759 名前:1/4[sage] 投稿日:2009/08/16(日) 15:27:55 ID:zjiygcNZ0
これから書く話は去年体験した事です。

去年の夏休みの事。
夜中にコンビニへ行き、いつも通る道をいつも通り歩いていると、ビルとビルの間に1m
ちょっとくらいの隙間があるのを発見した。
俺は「こんな所に隙間あったっけ?」と思ったが、特に気にせず通り過ぎようとしたとき、
後ろから早足に歩くカッカッカッというハイヒールの音が聞こえてきた。

かなり急いでいるような足音だったため、俺は歩きながら歩道の端のほうに寄り、
「早く追い越してくれよ」と思っていると、すぐ後ろまで来た時に急に足音がビタッと止んだ。
途中に曲がり角なんてないし民家も無い場所なのにおかしいな?と思って後ろを
何となく振り向くと、20代半ばくらいの女の人がさっきの隙間を覗き込んでいた。

俺は不信に思ったが、「まああの人も気になったんだろう」と前を向き歩き出そうと
したとき、その女の人は何の躊躇も無くビルの間の隙間の中へと歩いていった。
突然の行動に俺は流石にその隙間に興味を持ち、「近道でもあるのか?」と思い
戻って隙間の中を覗いてみると、先は真っ暗で何も見えない。
ずーっと先のほうまで真っ暗闇が続いている。
それどころか、ついさっき入っていったはずの女の人の姿すら見えない。
少し気持ち悪く感じた俺は、「まあ明日明るくなってからまた来てみれば良いか」と
その日はそのまま帰る事にした。



760 名前:2/4[sage] 投稿日:2009/08/16(日) 15:28:38 ID:zjiygcNZ0
翌日
友人と出かける約束をしていた俺は、ついでだからと駅へと向かう道すがらに
昨日のビルの間の隙間を確認する事にした。
昨夜の記憶を頼りに探してみると、たしかに昨日と同じ場所に隙間があった。
「まだ待ち合わせまで時間あるし」と思った俺は、ひとまずその隙間の中を
覗いてみたのだが、おかしな事に2mくらい先にコンクリートの壁があり、どう
考えてもそれ以上先へはいけると思えない。
壁にドアでもあるのかと思って良く見てみたが、どう見てもそんなものはない。
俺は「まあ他の場所なんだろう」と、探すのを諦め友人との待ち合わせの場所へ
と向かう事にした。

その日の夜
友人達とわかれ帰り道を歩いていると、道の先のほうに10歳くらいの子供が
壁の方を向いて立っている。
時間は終電ギリギリだったため夜中の1時過ぎ。

「こんな時間に子供?」と思ったが、どうせDQN親が連れ出しているんだろうとか
考えながら歩いていると、その子供は壁の中へと歩いていった。
その時気が付いた「あの場所って今日の昼間に見たすぐに行き止まりの隙間
じゃないか?」と。

急いで子供がいた場所まで駆け寄ると、やはり昼間に確認した場所だった。
そして、シャッターの閉まった両隣のビルとその辺りの雰囲気で、昨日女の人が
入っていった場所も間違いなくここだ、と、直感的に感じた。
しかしおかしい、昼間確認した時、あの隙間はすぐに行き止まりだったはずだ。
他に通路など無いし、どうなってるんだ?と疑問に思い、俺はその隙間を覗き込んでみた。



762 名前:3/4[sage] 投稿日:2009/08/16(日) 15:29:25 ID:zjiygcNZ0
すると、やはりその先は真っ暗で何も見えない。
流石に中に入るのは不安だった俺は、近くにあった小石を隙間の方へと投げ込んで
みた。壁があるなら、見えなくとも小石が壁に当る音がするはずなのだから。

しかし、予想に反して小石が壁に当る音がしない。
それどころか地面に落ちて転がる音すらしない。
俺は少し気味が悪くなり、確認のためもう一度小石を投げ込もうと、小石を拾うために
屈もうとした。

その時、俺は急に腕を掴まれた。
「えっ!?」と思って顔をあげると、暗闇の中から手だけが伸び、俺の腕を掴んでいる。
俺はパニックになり「うわああああああ」と叫びながら腕を振り払おうとしたが、ありえないくらい
強い力で握られて振りほどく事が出来ない。
そして腕はグイグイと俺を隙間の中へと引きずり込もうとしている。

