550 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/07/09(金) 18:12:27 ID:jK+xYIsE0 [1/9]
夏風邪はつらいです。
小さい頃マジでビビった体験。ちと長いですがご容赦を。

あれは俺がまだ7、8歳の頃だった。
正確な時節は覚えていないが、おそらく冬だったような気がする。
ちなみに当時の俺は怖いものが極端に駄目で、映画学校の怪談とかで泣く位に駄目だった。
当然夜が嫌いで、部屋が真っ暗だと怖くて寝れないビビり小僧だった。
幸運だったのは、俺は三人姉弟の末っ子で、三人とも同じ部屋で寝ていたことである。

さておき、夜も更けた頃、ふと遠くから聞こえてくる音に俺は目を覚ました。
いや、今となっては音で目を覚ましたのかその時偶々目が覚めてしまったのかはわからないが。
それは何かの金属のような音だった。

――シャン

――シャン

――シャン



551 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/07/09(金) 18:13:20 ID:jK+xYIsE0 [2/9]
音は、外から響いていた。音は、幾重にも重なって聞こえる。
当時の俺にはちょうどタンバリンの音に聞こえた。
それだけならなんということはないのだが、その音は、段々と近づいているような気がした。

――シャン

――シャン

気のせいではなく、間違いなく近くなっていた。正体不明の音に俺は怖くなった。
泣きそうになって寝ている姉を起こそうと思ったが、恐怖で身体が硬直していて声も出せなかった。

――シャン

――シャン

およそ二秒おきに、断続的に鳴る音は、明らかに近づいている。
音は、家のすぐ傍まで来ていた。俺は窓の外を覗こうかと一瞬思う。


シャン



553 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/07/09(金) 18:14:05 ID:jK+xYIsE0 [3/9]
しかし、家の前で一際大きく鳴り響いた音に、俺はおののいて布団を頭から被った。

――シャン、シャン、シャン……

離れていく音が聞こえなくなるまで、俺は布団の中で震えていた。


その日、怖くていつ眠りについたか覚えいていない。
翌日起きて、同じ部屋で寝ていた姉にその話をしても、そんな音は聞いていないと言う。両親に訊いてみても、答えは同じだった。
だが誓ってもあれは夢などではなかった。
「シャン」という音が耳から離れず、俺はそれから数日寝るのが怖くなって姉の布団に潜り込んだりしていた。

……ここまでなら良かったのだが。
数年後、俺はまた恐怖することになる。



554 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/07/09(金) 18:15:41 ID:jK+xYIsE0 [4/9]
俺は上述した恐怖体験のことなど忘れ、小学校高学年(中学一年だったかも)になっていた。
で、その当時流行っていた某少年誌の漫画がある。
妖怪とか霊とかが出てくる漫画だ(って分かる人は分かると思うが)。
姉がコミックスを買っていたので、俺もよく読んでいた。
で、その漫画の何巻か目、とある妖怪の話がある。
錫杖を持った僧侶姿の亡霊の集団がいて、一人が成仏すると、誰かを殺して集団に取り込んでしまうのだとか。
迷惑な亡霊だなぁと思いながら、俺は話の終わりにある妖怪の説明コーナーに目を通していた。
すると、なんと目撃証言があるという。本当にいたらマジ怖いなおい、と思いつつも、興味津々に読む。
目撃された地名を見た瞬間、俺は半笑いで固まった。

○○県○○市



555 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/07/09(金) 18:17:09 ID:jK+xYIsE0 [5/9]
錫杖、集団の亡霊。タンバリンの、重なった音。
それらのキーワードが、俺の眠っていた記憶をよみがえらせた。

『シャン』

顔がサーッと青くなって、あの時の、あの音が、耳に響いた気がした。
その時の戦慄は今でもはっきり覚えている。
もし、あの時窓の外を覗いていたらと思うと……。
考えただけでも、未だに寒気がする。


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09.15 (Wed) 01:52 [ 怖い ] CM8. TOP▲

437 名前:1/3[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 14:32:30 ID:X7mQZJhV0
もう10年以上前の話、おれが友人たちと野外の会場借り切って、フリーライブをやってた時の話
季節は、春先くらいだったろうか、日曜日
まだ開演したてでお客の数はそう多くなかった
こういう時は歌いながらでも、客席がよ~く見える
その中に、40前後の男女のふたり連れ
デートの途中、休憩がてら立ち寄るカップルは珍しくないのだが、いでたちがおかしい
男性はスーツ、ネクタイ。女性もいわゆるビジネススーツだ
日曜日のデートでこの格好はあるまい
休日出勤の同僚、とも考えたが、なら、こんなところでなにやってんだよ、という話である
ただふたりの座る距離が妙に近い
試しに、と、次にやる予定の曲を取りやめ、不倫をテーマにしたバラードをやることにした
リアクションはテキメン
女性のほうなど手を胸の前で握り合わせ、夢見るような表情で聴いている
歌い終わると、笑顔で拍手だ
もし、「そういうこと」なら、わかりやす過ぎるぜ、おねえさん――などと苦笑しながらワンステージ終える
替わって友人たちのバンドが演奏をし、おれは会場係
その時、例のおふたりが声をかけてきてくれた
演奏の後、会場をうろうろしていると、聴いてくれたお客が話しかけてくれることがある
大抵の場合、好意的な励ましの言葉がいただけるので、その時も、満面の笑みで応えた
友人たちのバンドが演奏を終え、ライブはインターバルの時間になった
まだ若い、無職のヴォーカリストがおれのところに走ってきた
顔色が、悪い
「Tさん、いまのひとたち…」
呼吸も荒い
「……ど、どんな話、されました?」



