークルメンバーはお互いを慰めながら、彼の思い出話などをしていた。
その流れで嫁が例の写真を取り出したところ、
真っ黒だったはずの背景に赤い光がさしていて、
その光の中に、真っ黒な物がいくつもいくつも折り重なっている。
その形はどうみても人間であり、見ようによっては炎の中の黒焦げの人間。
女は相変わらずそこに立っているが、光のせいでその女が透けていることが分かった。
嫁はパニックしたのか、翌日その写真を廃墟に投げ捨ててしまった。

さらに数ヵ月後、その空き家は不審火で焼け落ちた。

出版社ってのは、送ったものを律義に送り返すものなのか。
写真は本物の心霊写真だったのか。
火事と写真にどれだけの因果関係があるのか。
嫁はそんなことを言って首をかしげていた。

そして、最近霊感の強い友人にこのことを話したところ、こんな返答があったらしい。
「その女はなんの力もなく、ただそこに『居た』だけだったのに。
 写真がエネルギーを紙に焼き付けるとまで分かっていたなら、
 なぜそれを焼き増ししようなんて思ったのか。
 何も手を出さなければ、その女は永遠に無力でそこに『居る』だけの存在だっただろうに。」

蛇足だけど、廃墟の火事の少し後、サークルの人がその家のことを調べたそうだ。
元々その空き家に住んでいたのは年配の夫婦で、
独立して家を出た娘さんを火事で亡くした後、引っ越していったのだそうだ。


09.21 (Mon) 02:06 [ 怖い ] CM5. TOP▲

590 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/08/08(土) 01:40:32 ID:2JWKHrPf0
明日が明後日になったけど約束どおり投下する。

「先ほど○○駅で発生しました人身事故により、ただいま上下線とも運転を見合わせています。お急ぎのところ申し訳ございませんが・・・」
週末の夜、溢れんばかりの人で身動きのとれない新宿駅のホームに駅員のアナウンスは繰り返された。
人身事故・・・すなわち飛び込み。地方の人はぴんと来ないかもしれないが、東京では日常的に発生して、そのため電車の遅延に度々遭遇する。
「ちっ、早く帰りたいな。」俺は舌打ちした。
このところ俺の仕事は多忙を極めていた。会社の決算資料作成のため徹夜のオンパレード。心身ともに疲れきっていた。明日の土曜も出勤する予定だったので金曜の今日は早めに退社した。早いと言っても10時を回っている。なのになんだ、電車が動いていないなんて。
40分程度待ち、やっと折り返しの電車が到着した。
待っている間にホームの人の数は恐ろしく膨れ上がっていたが、奇跡的に俺は席に座ることができた。
車内は超満員、この時間帯なので乗客の多くは一杯やっており車内の喧騒は酷かったが、俺は席に座ってすぐさまウトウトし始めた。



598 名前:KO2[sage] 投稿日:2009/08/08(土) 01:52:34 ID:2JWKHrPf0
「チャーハン、ロック入りました。」
「はい、チャーハンのロック入りました。」
チャーハンのロック?
「すき焼き、さび抜きで」
「はい、すき焼きさび抜き入りました。」
すき焼きのわさび抜き?なんだ、この注文は?
暗闇の中、居酒屋の店員風の若い男達の威勢のいい声が鳴り響いた。
ああこれは夢の中なんだ、俺は気づいた。だったら、この変てこな注文面白いんで、もうちょっと聞いてみてやるかと思った瞬間、俺は金縛りになった。
「お父さん、ストーブ、ちゃんと消した?」
今度は中年の女性の声だ。さっきの居酒屋の兄ちゃんは遠くからの声だったが、今度は俺の耳元だった。金縛りは一層強くなり、息苦しさの度合いは増していった。
声も出ない、眼も開かない、こりゃやばい・・・俺死ぬのか。
そして次の時、俺の思考の中に、全身血だらけで赤黒く染まったスーツを着た中年の男が物凄い形相で現れた。俺を睨んでいる。
うわぁ、この人はさっき飛び込んだ人だな、と直感したとたんに金縛りは解け、同時に眼が開いた。
目の前に見えたのは、先ほどの車内の光景と何ら変わらない、人・人・人・・・。変わらぬ喧騒。車内アナウンスで俺は最寄り駅の一駅前まで来ていたことを知った。

09.20 (Sun) 02:44 [ 怖い ] CM11. TOP▲

48 :呪いの器 ◆cmuuOjbHnQ:2008/07/23(水) 04:00:57 ID:???0
日本国内には、いたる所に神社や祠がある。
その中には人に忘れ去られ、放置されているものも少なくない。
普通の日本人ならば、その様な神社や祠であっても、敢えて犯す者はいない。
日本人特有の宗教観から来る「畏れ」が、ある意味DNAレベルで禁忌とするからだ。
かかる「畏れ」は、異民族、異教徒の宗教施設に対しても向けられる。
また、このような「畏れ」や「敬虔さ」は、多くの民族に程度の差はあれ、共通するものである。
しかし、そういったものに畏れを感じずに暴いたり、安置されている祭具などを盗み出す者たちがいる。
その多くは、日本での生活暦の浅いニューカマーの韓国人達だ。
詳しい事は判らないが、朝鮮民族は単一民族でありながら「民族の神」を持たない稀有な存在だという。
神を持たないが故に、時として絶対に犯してはならない神域を犯してしまう。
「神」の加護を持たない身で神罰を受け自滅して行く者が後を絶たないということだ。
この事件もそんな事件の一つだと思っていた。
最初のうちは・・・