俺は必死で引き釣り込もうとする手に抵抗し、片方の足をビルの壁に引っ掛けてふんばり
抵抗していたが、相手の力があまりに強く、ジワジワと中のほうへと引っ張られていく。
その時、ふと反対側のビルを見ると近くにところに鉄製?の看板があるのが見えた。
俺は無我夢中でその看板を掴むと、そのまま力いっぱい看板を俺を引きずり込もうと
している腕へと縦に振り下ろした。

それで腕は離れるかと思われたが、実際には予想外の事が起きた。
看板は薄い板だったせいもあるが、看板が当った腕はそこからキレイにスパっと
切れてしまった。



764 名前:4/4[sage] 投稿日:2009/08/16(日) 15:30:43 ID:zjiygcNZ0
そして、俺は急に引っ張る力がなくなったためそのまま道路の反対側まで転げていった。
しかし腕から切り離されたにも関わらず、手の方がまだ強い力で俺の腕を握っている。
俺は半狂乱になりながら、近くにあった街灯に俺を掴んでいる手を何度も何度も叩きつけた。
自分の腕も痛いが、このままにしておけるわけもなく背に腹は変えられない。
10回ほど叩きつけた頃だろうか、メキッという骨の折れるような音がして、手は
俺の腕から離れ地面に落ちた。
俺はそのまま一切後ろを振り返らず、全速力でその場から逃げた。

後になって冷静に考えてみると、ふとおかしな事に気が付いた。
切り離された手を俺はあの場にそのまま放置したはずなのだが、人の手が落ちていた
と騒ぎになった様子がまるでない。
それと、腕は明らかに切れていたのだが、一切血が出ていなかった。
その後俺は夜中にあの道を通っていない。
昼間ならまだ良いが、もう夜中にあの道を通る勇気は無い。
結局、あの隙間はなんだったのか、女の人と子供は何だったのか、まるで何もわからない。

何も謎の解けていない話ですみません。
しかし、これが去年俺が実体験した出来事の全てです。


09.26 (Sat) 20:03 [ 怖い ] CM8. TOP▲

380 名前:お盆だねー 1/2[sage] 投稿日:2009/08/14(金) 16:52:13 ID:ulDLEwh50
オカ板の住民なら「零」というゲームを知っているよね?
幽霊を写せる特殊なカメラを使って悪霊と戦う謎解きゲームみたいなやつ。
それがひとつの発端ともいえる話を、嫁がしてくれた。

オカルトマニアの嫁が大学時代のこと。
嫁と同じサークルに入っていた男で、少し変わった奴がいた。
周りの人間を見下すような態度が多く、場の空気を読まない毒舌家でもあったため、
嫁やサークルメンバーからは敬遠されていたそうだ。
そいつは嫁に気があったようで、しばしば彼女にちょっかいを出してきたらしい。
その日も嫁の気を引くため、次のような幽霊話を振ってきた。

・昔の人が言ったように、カメラには魂=エネルギーを吸い取る効果がある
(彼によれば、写真はエネルギーをもぎ取って紙に焼き付けた物らしい)
・肉体があれば失ったエネルギーは回復できるが、
 純粋なエネルギー体である幽霊には相当なダメージとなる
・よってカメラを使って除霊する「零」のシステムは非常に合理的

箸にも棒にもかからぬ話と一笑に伏した嫁の態度にカチンと来たか、
男は「じゃあお前のために心霊写真撮ってきてやるよ!」とどこかへ行ってしまった。
だが彼の大言壮語はいつものことなので、誰も期待していなかったそうだ。

数日後、男はおかしな写真を持ってサークルに顔を出した。
俯き加減で暗い表情の若い女がカメラを睨んでいる。
フラッシュはたいていたようだが、背景は黒くてほとんど何も見えない。
率直に言って、「零」で撮る幽霊写真のパクリとしか思えない代物だった。
・・・つまりどうみても偽物。

男は興奮気味に幽霊を取る際の武勇伝を語るが、
彼が行った廃墟は、心霊スポットでも何でもないただの空き家。
結局誰も写真を称賛せず、彼は法学部の奴に説教されただけだった。
それが不満だったか、彼は写真を焼き増しして色々な出版社やTV局に送ったが、
どれも送り返されてきて、以後は梨のつぶて。


381 名前:お盆だねー 2/2[sage] 投稿日:2009/08/14(金) 16:53:07 ID:ulDLEwh50
大量の焼き増しの処分に困ったのか、男はメンバーに写真を押し付け始めた。
大抵の者はゴミ箱に直行させたが、
嫁は「偽物としても上手に作ったな」と、冗談半分に保存しておいた。