438 名前:2/3[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 14:34:19 ID:X7mQZJhV0
「いい歌だとほめてくれたよ。それと――なんだっけ、なんか決心がついたとか……」
おれの話を聞き終わる前に、そいつは舌打ちをし辺りを見回した
さっきの男女を探しているなら、もうみつけるのは難しいだろう
彼もそう思ったようで、あらためておれに向き直り、真面目な口調でいった
「そのおふたり――おそらく、結ばれることが難しい立場にいる、恋人同志でしょう」
多分ねーと軽く返すおれ
「ステージから見ていてもわかりました。多分、その抱えている問題はおれたちが想像する以上のもので…」
「うん」
「おれは何度も見たことがある。自殺者の――自殺志願者の姿です」
彼は、”見える”人間だという話は聞いていた
現に、彼の”ご託宣”に従い、人生をまったく変えてしまった(いい方に)男をおれは知っている
「それって、不倫の末に心中とかの話か?」
「多分」
「へえ」
「へえじゃないですよ!Mさん(彼のバンドのリーダー)もそうですけど、ふたりとも自分たちの”歌の力”に
無頓着過ぎる。いいですか、人間の声の力というのは、祈りであれ、呪いであれ、古来から超自然的な効果を
期待されて発せられてきました。言霊、とかじゃなくて、声を発するという行為自体が非日常であり、そこに
届く力があるんです。洗脳の技術として、異様な発声や執拗な繰り返しに曝し続けるという方法論がありますが
故なきことではないんです」
そいつがあまりに真剣で、しかもおれに対し怒っているようなので、だんだんおれも怖くなってきた



439 名前:3/3[sage] 投稿日:2010/07/08(木) 14:38:13 ID:X7mQZJhV0
「じゃあもしあのふたりが心中したら、最後にやったおれの曲のせいってことか?」
「はい」
「いい切るな馬鹿!それじゃこれからなにも歌えなくなる!」
「そこまではいってません。ただ――Tさん、あのふたりの関係にうすうす気づいた上で最後の曲やったでしょ」
「…………」
「そういうことは、やめた方が、いいです」
話はそれで終わった
その後、おれの目にした範囲の事件の記事やニュースで該当する男女の死亡事件はない
しかし、人間が声を――特に非日常的な声を発するというのは、危険なことなのだといわれたことが、頭に残った
そういえばどこかのスレで、カラオケボックスには霊が集まりやすい、とかいう話を読んだ
おれはその後、ほどなくライブ活動をやめ、作曲活動に専念したが、数社から新人歌手の楽曲提供のオファーが
来て、結局どれも採用されず、音楽活動をやめ、現在に至っている


09.14 (Tue) 01:40 [ 怖い ] CM12. TOP▲

528 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/07/09(金) 16:29:45 ID:4Am+Wall0
俺は従兄弟達の家に二度と行かない

ちょうど去年の夏のこの頃の話
俺は従兄弟に誘いに誘われて従兄弟の家に行った。人の気配のこの山の奥には、従兄弟達の田んぼがずらーっとならんでいた。
茨城県の山の奥深い所に住んでいる。従兄弟達とは昔から仲が良くて、小さい頃はしょっちゅう従兄弟達と遊んでいた。
従兄弟は、四人いて、二人は仕事を探しに東京に行っていた。あとの二人は父親の跡継ぎで農業をしていて
確かに農業には最適だと思うほど広い土地だったうえに、夏とは思えないほど涼しく、とても居心地の良い所だった。
そんな従兄弟達の家に泊まっていたある日の夜
深夜友達とメールをしていて、そろそろ眠くなってふとんで寝ようとした時、変なニュアンスで「いいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃ
・・・」と山から吃驚するほど大きな山彦が聞こえた。布団から飛び上がった
ありえない、何せこんな夜中に、ほとんど明かりが無い山に入る奴はいない。
実際、今まで従兄弟達の家に何回も宿泊させてもらっているが、こんなことは一度もなかった。
急いで従兄弟達を起こした。
従兄弟達は既に起きていた。
従兄弟のうちの兄の方がびっしり汗を掻きながら俺に言った
「まだ起きてったのか、もう寝ろ!!」
かなり兄は焦っていたようだ。顔に染み出ていた。
俺「何があったの? 今のは何だ?」
兄「お前は今すぐ寝ていろ!」
あまりの顔の形相に俺もビビって部屋に戻るふりをして壁ぎわに隠れていた。
すると弟の方が「どうすっぺ兄ちゃん!! ○○(俺)も家にいんだぞ!」
兄「分からん…とりあえずアレ持って来い」
弟は縁側から真っ暗に外に出て錫杖(よく坊さんが持っている棒)と30cmくらいの古い木箱から大量の古い紙切れと運動会の綱引きで使うような縄を持ってきた。