ある寒い冬の日だった。
俺は、キムさんの運転手兼ボディーガードとして、久しぶりにシンさんの元を訪れていた。
「本職」の権さん達ではなく、俺が随伴したのは、シンさんの指名だったからだ。
シンさんの顔は明らかに青褪めていた。
キムさんもかなり深刻な様子だった。
やがて、マサさんもやって来るという。
重苦しい空気の中、2・3時間待っていると、マサさんが一人の男を伴ってやって来た。
マサさんの連れてきた男は、木島という日本人だった。
上背は無いが鍛え抜かれた体をしており、眼光や雰囲気で相当な「修行」をした人物と感じられた。
これから何が起こるかは判らないが、ただならぬ事態なのは俺にも理解できた。



50 :呪いの器 ◆cmuuOjbHnQ:2008/07/23(水) 04:02:46 ID:???0
木島は手にしていたアタッシュケースから古ぼけた白黒写真と黄ばんでボロボロになった古いノートを出した。
シンさんも、テーブルの上にファイルを広げ、数枚の四つ切のカラー写真を出した。
両方の写真の被写体は、どうやら同じ物のようだ。
それは、三本の足と蓋のある「金属製の壷」だった。
その壷は朝鮮のものらしく、かなり古そうだった。
形は丸っこい、オンギ(甕器)と呼ばれる家庭用のキムチ壷に似ている。
ただ、金属製である事と底の部分に3本の足があること、表面に何かの文様がレリーフされているのが特殊だった。
表面の文様と形状に、呪術に造詣の深いシンさんやキムさんは思い当たるところがあったようだ。
それは、一種の「蟲毒」に用いられた物だった。
壷の文様は「蟲毒」の術に長けたある呪術師の一族に特徴的な文様なのだという。
しかし、通常、「蟲毒」に使われるのは陶器製の壷であり金属器は使われない。
ましてや、この壷は「鉄器」であり、「蟲毒」の器としては恐ろしく特殊な存在だという事だ。

韓国では金属製の器が好んで使用されるが、伝統的な物の殆どがユギ(鍮器)と呼ばれる真鍮製品なのだという。
李氏朝鮮では、初期から金属器の使用が奨励され、食器や祭具、楽器や農具に至るまであらゆる金属製品が作り出されたそうだ。
だが、その素材の殆どが青銅或いは真鍮だった。
高い製鉄・金属加工技術を持ちながら、朝鮮半島では鉄は希少で広く一般に普及する事は無かったらしい。
温帯気候で樹木の生育の早い日本と異なり、大陸性の寒冷な気候の朝鮮半島では樹木の生育が遅い。
それ故、製鉄に大量に必要とされる燃料の木炭が不足していたのだ。
昔の中国や朝鮮は、刀剣などを鉄製品の原料・素材として日本から輸入しており、それは非常に高価だった。
その様な貴重な鉄器を破壊して使い捨てるのが原則の蟲毒の器に用いる事は、呪術上の意味合いからもあり得ない事なのだと言う。


09.19 (Sat) 21:34 [ 怖い ] CM10. TOP▲

908 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/08/03(月) 23:27:44 ID:DcvQFTts0
かなり昔、付き合って三ヶ月ぐらいの彼女と
ちょっとした遠出の後に夜も遅くなってきたから
彼女も満更ではなかったので初セクロスをするべくちょっと郊外のラブホテルに行ったんだよね。
郊外といっても施設は思ってより豪華で彼女なんか凄いノリノリ。
で、俺達は201号室に泊まる事にしたんだわ。
まぁラブホ行った事のある諸君なら分かると思うが入り口にある。
部屋一覧表のボタンを押すタイプのやつでフロントと余計な接触を避けるタイプ。
俺も結構恥ずかしがり屋だったからこういうのはいいよなと思いながら201号室へ。

部屋についたら内装も綺麗で彼女もわー凄いと言いながらベッドで飛び跳ねているぐらい。
それを見ていたら俺もついムラムラしちゃって彼女に抱きついちゃった。
「駄目、お風呂に入ってから!」と拒否されたんだよね。
まぁ俺は仕方無く今は諦めて彼女を風呂に行かせたんだよ。
風呂後のめくるめく熱いセクロスを想像してティンコをギンギンにしながら待っていたわけだが。

そうこうする内に彼女が風呂から戻ってきて石鹸のいい香りを撒き散らかせながら
「お風呂どうぞ」と言ったものだから俺も風呂に行こうかなと思った時、

ドンドンドンドンドン!ガチャガチャガチャガチャガチャ!
バンバンバンバンバン!ガチャガチャガチャ!