数カ月が過ぎ、皆が写真など忘れたころ、自宅の火事で男が亡くなった。
火元は彼の部屋だったそうだ。
たとえ普段はウザいと思っていても、
知っている人間が死んだというのは相当なショックらしく、
サークルメンバーはお互いを慰めながら、彼の思い出話などをしていた。
その流れで嫁が例の写真を取り出したところ、
真っ黒だったはずの背景に赤い光がさしていて、
その光の中に、真っ黒な物がいくつもいくつも折り重なっている。
その形はどうみても人間であり、見ようによっては炎の中の黒焦げの人間。
女は相変わらずそこに立っているが、光のせいでその女が透けていることが分かった。
嫁はパニックしたのか、翌日その写真を廃墟に投げ捨ててしまった。

さらに数ヵ月後、その空き家は不審火で焼け落ちた。

出版社ってのは、送ったものを律義に送り返すものなのか。
写真は本物の心霊写真だったのか。
火事と写真にどれだけの因果関係があるのか。
嫁はそんなことを言って首をかしげていた。

そして、最近霊感の強い友人にこのことを話したところ、こんな返答があったらしい。
「その女はなんの力もなく、ただそこに『居た』だけだったのに。
 写真がエネルギーを紙に焼き付けるとまで分かっていたなら、
 なぜそれを焼き増ししようなんて思ったのか。
 何も手を出さなければ、その女は永遠に無力でそこに『居る』だけの存在だっただろうに。」

蛇足だけど、廃墟の火事の少し後、サークルの人がその家のことを調べたそうだ。
元々その空き家に住んでいたのは年配の夫婦で、
独立して家を出た娘さんを火事で亡くした後、引っ越していったのだそうだ。


09.21 (Mon) 02:06 [ 怖い ] CM4. TOP▲

590 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/08/08(土) 01:40:32 ID:2JWKHrPf0
明日が明後日になったけど約束どおり投下する。

「先ほど○○駅で発生しました人身事故により、ただいま上下線とも運転を見合わせています。お急ぎのところ申し訳ございませんが・・・」
週末の夜、溢れんばかりの人で身動きのとれない新宿駅のホームに駅員のアナウンスは繰り返された。
人身事故・・・すなわち飛び込み。地方の人はぴんと来ないかもしれないが、東京では日常的に発生して、そのため電車の遅延に度々遭遇する。
「ちっ、早く帰りたいな。」俺は舌打ちした。
このところ俺の仕事は多忙を極めていた。会社の決算資料作成のため徹夜のオンパレード。心身ともに疲れきっていた。明日の土曜も出勤する予定だったので金曜の今日は早めに退社した。早いと言っても10時を回っている。なのになんだ、電車が動いていないなんて。
40分程度待ち、やっと折り返しの電車が到着した。
待っている間にホームの人の数は恐ろしく膨れ上がっていたが、奇跡的に俺は席に座ることができた。
車内は超満員、この時間帯なので乗客の多くは一杯やっており車内の喧騒は酷かったが、俺は席に座ってすぐさまウトウトし始めた。



598 名前:KO2[sage] 投稿日:2009/08/08(土) 01:52:34 ID:2JWKHrPf0
「チャーハン、ロック入りました。」
「はい、チャーハンのロック入りました。」
チャーハンのロック?
「すき焼き、さび抜きで」
「はい、すき焼きさび抜き入りました。」
すき焼きのわさび抜き?なんだ、この注文は?
暗闇の中、居酒屋の店員風の若い男達の威勢のいい声が鳴り響いた。
ああこれは夢の中なんだ、俺は気づいた。だったら、この変てこな注文面白いんで、もうちょっと聞いてみてやるかと思った瞬間、俺は金縛りになった。
「お父さん、ストーブ、ちゃんと消した?」
今度は中年の女性の声だ。さっきの居酒屋の兄ちゃんは遠くからの声だったが、今度は俺の耳元だった。金縛りは一層強くなり、息苦しさの度合いは増していった。
声も出ない、眼も開かない、こりゃやばい・・・俺死ぬのか。
そして次の時、俺の思考の中に、全身血だらけで赤黒く染まったスーツを着た中年の男が物凄い形相で現れた。俺を睨んでいる。
うわぁ、この人はさっき飛び込んだ人だな、と直感したとたんに金縛りは解け、同時に眼が開いた。
目の前に見えたのは、先ほどの車内の光景と何ら変わらない、人・人・人・・・。変わらぬ喧騒。車内アナウンスで俺は最寄り駅の一駅前まで来ていたことを知った。

09.20 (Sun) 02:44 [ 怖い ] CM8. TOP▲