529 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/07/09(金) 16:32:40 ID:4Am+Wall0
しかし、俺が覗いているのを従兄弟にバレてしまい、兄に
「お前は部屋に戻れ! それと、いいか俺達は今から山に向かうからお前は家のすべての窓やドアに鍵を掛けていろ。
一切空けては駄目だ。外から足音がしたり、気配がしたりしても一切窓を覗くんじゃない、いいな?」
俺は半分恐怖と半分意味が分からないといったような感じで首をかしげて頷いた。
そして従兄弟達は真っ暗闇の中、懐中電灯を持ってシャリシャリと錫杖を鳴らしてお経みたいなのを唱えながら山に行ってしまった。
俺は大急ぎでトイレや、台所、居間の窓をしめ、玄関の鍵をし、部屋の鍵をし、従兄弟達が帰るのを待っていたんだ。
従兄弟達の姿が見えなくなり、窓のカーテンを閉めて、恐怖に怯えながら部屋に篭った。
しばらくして急に風が強くなった。家の玄関が窓が風で揺らされた。
すると、家の周りから大量の足音が聞こえだした。
しかも、何か呟いている。
「ショウヨオドリマワリタシ…」
その声は徐々に大きくなってった。
もう窓のすぐそばで言っている様な感じだった
心臓の鼓動がさらに高まってった、もう破裂するぐらい
その瞬間カーテンの隙間からその足音の正体が分かってしまった。
かなり小柄な信じられないくらいガリガリにやせ細った目が異常にデカい少年だった。
その上、その少年と目が合ってしまった。俺は身体を硬直させ、
すると、あの山彦の時と同じようにまたあの異常なニュアンスの「いいいぃいぃいぃいぃいぃ」が聞こえ出した。
泣きながら目を瞑って「南無阿弥陀仏…南無阿弥陀仏…」と呟いていた、早く従兄弟帰ってきてくれと感じながら。
その緊迫の状態が20分ぐらい続いた頃、シャリシャリと音が聞こえた来た。



530 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/07/09(金) 16:33:46 ID:4Am+Wall0
その瞬間人生で初めて
小便垂れ流し涎垂らして泣きながら気を失った。
起きて、目を覚ますと従兄弟の部屋だった。
兄弟で何か話し合っていた。
しかし俺が起きたのを見ると、話をやめて兄の方が俺に謝ってきた。
「申し訳ねぇな○○…今回は運が悪かったんだ、忘れとけ」と俺に言った
縁側には無数の小さな足の形をした足跡があった。
俺があれはなんだったのかと尋ねたが、二人とも「お前が知ること無い」しか言わず結局後日家に帰ることになった。
まだあの日から1年だが、忘れられない日になってしまった
いつも行っていた従兄弟の家にももう行っていないし、行きたくも無い。連絡もとってない
長文申し訳なかった。
こいつに関する情報あったら教えてくれ
少しでも情報が欲しい
場所は茨城県玉造り町だ


09.13 (Mon) 03:38 [ 怖い ] CM11. TOP▲

839 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/06/29(火) 13:55:28 ID:zxP0DBDF0
道東にある某ホテルでフロントをしています
先日、予定到着時刻を大幅にオーバーしていらっしゃるお客様に、
お電話させていただいたところ、

「あ、すみません。道に迷ったみたいで」

との事。どうもお車を運転なさってるようでしたので、早々に電話を切りあげ、
その後、交代の時間になったので帰宅しました。

次の日の朝刊を見てみると、お客様が事故でお亡くなりになっていた事が判明。
目撃者ありの事故だった為、具体的な時刻が書いてあったのですが、
私がお電話する2時間以上前でした
一体どこで迷っていらっしゃったのでしょう…

更に、これは昨日の事なのですが、私のプライベートの携帯に、
くぐもった、うめき声の様な音が47秒にわたって留守碌されていました
本日16時より、お払いに行ってくる予定です



842 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/06/29(火) 14:06:21 ID:OYvok4pTO
>>839
ほんのり向け。
貴方が間違い電話を掛けて相手が適当に合わせただけじゃね?
携帯に掛かってきたのはイタ電ぽいし。



843 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/06/29(火) 14:17:48 ID:zxP0DBDF0
>>842
書き方が悪かったですね
当然、ご指摘いただいた可能性を考慮して、交換台の記録はチェックしています
それに万一、お客様が誤った番号を届けていらっしゃったのだとしても、
その番号から、当方のプライベートの携帯に連絡が入る筈は無いと思うのです

個人的には、有給をとって、御祓いの為に京都まで出かける程怖かったので、
スレ違いになったのは御容赦下さい



864 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/06/29(火) 16:48:37 ID:QCnDTsnc0 [1/2]
>>843
最初の電話がつながった時に憑いちゃったとかなんでしょうかね?
お払いの話も聞きたいけどここじゃ無理だしな



897 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/06/29(火) 19:14:57 ID:HPDSAB0F0
>>864
839です。たった今ホテルに帰ってきました