そりゃもう俺も彼女も心底驚いたよ。
静かでいいムードだった時にいきなりドアを叩く音が聞こえるんだから
しかも開けようとガチャガチャとノブを回しているのだし。
きちんと鍵をかけておいたからドアは開かずに済んでいるわけだが。
「びっくりした…酔っ払いさんなのかな…?」
と彼女が怯えながら言ってきたんだよね。
確かに時間も考えたら酔っ払いが部屋を間違えているのかな?と思いつつ
まぁ酔っ払いだったらすぐ静かになるだろと酔っ払いがどこか行くまで
極力彼女を怖がらせない様に彼女の頭を撫でる事にしたんだよ。
彼女も気を利かせて俺の股間のテントを撫でてくれたらどれぐらい幸せかなと思いながらもな。



909 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/08/03(月) 23:28:30 ID:DcvQFTts0
それから5分ぐらい経ったかな?
どこかへ行くだろうと思ったけど酔っ払いらしき人のノック音はいまだ止む気配がない。
すぐどこかへ行くだろうと思った俺達もこれはやばいんじゃないか?と考え
フロントへ電話する事にしたんだ。
備え付けの受話器を上げフロント直通の番号を押して、プルルルルルルル…の後、
すぐに「はい、こちらフロントです。」と男の人の声で繋がったので
「すみません、なんか外で人が部屋のドアをドンドン叩いたりノブを回したりしているんですが…。」
と今も止まないドンドン音に嫌気を感じながら苦情を述べたんだよね。
そうしたらフロントも分かっている様な感じでこう言ったのよ…。
「あー…申し訳ありません。201号室でしたよね確か?そこの部屋、そのなんと申し上げますか…。
 霊感の強い人が入られると出てきちゃうんですよね…そのまぁ霊が…。
 ちょっとすればすぐ止むらしいですが、お気に召さない場合は部屋を変えますがどうしましょうか?」
流石に酔っ払いの悪ふざけだと思っていた俺もまさか霊がどうこう言われるとは思わなかったので
ゾッとしちゃったんだよね。
あまりにも気味が悪いからフロントの好意に甘えて、
「それだったら部屋のチェンジをお願いします。どうしたらいいでしょうか?」
「では一度フロントまでお越しになってキーを返却し、新しい部屋のキーを受け取り下さい。
 それではお待ちしております。」
と指示を受けたので受話器を元に戻して彼女にそれを言おうとしたら…
さっきまでうるさかった部屋のノックが急に止んだんだよね。
静かになったものだから彼女もふぅーっとため息をついて、
「やっといなくなったね、で、フロントとはどうなったの?」
と聞いてきたから正直に霊云々の事も話して部屋移動の事も話したら
「何それ…気持ち悪いよね…。とりあえず荷物まとめて部屋出ようか…。」
正直、帰りたいと言われる事も覚悟したが彼女もここまできたら満更ではない様子。
さっさと部屋移動して励みますか!と荷物をまとめる事にしたんだ。
彼女の方は怖さを紛れさせたいのか「着替えるからこっち見ないでよね!」と
わざと元気そうな声をあげていたりしたわけだが。



911 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/08/03(月) 23:29:15 ID:DcvQFTts0
まぁ俺と彼女もすぐに着替えてさっさとこの部屋からおさらばしたいと
荷物をまとめるのもやたら早くなっていたのよ。
そうしたらさ…またさ…

ドンドンドンドンドン!ガチャガチャガチャガチャガチャ!
バンバンバンバンバン!ガチャガチャガチャ!

またドアの外から聞こえてきたんだよ。
なんで部屋から出ようと思っていた時にまた…。と思いながら
どうしようと彼女と目を合わせちゃったんだよね。
しかも今回は霊っぽいのがいるという裏事情も知っちゃったわけだしどうしようもない。
フロントの方に助けを求めようかと思って受話器を上げてもう一度フロントへかけたの。
今度はすぐに「はい、フロントです。」と今度は女の人の声で聞こえてきたから
「すみません、201号室ですがまた外で音が出てきたんです、こちらまで来ていただけますか?」
と助けを求めたんだよ、そうしたらさ
「はい、モーニングコールは朝の7時ですね、承りました。」
と意味不明な事を言ってくるんだよ。
俺も頭の中ではぁ?と思いながらも
「いや、こっちが言ってるのはさっさとこっちに来て欲しいのですって!」
と同じ事を何度伝えても
「はい、モーニングコールは朝の7時ですね、承りました。」
「はい、モーニングコールは朝の7時ですね、承りました。」
「はい、モーニングコールは朝の7時ですね、承りました。」
とオウムの様にしか繰り返さないんだよ。
あまりにも気味が悪くなって一旦受話器を下ろしてもう一度フロントの番号を確認してかけてみたら
またさっきと同じ女の人の声で
「はい、モーニングコールは朝の7時ですね、承りました。」
…流石にこれはヤバイと思った俺は受話器を放り投げて怖がっている彼女を抱きしめながら
「ちょっと我慢しろ、すぐ落ち着くから!」
そう言ってどうすればいいんだろうとひたすら頭の中で考えていたんだ。



912 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/08/03(月) 23:30:43 ID:DcvQFTts0
そうしたら今度はさ、ドアの右側のカーテンがかかっている所からも
窓ガラスを叩く様な音の感じでガンガンガンガンガンと聞こえてきたんだよ。
え、この手のホテルって廊下から見えない様に普通は壁で覆われているよな?
と思いながらおそるおそるそっちまで行ってカーテンをめくってみる事にしたんだ。

…いまでも思う。その時カーテンをめくらなければいいのにと後悔しているが。

カーテンをめくったら窓があったんだが…
磨り硝子だからよく見えないのだが明らかに子供っぽいのが何人もガラスを叩いているのが見えたんだ。
よくこういう現場は腰が抜けるという表現があるがそれを見て腰が抜けるというのがよく分かった。
顔とかよく見えないけどラブホなのにしかも夜中なのに何人も子供っぽのがガラスを叩いているんだぜ?
後ろの方では彼女が「ひぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?」となんともいえない声をあげていたし。
もうどうしようもなく動転してしまった俺は彼女の所に戻って抱き寄せながら
ひたすら普段は信じていない念仏を唱える事にしてやり過ごす他なかった。
本当にひたすら南無妙法蓮華経南無妙法蓮華経南無妙法蓮華経南無妙法蓮華経…と。

それからどれぐらいたったんだろう?いまだ外のドンドン音は鳴り止む気配はなかったが。
いや、鳴り止む気配はなかったけど明らかにドアを叩く音が変わっていたかな?
すると「お客様大丈夫ですか!フロントです!お客様が来られないのでこちらから来ました!」
さっきの聞き覚えのある声が聞こえた時、本当に助かったと思ったかな…。



913 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/08/03(月) 23:31:24 ID:DcvQFTts0
まぁ俺の不思議な体験はここで終わり。
何時間経ってもフロントに来ないからフロントの人もまさか…と思って201号室までかけつけてくれたらしい。
「え、今何時?」と時間を聞いたら「電話を貰って3時間程経ってます。」という答えが。
そうかあそこで3時間も耐えていたんだと…。
フロントの人も相当パニくっていたのか数珠やら線香やら蝋燭を持ってきてたのがちょっと可笑しくてそれで少し救われた。
部屋の移動しますか?と聞かれたが彼女が凄い泣きじゃくっていてそれどころではなかったので
結局宿泊料無料+迷惑料をいくらか貰って帰る事にした。
で、部屋から出て、廊下に出てふっと右を見たんだよね。
そうしたら本来なら無い筈だけどさっきの体験であるべき筈の窓がやっぱり無かったんだよね。
フロントの人に聞いてもそういうのはお客様のプライバシー上取り付けていないという答え。
…本当、あの窓はなんだったんだろう。

その後はこれといった不思議な体験もなかったが、その日の帰り道に彼女から「別れよう。」と切り出されて
別れる事になったぐらい、まぁ事情が事情だし仕方なかったが。
その201号室がなんで霊が出るのか結局聞けずじまいだったが、彼女とその日の内に別れた事実と合わせて考えたら
そういう恋愛絡みのがあったんだろなぁ…と。
以上です。


09.14 (Mon) 21:20 [ 怖い ] CM12. TOP▲

607 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/08/02(日) 05:44:55 ID:HkzqrRBF0
昨年某サイトにて投稿したものだが、こちらでも投下。
かなり長いので>>138を見習ってうPロダで。
元サイト知ってる方は後でこっそりとメールでもくださいww

ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/23663


※以下DLした内容です。長いので時間のある時にどうぞ

09.14 (Mon) 01:54 [ 怖い ] CM6. TOP▲

419 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/08/01(土) 18:56:22 ID:aXftNoGi0
俺はド田舎で兼業農家をやってるんだが、農作業やってる時にふと気になったことがあって、
それをウチの爺さんに訊ねてみたんだ。その時に聞いた話が個人的に怖かったので投下。
長文となってしまって申し訳ない、長文NGの人はスルーおながいします。
農作業でビニールシートを固定したりすると時等に、木の杭を使用することがあるんだが、
ウチで使ってる木の杭には、全てある一文字の漢字が彫りこんである。
今まで、特に気にしていなかったんだが、近所の農家で使ってる杭を見てみたところそんな文字は書いてない。
ウチの杭と余所の杭を見分けるための目印かとも思ったのだが、彫ってある漢字は、
ウチの苗字と何の関係も無い字だったので不思議に思い、ウチの爺さんにその理由を聞いてみた。

爺さんの父親(俺の曾爺さんにあたる)から聞いた話で、自分が直接体験したことではないから、
真偽の程はわからんがとの前置きをした後、爺さんはその理由を話してくれた。

大正時代の初め、爺さんが生まれる前、曾爺さんが若かりし頃の話。
事の発端は、曾爺さんの村に住む若者二人(A、B)が、薪を求めて山に入ったことから始まる。
二人は山に入り、お互いの姿が確認できる距離で薪集めに勤しんでいた。
正午に近くになり、Aが「そろそろメシにするか」ともう一人にと声をかけようとした時だった。
突然、Bが
「ああああアアアああアあアアァァァああぁぁぁアアアァァァァアあああああああああああああアアアア」
人間にかくも大きな叫び声が上げられるのかと思うほどの絶叫を上げた。
突然の出来事にAが呆然としている中、Bは肺の中空気を出し切るまで絶叫を続け、
その後、ガクリと地面に崩れ落ちた。
Aは慌ててBに駆け寄ると、Bは焦点の定まらない虚ろな目で虚空を見つめている。体を揺すったり、
頬を張ったりしてみても、全く正気を取り戻す様子がない。そこでAは慌ててBを背負うようにして山を降りた。
その後、1日経っても、Bは正気に戻らなかった。
家族のものは山の物怪にでも憑かれたのだと思い、近所の寺に連れて行きお祓いを受けさせた。
しかし、Bが正気に戻ることはなかった。(1/5)