別のホテルに勤めている友人の伝手で、とある霊能者さんの所に行ってきたのですが、
当方が用件を切り出す前に、

「ああ、男女二人ついてきてるね。うわ~。痛ましい姿だね。自動車事故?」

と仰ったので、吃驚しました。紹介してくれた友人にも細かい事情は告げて居ませんでしたし、
ホテルの同僚達にも本日の有給は親戚の法事と言っておいたのですが…。

霊能者さん曰く、私が電話をしたのは、警察署内に事故車が運び込まれた後で、
亡くなった方の携帯は、助手席の下に潜り込んでいて、そこに繋がってしまったんだそうです

その後御祓いをしていただいたのですが、その最中、携帯電話が狂ったように振動し、
沈黙した後は電源が入らなくなっていました

何もかも初の体験で、興奮の為些か乱文気味ですが、取り敢えず御報告まで



902 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/06/29(火) 19:31:22 ID:BiX1ulVR0
>>897
お憑かれ様
飾らない文章の方が怖さが伝わるね



907 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/06/29(火) 20:00:34 ID:U7Eet0Qu0
>897
事故直後の事故車両に残されてた携帯に着信したら
警察から事情聴取されそうだけどね



909 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/06/29(火) 20:27:15 ID:QAOJzMZHO
>>907
もしかしたら相手を確かめるために警察の人が電話にでたのかも。


911 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/06/29(火) 20:48:48 ID:HPDSAB0F0
アルコールを買いに出掛けてました

>>907
先ほどホテルに電話した際に、それとなく聞いてみましたが、
変わった事は無いと言ってましたから、警察から電話が掛かってきたりはしてないみたいです

>>909
会話の内容から判断して、どう考えても警察では無かったと思います

正直、私は今まで霊体験と呼べるようなものは0でしたし、
怪談なんかも好きでしたが、信じては居ませんでした
よもやこの歳になって、価値観の大幅な変更を強いられるとは…
今夜はなかなか眠れそうにないです…



916 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/06/29(火) 21:29:27 ID:rFiFbua5O
>>911
大丈夫でしょうか?
現在落ち着いていますか?

今夜も蒸すような暑さの様です。
不眠症な私ですが見守っていますよ。
何かありましたら、レスして下さいね。
一人じゃないですよ(´▽`)



919 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/06/29(火) 21:36:30 ID:QCnDTsnc0
>>897
大変でしたね、お疲れ様でした。
そんな痛ましい姿の幽霊って、見えたら怖いだろうな。
時間があれば京都観光して気分転換なさってください。
道東の方には暑いかもしれませんが



920 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/06/29(火) 21:46:31 ID:HPDSAB0F0
>>916
>>919
有難う御座います。ただ、御祓いの方は成功したと思ってます
前述の霊能者さんが、人間的にも信頼出来そうな方だったのが大きかったですね
長年フロントマンをしておりますので、人を見る目はそれなりにあるつもりなのですが、
凄く良いお顔をなさってました。それに、

「携帯壊しちゃったから」

という事で、挨拶代わりの粗菓以外、一切お礼も受け取っては下さいませんでした
今、ナーヴァスになっているのは、今まで何の気無しに見てた世界が、
全く違って見えているからです
ほんと、夜が怖いと思ったのは幼少時以来です…

明日はゆっくり寺社巡りでもしたいところですが、夜からシフトが入っているんですよね…
それにしても、京都の夜は本当に蒸しますね。部屋の中は空調が効いていますが、
先ほど買い物に行った際に実感しました



956 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/06/30(水) 07:51:06 ID:/dnKoBgn0
>>897の人居る?
ちょっとこれ洒落怖なんだが。。

30日午前1時ごろ、京都市東山区国道143号線の交差点で、
北海道帯広市のホテル従業員田中秀明さん(48)が倒れているのを
通りかかった人が見つけ、119番通報した。
消防署員が駆けつけたところ、田中さんは全身を強く打っており既に死亡していた。
東山署は死亡引き逃げ事件とみて捜査している。
田中さんは法事の為、帰省中だった。


09.12 (Sun) 17:20 [ 怖い ] CM36. TOP▲

381 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/07/07(水) 20:29:57 ID:KafhssaJ0

何年前だったかは今はもう覚えていません。
でも当時はすごく暑くて、扇風機つけっぱなしで寝ていたので夏であることは確かだったと思います。
熱帯夜ってやつですね、暑いと本当眠れなくて…。窓も開けっ放しで、ただ布団に寝転がって目を瞑っていました。
ふと、その日見たホラー番組の映像が頭に流れてきて、「あぁ、何思い出してんだろ自分」なんて思ってました。
夏の夜って異様な雰囲気があるじゃないですか。だからかな、いつもより余計怖くなっちゃって。
とにかく目を瞑って寝ることに集中したんです。
まぁ、当然意識して寝ようとすれば眠れませんよね。
それでも何も考えないようにして、ただ扇風機の音に耳を傾けていました。
そしたら突然、窓の外から赤ちゃんの泣き声が聞こえてきたんです。

(夜泣きかな?)