420 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/08/01(土) 18:57:56 ID:aXftNoGi0
そんな出来事があってから1週間ほど経った頃
昼下がりののどかな農村に、身の毛もよだつ絶叫が響き渡った。
「ああああアアアああアあアアァァァああぁぁぁアアアァァァァアあああああああああああああアアアア」
何事かと近くに居た村のものが向かってみると、たった今まで畑仕事をしていた思しき壮年の男が
虚空を見つめ放心状態で立ち竦んでいた。駆けつけたものが肩を強くつかんで揺さぶっても全く反応がない。
先のBの時と同じだった。その後、家族のものが医者に見せても、心身喪失状態であること以外はわからず、
近所の、寺や神社に行ってお祓いを受けさせても状況は変わらなかった。
迷信深い年寄り達は山の物の怪が里に下りてきたのだと震え上がった。
しばらくすると、曾爺さんの村だけでなく近隣の村々でも、人外のものとも思える絶叫の後に
心身喪失状態に陥る者が現れ始めた。しかもそれは、起こる時間帯もマチマチで、被害にあう人物にも
共通するものが何も無く、まさしく無差別と言った様相だった。

曾爺さんが怪異に出くわしたのはそんな時だった。
その日、曾爺さんは弟と二人して田んぼ仕事に精を出していた。夕方になり仕事を終えて帰ろうとした時、
自分が耕していた場所に木の杭が立てられているのが目に入った。つい先程まではそんなものは全くなく
それは、忽然と眼前に現れたとしか言い様がなかった。
突如として現れた木の杭を不思議に思い、まじまじと見つめていた曾爺さんだったが、
「誰だ?こんなふざけた事をしたのは。」とわずかな怒りを覚え、
「こんな邪魔なものを他人んちの田んぼにブッ刺しやがって・・・」
そのうち「邪魔だ。邪魔だ。ジャマダ、ジャマダ、ジャマ、ジャマジャマジャマジャマジャマジャマジャマ」
杭を今すぐにでも引き抜きたい衝動で頭が埋め尽くされたようになり、
その衝動に任せて、力一杯その杭を引き抜こうとしたその時、弟に肩を掴まれ我に返ったという。(2/5)



421 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/08/01(土) 18:59:02 ID:aXftNoGi0
落ち着いて辺りを見渡してもると先程の杭は何処にも見当たらなかった。
弟に問い質してみたところ、弟はそんな木の杭は全く見ていないという。
一緒に帰ろうとしていた兄(曾爺さん)がふと何かに目を留めた素振りを見せ、何も無い虚空を
見つめていたかと思うと、何も無いところで、何かを引き抜く時するような腰を屈めて力を溜める姿勢を
とったので、何をしているのかと肩を叩いたのだと言う。
その時、曾爺さんは、昨今村を騒がせている出来事を思い出し、もし弟に止められることなく木の杭を抜いて
しまっていれば、自分も廃人同様になっていたに違いに無いという事に思い至り、肝を潰したのだそうだ。

そんなことがあってからしばらくして、曾爺さんの住む村での犠牲者が10人を越えた頃、
村長と村役達によって村人が集められた。
村長は、昨今の出来事に触れ、それがこの村だけでなく近隣の村でも起きており、現在、近隣の村々と協議し、
怪異への対策を進めている最中である事を村人達に伝えた。
解決するまでには今しばらく時間がかかるとのことで、それまでの怪異に対する当面の対処として伝えられた
ことは「見慣れない木の杭を見かけても決してソレを引き抜かない。」ということだった。
曾爺さんの予想は当たっていた。
さらに村長は、「農作業で使用する杭には、自分達が打ち込んだものであることが明確にわかるように
何らかの目印を彫り込むように」と続けた。これは自分が打ち込んだ杭の中に、例の杭が紛れ込んでいた時に、
誤って引き抜いてしまう事への防御策だった。(3/5)



422 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/08/01(土) 19:00:05 ID:aXftNoGi0
一頻りの説明を聞いて、今の事態を引き起こしているのは何者なのかを問う者がいたが。
村長は、「人の怨霊、動物霊や物の怪といったものの類でではないこと以外は、良くわからない。
影響範囲が広範なことから、非常に力を持った何かだとしか言えないのだ。」と答えるのみだった。
仮に被害に遭ってしまった場合はなんとかなるのかと言う問いに対しては
「二度と元に戻すことは決して出来ない。そうなった者をお祓いをしてもらいに行った時に、とある神社の
 神主に言われたのだ。『彼には祓うべきものは何も憑いていない』と」と村長は答えた。
神主が言うには、あれは狐に憑かれたりしたせいであのような状態になっているのではなく、今の事態を
引き起こしている何かの力の一端に触れたせいで、心が壊れてしまった結果、この状態になっているのだそうだ。
つまり、何かの影響下にあって心身喪失状態に陥っているのではなく、何かの影響を受けた結果が
心身喪失状態であるため、寺だろうが神社だろうが、どうすることもできないということらしい。

最後に村長は、
「杭さえ、引き抜かなければ何も恐れることは無い。」と締めくくり、冷静に対処する事を村人たちに求め、
解散となった。

村人達が去った後、曾爺さんは自分がその体験をしたこともあってか、村長のところに行って、
その何かについて、なおも食い下がって問い質すと
「幽霊や物の怪や人の祀る神様と人との間には、曖昧ながらもお約束というべきものがある。
 相手の領域に無闇に立ち入らないことだったり、定期的に祈りを捧げたりとな。
 彼らはそれを破ったものには祟りをなすが、約束事を守る限りは問題は無い。
 しかし、今回の事態を引き起こしている何かに、それは当てはまらない。
 聞いた話では その何かは、自らがが在るがままに、ただそこに在ると言うだけで、
 人を正常でいられなくし、発狂させるほどの影響与えるのだそうだ。
 わしもそこまでしか聞かされていない。呪ってやるだとか祟ってやるだとかそういう
 意図も持たないにもかかわらず、存在そのものが人を狂わせる。
 そういうものに対しては、人は必要以上に知らない方がいいのかも知れん。」
と言い残し、村長は去って行ったそうだ。(4/5)