なんて思いつつ、窓の外に目を向けました。だけど窓から見える家はどこも電気はついていない。

(おかしいな)

なんて思えば、気づいてしまったんです。赤ちゃんの声は、窓の外から聞こえているのではないことに。
なんて言えばいいのでしょうか。
耳元というより、脳内に響く感じって言えばいいのかな。
とにかく、窓の外ではなく、中なんですね。もっと言ってしまえば、私にだけ聞こえている。みたいな。

心霊現象ってのにあったことのない私でしたが、これは危険だとすぐに分かりました。
だって、赤ちゃんの泣き声が窓の外からではないことに気づいてから、私の足元に重みがあったんですから。
丁度、赤ちゃんくらいの重みでした。



382 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/07/07(水) 20:31:04 ID:KafhssaJ0

気づいた時には体も動かない、扇風機の音も聞こえない。

(あぁ、これはやばいな)

金縛りのように体が動かなくて、唯一の救いは目を瞑っていたことだけ。
こういう時って「謝ったらダメ」って言うじゃないですか。だからとりあえず「南無阿弥陀仏」って繰り返し唱えました。まぁ心の中でですが。
すると赤ちゃんらしき重みが、徐々に顔の方へと上がってきたんです。
その時私は仰向けになっていたので、本当、上がってくるラインが一直線です。
顔まできたらどうしようとか、いつになったら消えるんだろとか、とにかく混乱しちゃって。
それでもひたすら「南無阿弥陀仏」って繰り返し唱えました。すると赤ちゃんらしき重みが、お腹の部分でピタリと止まりました。

(あぁ、やっと消えるのか)

そう思って、少し冷静になった時です。

ドンドン!ドンドン!

そんな効果音でも聞こえそうなくらい、力強くお腹が叩かれ始めました。
もちろん赤ちゃんが出せる力ではないのです。本当、遠慮なしにお腹を何度も何度も殴られる感じです。
直接触れてはいないのに、痛みだけがあるような、そんな感じでした。
少しでも冷静になったのは本当に一瞬で、お腹を叩かれ始めてから恐怖で混乱しちゃって。とにかくどうしたらいいのか分からなくて。
それでもお腹を叩く行為は続きました。しばらくすると、赤ちゃんの泣き声が徐々に大きくなっていたことに気づきました。
お腹を叩く強さに比例して、泣き声も大きくなっていくのです。
もう本当どうしたらいいのか分からなくて、ただただ「私は何もできないの!早く消えて!」って何度も何度も思いました。

どれくらいそれが続いたのでしょうか…。もうその時は必死で、ただこれが早く終わることを願い続けました。
すると、それが届いたのでしょうか。赤ちゃんの重み、泣き声、お腹を叩く行為、全てが一瞬で消えたのです。
呆然としていると、聞きなれた扇風機の音と、窓の外からは自然の音。とりあえず現実かと頬をつねったのもいい思い出です。



383 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/07/07(水) 20:31:50 ID:KafhssaJ0

後日、友人にこの話をしました。誰かに聞いて貰いたかったってのもあったと思います。

すると友人が真剣な顔で、

「アンタの家族でさ、誰か子供流してたり、おろしてたりしてない?」

なんて、言ってきました。

はっきり言って、驚きました。友人には言っていませんでしたが、私の親と姉が子供を流す&おろすの経験があったのです。もちろん、親も姉もその時はすごく悲しんだらしいです。

「何で知ってるの?」

「いや、知ってるって言うか…多分その水子だと思うよ」

それを聞いたとき、「怖い」なんて思った自分を悔やみました。きっと勝手な都合で生むことを余儀なくされた赤ちゃんが、遊び(?)に来たのでしょう。それを、私は怖いなんて思ったのです。

「きっと寂しかったんだろうね。生んで貰えなかったことがさ」

「うん…、そうだね」

友人がそう言った言葉に、私は素直に頷きました。だけど、友人はこう言葉を続けたのです。

「それか、アンタに生んで貰おうと、中に入りたかったんじゃない?」


09.12 (Sun) 02:53 [ 怖い ] CM6. TOP▲

824 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/08/20(金) 15:43:49 ID:z+HFND2g0
これは母方のバアちゃんから聞いた、バアちゃんが幼少の頃に体験したという話。

バアちゃんは3人兄弟の末っ子で、兄と姉がいた。
兄とバアちゃんは元気そのものだったが、姉は生まれつき身体が弱くて毎日病床に伏しており、衰弱の為か声も出にくい為に用があると家族の者を鈴を鳴らして呼んでいた。
しかし両親は共働きで日中は家におらず、姉の面倒は妹のバアちゃんがしていた。
看病と言っても幼少の為に出来る事は大した事がなく、水や食事を運ぶ程度の事だったらしい。
姉の病状は回復の兆しも見えずに痩せ細り目は窪み、それはまるで死神のように見えたそうだ。