424 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/08/01(土) 19:01:32 ID:aXftNoGi0
それから暫くして、曾爺さんの住む村で神社の建立が始まった。
怪異による犠牲者は、近隣の村々を含めて出続けていたが、その数は収束に向かっていき、神社が完成した頃には全く起きなくなったという。

今にして思えば、木の杭は、何かを封じた霊的な呪い(まじない)の類で、
それを引き抜いてしまったことで、何かの力の一部が解放され、それに触れた人間が狂ってしまうということだったのかも知れん。
神社が立てられたことで、その何かは再び強固に封印され、怪異が起きなくなったということなのだろうと曾爺さんは、爺さんに話してくれたそうだ。

そんな経緯で、ウチで使う木の杭には、ウチのものである事を示す目印を今でも彫り込んでいるんだそうだ。
近所ではそんなのを見たことがないことを指摘してみたら、
「人ってのは喉もと過ぎるとなんとやらで、今ではあんまりやってる家を見かけないが、
 この近所だと、どこそこのSさんとことか、Mさんとこは今でもやってるから見てくると良いぞ。」
と爺さん言われた。
見てきてみると、確かにSさんちとMさんちで使ってる木の杭には漢字一文字の彫りこみがあった。
「今でもやってる家ってのは、だいたいが犠牲者を出した家か、その親族の家だろうな」とは爺さんの談
(5/5)


09.13 (Sun) 22:08 [ 怖い ] CM5. TOP▲

788 木  ◆oJUBn2VTGE ウニ 2009/09/04(金) 22:16:46 ID:4o0HgrnU0
大学二回生の春だった。
近くを通ったので、オカルト道の師匠の家にふらりと立ち寄った。
アパートのドアをノックしてから開けると、部屋の中では師匠が畳の上にあぐらをかいてなにかをしきりに眺めている。
近づいていくと、後ろ向きのままの師匠と目が合った。
「よお」
卓上にしては大きく、姿身にしては小さい中途半端な大きさの鏡だった。
軽く嫌な予感がする。
「鏡ですか」
と言わずもがなのことを訊くと、「うん」と頷いたきり鏡の中の視線を外して正面をまじまじと見つめている。
俺はその横に座ってそんな師匠をじっと観察する。
なにをしているのだろう。
まず普通に考えると、オカルティックないわくつきの鏡を入手したのでご満悦の図。
次点で、ただ自分の顔を見ている。
どっちかだろう。
鏡は縦に長い楕円形をしていて、陶器のように見える台座の中央から支柱が伸び、リング状の枠につながっている。鏡は枠の左右から出た棒で支えられており、上下にくるくる回る仕組みになっているようだ。
古そうにも見えるが、そんなにおどろおどろしい印象は受けなかった。
「なにしてるんです」
鏡を見つめ続ける師匠にしびれを切らした俺が問いかけると、ようやく前のめりの重心を戻した。
「考えごとをしていた」
そう言って息を吐く。まるで呼吸することようやくを思い出したという体で。
「鏡について?」
そう訊くと、「ふ」と笑い、ゆっくりとこちらに向き直る。
「こんな話がある」
片手で鏡をくるりと裏返しながら。
「だれもいない森の奥で、木が倒れた。さて、そのとき音はしたのか、しなかったのか」



789 先生  後編  ◆oJUBn2VTGE ウニ 2009/09/04(金) 22:22:08 ID:4o0HgrnU0
あ。
聞いたことがある。
だれもいない森の奥で木が倒れたのなら、その音を聞いた人もいなかったということだ。
観察者である人間を介さずに、音が存在しうるかという問題。
「それ、なんかよく分かんないんですよね。音がしたに決まってるんじゃないですか。だって本来、観察者がいないんだから木が倒れたっていう部分からして疑ってかかるべきなのに、そこを前提にされてるんなら、音だってしたでしょうよ」
「それでも月はそこにある、って言ったのはアインシュタインだったかな。……まあいい。この命題は『音』を振動そのものとしてとらえるか、振動が生物の聴覚器官に知覚されたものととらえるかによって考え方が違ってくるけど、
音はした、っていうのがほとんどの人の回答だろう」
師匠はそこまで言うとまた鏡に手を伸ばして人さし指で裏面を押し、回転させた。
「では、次の問題はどうだ」
鏡面がこちらに向いた状態でぴたりと止める。
「だれもいない森の奥で木が倒れた。その木の前には鏡が置かれていた。その鏡に、倒れる瞬間は映っているかどうか」
これは初めて聞いた。
とりあえずイメージしてみる。
森の奥。朽ちかけた木。木の前の鏡。鏡には左右逆の姿になった木が映っている。
木が倒れる。鏡の中の木も倒れる。
倒れた木。
だれもいない森の奥で。
分かった。
「どう考えても映ってます。音と同じですよ。人が見てなかろうが、映っていると考えるのが自然です」
それを聞いた師匠がニヤリと笑う。
そしてどこからかキリンの人形を出してきて、鏡の前に置いた。見たことがある。最近出回ってる食玩かなにかだ。
鏡を指さして言う。
「どうだ。なにが映ってる」
鏡の前に、キリンがこちらにお尻を向けて立っている。そして鏡の中ではキリンがこちらに顔を向けて立っている。



790 木 (789も木です。すみません ◆oJUBn2VTGE ウニ 2009/09/04(金) 22:23:37 ID:4o0HgrnU0
「キリンです」
「そうだね」
師匠はキリンをつついて転ばせた。
鏡の中のキリンも倒れる。
なにがしたいんだろう。
師匠がイタズラを隠しているような表情で俺の肩を叩き、ちょっとずれろ、というジェスチャーをするので、腰を浮かして座っている場所を変えた。
鏡の正面から五十センチくらい右に移動したことになる。
「どうだ、なにが映ってる」
鏡に向かうと、斜めから見ることになるので当然映っている景色が変わっている。
「ゾウです」
いつのまに置いたのか、左手の方にゾウの人形が立っていてそれが鏡の中に映っている。
「じゃあもっとこっち」
師匠はさらに俺の座る位置を右にスライドさせた。
「なにが映ってる」
今度はかなり鏡面の角度がきつくなり、見にくくなっているが、ワニが映っているのが分かる。
「ワニです」
そう答えた瞬間、なんだか不思議な空間に迷い込んだような錯覚があった。
あれ?
どうしてワニが映っていていいんだろう。
左手側を見ると、確かに鏡に映っているあたりにワニの人形が置かれている。なのに、奇妙な違和感が身体の内側から湧き出してきた。
ポン、と肩に手が置かれてビクリとする。部屋の隅まで移動するようにという指示がある。
言われるまま、壁際に座った俺は胸がドキドキしている理由を考えまいとしていた。
師匠の声が昏いトーンを帯びる。
「さあ、なにが映ってる」
鏡の角度がなくなり、今自分はほとんど真横と言っていい位置にいる。
鏡面は平面というより線分に近づき、暗い金属色だけが見てとれる。ワニもゾウも、もちろんキリンも映っているない。



794 木 ラスト ◆oJUBn2VTGE ウニ 2009/09/04(金) 22:35:30 ID:4o0HgrnU0
「さあ部屋を出ようか」
師匠は言葉だけで誘う。
目を開けたまま幽体離脱したように俺は師匠に連れられて部屋を出る。身体は部屋に残したまま。
街の中を師匠はどんどんと歩く。俺はついていく。
立ち止まるたびに師匠は俺に訊く。
「なにが映ってる」
答えられない。アパートのドアしか見えない。
「なにが映ってる」
答えられない。アパートさえもう見えない。
「なにが映ってる」
答えられなかった。
やがて二人は森の中に入り、だれもいないその奥で、朽ちた木の前に立つ。
木の前には鏡が置かれている。木の方に向けられた鏡。
師匠は訊く。その鏡の真後ろに立って。
「なにが映っている」
鏡の背は真っ黒で、なにも見えはしない。
「さあ、なにが映っているんだ」
分からない。分からない。
俺の目は鏡の背中に釘づけられている。その向こうにひっそりと立っている朽ちかけた木も視界には入っているのに、鏡の黒い背中、その裏側に映っているものをイメージできないでいる。
分からない、分からない、分からない。
頭の中が掻き混ぜられるようで、ひどく気分が悪いような、心地良いような……
ポン、と肩を叩かれた。
「もう一度訊く」
一瞬で師匠のアパートに帰ってきた。自分が壁際に座ったままだったことを再認識する。
「だれもいない森の奥で木が倒れた。その木の前に置かれていた鏡に、倒れる瞬間は映っているかどうか」
さっきとまったく同じ問いなのに、その肌触りは奇妙に捩れている。
鏡の前にはキリンがさっきと同じ恰好で倒れている。
「分かりません」
ようやくそれだけを絞り出すと、師匠は満足したようにキリンとゾウとワニを拾い集めた。


09.13 (Sun) 07:59 [ 怖い ] CM2. TOP▲

330 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/07/31(金) 15:51:19 ID:DqOyCm7J0
このあいだちょうど小学校の同窓会があったんで
そのときに当然のごとく話題に上がった俺たちのあいだでは有名な「事件」をひとつ。

俺が通っていた小学校はちょっと変わっていて、3階建ての校舎のうち、
最上階の3階が1・2年の教室、2階が3・4年の教室で、一番下の1階が5・6年の教室になってる。
別の学校に通ってた従兄弟にこの話したらびっくりしてたんで多分俺の学校が特殊
なんだと思う。

校舎自体はコンクリート造りで、相当というほどでもないがそこそこ年数がたってたらしく
廊下の壁とかは薄汚れていて汚いなと子供ながらに思ってた記憶がある。

で、6年になるまで気がつかなかったんだが、1階の6年2組の教室の前の廊下だけ
壁が綺麗に塗りなおされてるのね。下級生の時代に6年のフロアになんか怖くて行けないから
知らなくて当たり前なんだけども。もともとのコンクリートの壁と似たような色のペンキ?で
隣りの6年1組との境目から6年3組の境界まできっちりと塗られてる。
そこだけ汚れてないからすぐわかる。