そんなある日の事
姉が震えるか細い声で、病床から兄に向かって言った。
「お水・・・ちょう・・・だい・・・」
それに対して兄は顔を顰めて
「やーだよ。ボクはこれから遊びに行くんだから」
と言い捨てて、さっさと家を飛び出してしまったらしい。
姉はその言葉がショックだったんであろう。顔を歪めて憎々しげにその姿を目で追っていたらしい。
そして今度はバアちゃんに顔を向けて
「○○ちゃん・・・お水・・・ちょう・・・だい・・・」
バアちゃんはその歪んだ姉の表情に突然恐怖心が込み上げてきたらしく
「わ、わたしも遊びに行ってこよー」
と逃げ出そうとしたその時、恐ろしい力で腕を掴まれて「死んだら・・・恨んでやる」と言われた。
バアちゃんは泣きながら「嫌だーっ!」と腕を振り解いて、外へ走り逃げてしまった。

それからバアちゃんは姉に近づく事なく過ごし、数週間後に姉は他界してしまった。



825 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/08/20(金) 15:45:03 ID:z+HFND2g0
それから数日後のバアちゃんが部屋に1人でいた時の事。
チリン・チリンと何処からか鈴の音が聞こえてきた。
バアちゃんはビクッとしながらもおそるおそる振り返ると、恨みの籠もった目でこちらを見る姉が立っていたそうだ。
それからというもの、バアちゃんが1人きりの時に姿を現しては、姉は恨みの視線を送り続けてきた。

しばらくの間は、バアちゃんも1人で耐えていた。
それというのも、姉は自分が水をあげなかった事が原因で死んでしまったと後悔していたからだ。
しかしあまりの恐怖に根を上げたバアちゃんは親に泣きつき、水をあげなかった懺悔を悔いて全てを話した。
それを聞いた母親は
「あなたのした事は酷い事だけれど、それが原因でお姉ちゃんは天国へ行った訳じゃないのよ。お母さんがお姉ちゃんに話してあげる」
と、抱き締めてくれたらしい。

その夜、バアちゃんを部屋に1人した母親は隣の部屋でじっと姉が現れるのを待っていた。
その時、母親にも鈴の音が聞こえたらしい。
バアちゃんの悲鳴と共に部屋へ入り
「○○ちゃん(姉)、もう○○(バアちゃん)の事を許してあげて。決して○○ちゃんの事がにくくて水を渡さなかった訳じゃないのよ。
好きだけど怖くなっちゃったんだって。それも全部○○ちゃんを置いて仕事していたお母さんが悪いの。だからこれからは、私のところへ出てらっしゃい」
そう叫んだらしい。

それからというもの、姉は出てこなくなった。
バアちゃんも姉が許してくれたんだと思い、私に話を聞かせてくれたんだと思う。



826 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/08/20(金) 15:46:15 ID:z+HFND2g0
そんなバアちゃんが1年前、心筋梗塞で亡くなった。
心よりご冥福をお祈りする。
と共に、私しか気づいていないかもしれない親族にもしていない話を追記する。

バアちゃんが亡くなったのは、バアちゃんから聞いていた姉の命日と同日。
そして亡くなったバアちゃんの腕に、手形らしきアザがあった。

何故、今頃に・・・
それはバアちゃんが亡くなった今、知りようもない謎である。


09.11 (Sat) 00:40 [ 怖い ] CM12. TOP▲

411 名前:1/5[sage] 投稿日:2010/07/07(水) 23:07:24 ID:cQdVfgkq0
この間、俺が1人で残業をしてるときに電話が鳴った。
夜7時半くらいだっただろうか。
俺が勤めているところは小さな町工場で、
建っている場所も街からちょっと外れた山のそばのため
この時間になると周囲に人影もない。

「はい、○○工業です」
「ああ、サンジかぁ?」

しわがれた爺さんの声だった。
サンジとは何のことか全くわからないが、聴いた瞬間
俺は「ああ、また間違い電話か」と思った。

というのも、うちの会社の電話番号は、地元のタクシー会社の
電話番号と1番しか違わないために、病院を使う爺さん婆さんが
よく間違えてうちに電話をかけてくるのだ。

「いえ、違いますよ」
「んぁぁ?」
ガチャ

要領を得ない年寄りの電話は一方的に切ることにしていた。
こっちが会社名を名乗った時点で気づいてもらいたいものだが。

また電話が鳴った。


412 名前:2/5[sage] 投稿日:2010/07/07(水) 23:08:23 ID:cQdVfgkq0
「もしもし、○○工業です」
「ああ、サンジかぁ?」
「違います。タクシーの番号なら、×××-××××ですよ」
「んぁぁ?」
ガチャ

一度の電話で間違いに気づかないとは相当ボケてるのか。
こっちはまだ事務処理が残ってるんだからもうかけてくるなよ。
しかし、その願いもむなしくまた電話は鳴った。

「もしもし、○○工業です」
「ああ、サンジかぁ?」

腹が立ってきた。もういっそのこと「そうです」と言ったらどうなるんだろう。
俺はいたずらのつもりで「そうです、何か御用ですか?」と言ってしまった。


「おお、サンジか。じゃあ今からそっちに行くからな」


え?
この爺さんはどこに行こうとしてるんだ?爺さんの勘違いで
見当違いの場所に出かけてトラブルになってもまずい。
俺は間違いだと伝えるために、今かかってきた番号にリダイヤルした。



413 名前:3/5[sage] 投稿日:2010/07/07(水) 23:09:10 ID:cQdVfgkq0
「もしもし」 若い女の声だ。

「あのー、○○工業といいますが、今ですね、そちらのお爺さんから電話がありまして」
「は?なんですか?」
「お宅のお爺さんから、今うちの方に電話がありまして、それで・・・」
「なんですか?うちに男はいませんけど」
「え?お爺さんというか、男の人自体住んでらっしゃらない?」
「なんなんですか?いたずらなら警察を呼びますよ」


どういうことだこれは。
かかってきた番号にそのままかけなおしたのだから
番号の間違いということはない。でも電話先には女しかいない。
さっきの爺さんは一体なんだったんだろう

ドガッドガッドガッ!

突然俺がいる事務所のドアが激しく叩かれた。
びっくりしてドアの方を見ると、ガラス戸の外には誰もいない。
呆然としてドアを眺めてるとまたドガッドガッドガッ!と激しい音がした。
なんなんだ、と思って恐る恐る近づいてみると、ガラス戸の外の
死角になっていた部分に、顔と腕が赤く焼け爛れた男が立っていた。
俺は「うおおおおおおお」と叫び、腰を抜かしてしまった。
よく考えたら、そのドアには鍵がかかってない。



414 名前:4/5[sage] 投稿日:2010/07/07(水) 23:09:58 ID:cQdVfgkq0
しかし、その男はドアを開けて入ってこようとはせず、
なぜかひたすらドガッドガッドガッ!とドアを叩き続けていた。
(叩くというか蹴っていたのかも。腕が全く動いてなかった)

ドアに鍵をかけようか、それとも奥に逃げようか迷っていたら
いきなり電話が鳴ってまた心臓が止まりそうになった。
必死に電話までたどり着いて取ると、社長からだった。

「もしもし、お疲れ、仕事の調子はどう?」
「いや、それ、それどころじゃないっす。今、外にすげーのがいます」
「あー、何か出たの?じゃあな、神棚に供えてある酒をひたいと首につけろ。
そしたら、神棚を開けてご神体を見えるようにしてみろ。多分そいつ消えるぞ」

俺は震える足で必死に神棚までたどり着いた。外では未だにドガッドガッドガッと音がする。
言われたとおり、酒を額と首につけて、神棚を開けた。すると、グシャッという音がしたと思ったら
それっきり何の音も聞こえなくなった。ドアの所にいた男も消えていた。

次の日、社長に昨日の出来事を話すと「やっぱそういうことも起きるんだな」と、
全て知ってるかのような言い方だったので詳しく聞いてみると、この会社が建っている場所は
霊の通り道で、変な霊が騒ぎを起こすと霊媒師から言われていたので、会社を建てるときに
あらかじめ、壁という壁全てにお札を練り込んであるから、どんな霊も入って来れないように
なってるんだと自慢そうに語っていた。言うならば霊対策のセキュリティだ。



415 名前:5/5[sage] 投稿日:2010/07/07(水) 23:10:50 ID:cQdVfgkq0
で、さらに後日、俺は個人的に霊能者を訪ねた。
会社の土地を見て、お札を壁に練り込んでくれたあの霊媒師だ。
話を聞くと、うちの会社が霊の通り道に建っていることは本当で、
壁にお札を練り込んであるので余程怨念の強い霊でなければ破れない、というのも本当。

「しかし・・・」 霊媒師は気が進まなそうに言った。

「社長がどうしてもあそこに建てると言うから、仕方なく壁にお札を練り込んだけどね・・・
そのせいで、あそこ、霊の通り道だったのが完全に塞がれてる状態なんだよね」

「それが、何かまずいんですか?」

「あそこを通って霊はいろいろな場所に行ってたんだけども、そこを塞いだために
霊は行き場を失って怨念が強まるという危険があるんだよ。あの結界を破れる霊は
そうそういるもんではないけども、このまま強制的に怨念が強まることになれば
いずれ、あれを破るほどの強い怨念の霊が生まれるかも知れないんだ。
そうなると、私にも、もう対処しきれなくなるからね」


09.09 (Thu) 23:21 [ 怖い ] CM8. TOP▲

807 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/08/20(金) 11:43:58 ID:4/bc++8q0

数年前に務めていた病院ってのが東北のド田舎で、
山間にあったんだけど、ほんの少し一緒に働いてたおじさんに聞いた話。
大分昔の事だよーと前置きしてから話してくれた。

世間でいうお盆休み期間でも、病院に勤めてるとなかなかそういうのが取れない。
その日もいつもどおり業務を終えて病院を出ると終バス時刻まであと15分くらいだった。
病院を出て5分ほどの場所にある小さなバスの待合所の中は真っ暗だったので、
真っ暗な山道の中でほんの少しだけ外灯の明かりが届く外に出てバスを待っていた。
バスが来る方向を見ながらウォークマン(当時の事だからカセット式)を聞いていると、
町の方から一台の車が通りかかった。
おじさんの目の前で車が止まり、窓がサーっと開いた。
何だ?と思っていると、中から男の人が顔をだし、
「休みを利用して遊びに来たけれど、子供が熱を出してしまった。
救急病院に行こうとしてるのだが、道に迷ってしまった。
どこをどう行けば町に出られるか教えて欲しい」みたいな事を言ってきた。
車の中からはエアコンの冷気が外に溢れ出し、
蒸し暑い外にいるおじさんでさえ「寒っ」となってしまうくらいだった。
車に乗っていたのは、四人家族で運転席に父親、助手席に母親、
後ろの席に男の子(4歳くらい)が1人、その横にタオルケットをすっぽり被って横になっている小さな子がいた。
車内は暗くてよく見えなかったが、男の子はこの寒い車内の中、
タオルケットを被っている子を必死で扇いでいたそうだ。