ある日、その塗りなおされた壁の右下に近い部分(6年3組寄り)に薄ーく鉛筆で

「←ココ」

って書いてあるのに気がついた。
「←ココ」と指された部分を見ても、まあ何の変化もない。ただの壁だ。
その当時、学校では校舎の至るところに「左へ○歩進め」「真っ直ぐ○歩進め」
「上を見ろ」「右を向け」などと書いてその通りに進んでいく、という遊びが
流行っていたので、「←ココ」もその類のものだろうと気にも留めなかった。



331 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/07/31(金) 15:52:01 ID:DqOyCm7J0
2週間くらいしてからかな、友達のY君が教室の外で俺を呼んでいる。行ってみると
廊下の壁の「←ココ」の矢印の先に青いシミが浮き出てたのよ。
5cmくらいの小さなシミだったけど、ちょうど矢印が指している先に出たもんだから
俺とY君で「すげー、不思議だね」とか言ってた。
次の日、そのシミはいきなり倍くらいの大きさになってて、「←ココ」の
文字の部分にまで広がってて、もうその文字は見えなくなっていた。
その代わりに、シミの形が人間の手のように見えた。

さすがに俺たち以外の生徒もそのシミに気がついて、形が形ってこともあって
瞬く間にクラス中に「呪いのシミ」として話題になった。その話が先生の耳にも
入ったらしく、その日の帰りのHRでは「何でもないただのシミだから、気にするな」と
半ば強制的に家に帰されたわけ。

その週が空けて次の月曜、教室に行くと、なんと廊下の壁の、シミがあった部分が
丸々はがれ落ちてて、しかもそこを中心に上下に細い亀裂と言うかヒビが入ってんの。
俺が教室に行くとすでに廊下で数人が騒いでたので見たらそんな状態。
朝のHRで先生が来るまでは俺のクラスと、両隣のクラスの何人かも含めて大騒ぎで。
絶対この壁のうしろに何かあるよ、死体が埋められてる、なんていう話にもなって
クラスのお調子者K君がカッターでその亀裂をガリガリやろうとしたところに
先生がきてものすごい勢いで怒られてた。申し訳ないけど俺はそのとき知らない振りしてた(笑)

その昼休みに、K君が懲りもせず「朝の続きやろうぜ」と言い出した。
壁を削る続きをやろうぜと言うわけだ。俺は怒られるのが怖くてやだといったんだけど
K君が「ここ見ろ」と言うので見たら、剥がれ落ちた中の壁から色の違う部分が見えてる。
灰色の壁に、黒い太い線で横断歩道のような模様が描かれてるのがはがれ落ちた部分から
確認できた。

「これの続き見たいだろ?」K君が言う。



332 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/07/31(金) 15:52:48 ID:DqOyCm7J0
K君はカッターを持って崩れた壁の部分をカリカリやり始めた。
面白いように塗装が剥がれていく。すると、壁の中から「組」という文字が現れた。
さっき横断歩道のように見えた模様は「組」の右側だったわけだ。
もうこの後に何かあることは間違いない。クラスの男子の半分近くが一緒になって
壁の塗装を崩し始めた。コンパスの針でつついたり、定規の角で削る者、彫刻刀を
持ち出す奴までいた。ちなみに俺は崩すのを回りから見てただけね。

大抵こういう場合、壁のうしろに死体が埋まってただの、文字がびっしり書かれてただの、
お札がいっぱい貼ってあっただのがよくあるパターンで、俺も当時すでに怖い話としてそういった話をいくつか知っていた。
この壁の向こうにあるものも、まさにそういうものなのか?
そのドキドキと、先生に見つかったらどうするんだと言うドキドキで心臓がきりきり締め上げられるような気がした。



333 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/07/31(金) 15:53:38 ID:DqOyCm7J0
昼休みが半分たたないうちに、壁の塗装はあっという間に崩れた。
中から出てきたのは、お化けでもなんでもない、子供たちが描いた絵だ。
「平成2年 6年2組」と書かれてる。当時の卒業生が描いたものなんだろう。
30人くらいの男子女子の似顔絵が集合写真のように並んで描かれている。
ただし、異様なのがその顔一つ一つ全てが赤いペンキで「×」と塗られていたこと。
特に、上の段の右から3番目の子は×どころか完全に赤く塗りつぶされ、
その下に書いてあったはずの名前も彫刻刀かなんかで削り取られていた。

俺たちは先生に怒られるだろうと覚悟を決めていたが、5時間目に先生が来ると
いきなり「よし、5時間目は体育館で自習だ。ランドセルに教科書とか全部入れて、
5時間目が終わったらそのまま家に帰っていいぞ。掃除もしなくていい。
教室に戻らずにそのまま帰れよ」と、全く怒られなかった。
そして次の日、学校に行くと1階の教室が全て立ち入り禁止になってた。
俺たちは急遽建てられたプレハブで6年の残りの学校生活を送るハメになった。

この間13年ぶりに小学校の同窓会があって、当然のごとくその事件が話題に上がった。
当時の担任も来ていたので、「先生、あの事覚えてますよね?あれはなんだったんですか?」
ときいてみたが、「いや、そんな事あったか?覚えてないなあ」とか超すっとぼけてた。
だが、俺たちは全員あの事件を覚えている。


09.12 (Sat) 22:43 [ 怖い ] CM3. TOP▲