おじさんは、「もうしばらく走るとUターン出来る場所があるから、
そこまで行って今来た道を戻って行ってくれ、途中で新しく出来た道路があるからそこをまっすぐ…」
と、親切に町まで出る道順と、どこに救急病院があるのかを教えたそうだ。
父親と母親は「助かりました、ありがとうございました」と行って、車を走らせた。
少しすると、バスが来たのでおじさんはそれに乗り込んで家に帰った。



808 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/08/20(金) 11:46:16 ID:4/bc++8q0

季節は過ぎて秋の山菜取りのシーズンになった。
地元の人は勿論、他の地域の人達も山菜を求めて山へやってくる。
その日もおじさんは仕事の為にバスで山道を通っていた。
すると、地元の警察がパトカーで何台も往復しているのが見えた。
「山菜取りに来て誰かが遭難したな」と思い、顔なじみの運転手に
「遭難でもあったのかね?」と話しかけると、
「いや、違うんだよ、今朝方ずっと向こうの山のほうで子供の死体が見つかった。」
と予想外の答えが返ってきた。
話を聞くと、死体を発見したのは山菜取りに来た人で、山の中で何かに転んでつまずいたらしい。
何だ!?と思って振り返ったら、一部が白骨化した子供の死体だったという。
どうやら、埋められていた子供の死体を野生動物がほじくり返したようで、
食べられたような後もあったそうだ。

犯人はそれからしばらくして逮捕された。
あの日、おじさんに道を尋ねてきた夫婦だったそうだ。
供述によると、「娘を出先でウッカリ死なせてしまった、
つかまるのが嫌で人目につかない場所に埋めた」そうだ。
おじさんは暫くショックを受けていたそうだが、ある日ふと気がついた。
「あの日、俺に町まで行く方法を聞いてきたのは、子供を助けたいからじゃなくて、
どこの道をどう行けば人目につかない子供を捨てられる所に行けるかを尋ねていたんじゃないだろか?」

そうだよな、おじさんの言う道と逆方向に行けば町から遠ざかるもんな。


09.08 (Wed) 16:43 [ 怖い ] CM6. TOP▲

836 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/12/24(木) 22:12:17 ID:NNdtlw3F0
今から7年ほど前の話になる。俺は大学を卒業したが、就職も決まっていない有様だった。
生来、追い詰められないと動かないタイプで(テストも一夜漬け対タイプだ)、
「まぁ何とかなるだろう」とお気楽に自分に言い聞かせ、バイトを続けていた。
そんなその年の真夏。悪友のカズヤ(仮名)と家でダラダラ話していると、
なぜか「ヒッチハイクで日本を横断しよう」と言う話に飛び、その計画に熱中する事になった。

その前に、この悪友の紹介を簡単に済ませたいと思う。このカズヤも俺と同じ大学で、
入学の時期に知り合った。コイツはとんでもない女好きで、頭と下半身は別、と言う典型的なヤツだ。
だが、根は底抜けに明るく、裏表も無い男なので、女関係でトラブルは抱えても、男友達は多かった。
そんな中でも、カズヤは俺と1番ウマが合った。そこまで明朗快活ではない俺とはほぼ正反対の性格なのだが。

ヒッチハイクの計画の話に戻そう。計画と行ってもズサンなモノであり、
まず北海道まで空路で行き、そこからヒッチハイクで地元の九州に戻ってくる、と言う計画だった。
カズヤは「通った地方の、最低でも1人の女と合体する!」と女好きならではの下世話な目的もあったようだ。
まぁ、俺も旅の楽しみだけではなく、そういう期待もしていたのだが…
カズヤは長髪を後ろで束ね、一見バーテン風の優男なので(実際クラブでバイトをしていた)コイツとナンパに行って良い思いは確かにした事があった。
そんなこんなで、バイトの長期休暇申請や(俺は丁度別のバイトを探す意思があったので辞め、カズヤは休暇をもらった)、
北海道までの航空券、巨大なリュックに詰めた着替え、現金などを用意し、計画から3週間後には俺達は機上にいた。
札幌に到着し、昼食を済ませて市内を散策した。慣れない飛行機に乗ったせいか、
俺は疲れのせいで夕方にはホテルに戻り、カズヤは夜の街に消えていった。
その日はカズヤは帰ってこず、翌朝ホテルのロビーで再開した。
にやついて指でワッカをつくり、OKマークをしている。昨夜はどうやらナンパした女と上手く行った様だ。


09.04 (Sat) 17:40 [ 怖い ] CM15. TOP▲